給与天引き派なら10年20万以上トクできる?イデコ・ニーサ「基本のき」
OTONA SALONE / 2018年3月11日 11時30分
毎月の収入の中からコツコツお金を貯めるのは、貯蓄の基本です。しかし、それだけではなかなか増えていかないのも現実。長く続くマイナス金利の影響で、金融機関に預けていても、利息は0.001%という金融機関は少なくありません。
そこで考えたいのが、iDeCo、NISA、つみたてNISAという3つの制度です。
賢く貯められるこれらの制度を紹介します。
iDeCo(=イデコ)は自分年金づくりに最適
2017年1月に制度が変わり、20歳以上60歳未満の人は基本的に誰でも加入できるようになりました。掛け金は月々5000円から加入できて、出したお金は投資信託などで運用されます。運用先は自分で決められるので、リスクをとりたくなければ、定期預金や生命保険での運用にしてもOK。
この制度のすごいところは、掛け金が全額所得控除になるところ。そのため、所得税と住民税が安くなります。たとえば、月1万円の掛け金なら1年で12万円出したことになります。12万円全額が所得から差引かれて税金が計算されるので、所得税は税率が10%の人なら1万2000円、住民税は一律10%なのでこちらも1万2000円が安くなります。つまり、12万円の掛け金で2万4000円も得になるということ。割合にしたら20%です。
iDeCo(=イデコ)は、正式名称が個人型確定拠出年金といいます。老後資金づくりのための制度なので、60歳になるまでは原則引き出しはできません。無理のない掛金で始めたい制度です。
NISA(=ニーサ)は投資の非課税制度
2014年1月から始まった、投資の制度です。
NISA口座を通じて投資をした場合、年間120万円までの資金については収益が出ても非課税になります。投資とは、株式や債券を対象にした投資信託や、上場REIT、上場株式などですが、リスクの大小はさまざまです。バランス型の投資信託なら、3%くらいの利回りでローリスクローリターンが見込めるでしょう。
投資から得られる収益は、分配金・配当金・譲渡益ですが、本来これらの収益には20.315%の税率で課税されますが、NISAを利用すれば非課税になります。非課税期間は最長5年ですが、翌年の非課税投資枠に移すこともできます。
ただし、一人一口座しか作れませんので、金融機関選びは大切です。銀行のほか、保険会社や信用金庫、信用組合でも取り扱っていますので、比較検討したいですね。
NISA(=ニーサ)は、正式名称が少額投資非課税制度といいます。少額から投資にチャレンジするには最適な制度です。
つみたてNISA(=つみたてニーサ)も登場
2018年1月から始まったばかりの制度です。
つみたてNISA口座を通じて、年間40万円までの資金についての長期積立・分散投資から得られる収益に対して、20年間非課税になります。購入方法は定期的かつ継続的なつみたて形式に限られます。
NISAと似ている制度ですが、年間資金が40万円までと小さくなった一方で、非課税期間が20年と長期になりましたので、NISAよりさらに少額からの積立・分散投資ができるようになりました。
NISAと併用はできませんので、どちらがより自分にあっているか比べてみるとよいでしょう。
貯蓄の利息が大きく期待できないなか、利用したいのはこのような公的な制度です。投資の利回りは不確実な部分もありますが、節税効果は確実です。
活用できる制度はしっかり活用し、賢くお金を増やしましょう。
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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