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屋外で立ったまま求め合う…。イケメン上司との不倫に溺れた女性行員の末路は (前編)

OTONA SALONE / 2024年3月23日 19時0分

仕事も家庭もうまくいっている人間は、意外といません。仕事は目に見えやすいけれど、家庭は……今回ご紹介するのはメガバンクの営業店で働くアカネさん(仮名・40歳)。彼女に起きた、衝撃のエピソードをご紹介します。
都内のタワマンに住むアカネさん。メーカー勤務の夫と小学生の息子2人の、4人暮らしです。

【エリート銀行員たちの不倫事情】

「40歳になると同期は昇格しているんですが、私は平社員のまま。2回も育休を取ったことが大きいですね。その間は出世が止まるので」

上司から「来期には絶対に昇格してあげるから」と言われ続けていますが、一向に変わる気配がない待遇にヤキモキしています。しかし、腐ってもメガバンク。平社員でも給料は十分で、学童の補助金まで出してくれる福利厚生はなかなか類を見ないため、転職に踏み出せません。

 

夫は完全な年功序列の明快勤務のため、相談をしても「好きなようにすれば?」の一言で当てにならず。同僚には、もちろん相談できません。そこで彼女さんはある存在を思い出しました。前の支店で少しだけ一緒に働いていた3歳年上の先輩、ヒナタさん(仮名・43歳)です。彼は本部勤務で、コロナを機に鎌倉へ引っ越していました。

「コロナを機に地方へ移住した銀行員って多いんです。軽井沢に行った人もいます。新幹線で1時間だし、交通費は銀行が出してくれるので」

 

ヒナタさんに話を聞くために、鎌倉に足を運んでもいいかもしれない。アカネさんはそう思いました。彼はキャパシティが広く穏やかで、頭の回転が早いことで有名でした。店でも大きな取引先や数字を任されて、早々と昇格をして丸の内本部へ栄転してきました。

「でも彼に連絡するのは気が引けました。一緒に働いていたのは十年前だし、彼はもうとっくに次長に昇格してマネジメントをしているのに、私は平社員のままです」

 

しかしアカネさんは彼に会いたくてたまりませんでした。彼は当時から若手の相談によく乗ってくれて、飲みに連れて行ってくれたり、キャリアに役立ちそうな行員を紹介してくれたりしていたのです。しかし彼が異動してからは、連絡が途絶えていました。

しばらく考えて、アカネさんは作戦を変更しました。キャリアの相談をするのではなく、鎌倉の美味しいお店を紹介してもらおうと思ったのです。そうすれば彼には会えるし、話の内容も融通がききそうです。

「彼に連絡すると、すぐに返事が来ました。ちょうど有給が余ってるから、3月中に消化しなきゃいけないみたいで。同じ日に有給を取って、ランチに行くことになりました」

 

銀行では1年間で使い切らなくてはいけない有給の数が決まっています。そのため年度末の3月に、休みを取らないといけない者が多数いるのです。

アカネさんは「子供たちに何かあったときに」と思って有給をためていたので、まだ3日ほど残っていました。

そのときは、まさかそれを全て彼のために使うことになるとは、思いもしませんでした。

 

▶鎌倉で久しぶりの再会。実は一度だけ体の関係があった二人は…

鎌倉で久しぶりの再会。実は一度だけ体の関係があった二人は…

ヒナタさんは、鎌倉の海沿いのレストランを予約してくれました。

「正直、このエリアは苦手意識があったんです。”余所者は来るな”という雰囲気が漂っているし…。前に、あるマリーナのレストランに行ったら一見さんお断りで、子供がトイレに行くことすら断られてしまい、嫌な思い出がありました」

 

しかしそのレストランは、想定していたものと真逆でした。地元の食堂で、なんと席はこたつ。こたつに入って緊張がほぐれかけていたところに彼が現れました。

「”アカネさん、久しぶり”と言って声をかけてきてくれた姿は、なんと昔のまま。驚きました」

 

海沿いに住んでいるのに白い肌、スラリと高い身長、体は以前よりも引き締まっている気がしました。メガネの奥では優しい眼差しが、アカネさんを捉えています。

「男性はずるいですよね。年をとってもあんまり変わらない。女性は衰えていく一方なのに」

 

そのことを彼に言うと、『アカネさんも昔と全く変わらないよ。綺麗だよ』と言ってくれました。美味しい料理に舌鼓を打ちながら、かつての同僚や二人の近況で話がはずみます。

「彼とは一度だけ体を合わせたことがあったんです。支店長の送別会で終電を逃して、ホテルに泊まって……私はすごく酔っぱらっていたので、全く覚えていないんですが。後日聞いたところ、どうやらバニーガールのコスプレをしていたようです。顔から火が出るかと思いました。」

 

彼と話していくうちに、話題は当時の話になりました。食後のお茶を飲む頃にはふたりの間に、体を合わせたもの独特の親密さが流れていました。

「この後セックスすることになるのかな、っていう直感みたいなものあるじゃないですか。薄々それを感じ始めていたところ、彼はこう言ったんです」

 

“僕、あれ以来、バニーガールでしか抜けなくなっちゃったんだよね”

と。それが合図のようなものでした。

 

▶▶後編はこちら「セレブたちが住む場所で…。屋外で情事に及んだ女性行員の末路【エリート銀行員たちの不倫事情】後編」に続く

 

 

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<文/綾部まと>

 

≪作家・ライター 綾部まとさんの他の記事をチェック!≫

 

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