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銀行預金が無意味になるかも?10年後に損しない40代のお金知識

OTONA SALONE / 2018年5月27日 11時30分

銀行ATMの手数料が実質値上げになったり、銀行の営業日が平日9~15時までとは限らなくなったりなど、銀行のサービス内容が少しずつ、しかし確実に変わってきていることにお気づきでしょうか。

今回は、変わりゆく銀行のサービスを踏まえて、10年後に損をしないためのマネー支度についてお伝えします。

 

変化している銀行サービス

■ATM手数料は値上げ

現金の引き出しは、ATMを使う場合が圧倒的に多いでしょう。このATMの利用手数料が実質的な値上げになっています。

 

たとえば三井住友銀行では、口座を開設してインターネット登録をすると「SMBCポイントパック」という会員サービスを受けられます。さらに給与受取やウェブ通帳にするなどの条件を満たすと、コンビニATMの手数料が無料になります。この無料の回数が、2017年10月までは1カ月に4回だったのが、それ以降は3回に減っています。

 

また、三菱UFJ銀行にも「メインバンクプラス」という同様のサービスがあります。こちらではATM手数料無料の回数が、1カ月に3回だったのが、2018年3月以降は2回に減りました。

 

金利の低い昨今では、手数料がかかると、それだけで金利分など吹き飛んでしまいます。

 

■振込手数料は無料にできる条件が複雑

ATM手数料とともに気になるのは、振込手数料です。同じ金融機関であれば、振込手数料は無料です。異なる金融機関の場合は、基本的には手数料がかかりますが、無料になる条件がそれぞれあります。

 

インターネット銀行はおトクな設定になっている傾向ですが、ソニー銀行なら条件に応じて月1~2回まで、新生銀行ならステージに応じて月1~10回まで無料など、複雑ではっきり言ってわかりにくいです。

 

■営業時間は短く

銀行などの金融機関の営業時間は、平日の9時から15時までとなっていますが、これは銀行法という法律よって定められています。しかし来店者数の少ない金融機関では、今まで通りの営業時間ではコストがかかりすぎてしまいます。そこで2018年5月、金融庁は規制を緩和して、銀行の支店業務は平日でも休みにできるようにすると発表がありました。

これにより、たとえば月水金だけ営業する支店も可能になります。金融機関は毎日やっているもの、という思い込みは禁物になりそうです。

将来は、銀行がいらなくなるかも?

これらの変化の先には、どのような未来があるのでしょう。実は、銀行不用説がささやかれているのです。

 

ATM手数料が高くなるのは、設備にコストがかかることも原因のひとつ。最近は手数料が高くなるだけではなく、ATM自体が少なくなる方向です。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、今後ATMを共用できるように実証事件を始めます。

 

ATMが少なくなったら不便なようですが、それも現金の出し入れをする必要があるからです。しかし、現金ではなくクレジットカードやデビットカードで支払うなら現金は不要。ATMを利用するシーンが減ってきているのです。

 

しかし、お店での支払いにはカードを使うことができても、お友達と割り勘にしたり、会費などの集金があったりした場合には、まだまだ現金が主流です。

 

そんな時でも、Apple PayやLINE Payで送金すればキャッシュレスでお金のやりとりができます。しかも、手数料は無料。記録が残るので、払ったかどうかのトラブルも避けられます。

 

友達同士のカジュアルなやりとりに、わざわざ口座番号を聞くのは野暮というもの。LINEのアカウントがあれば送金できるシステムは、普及してくれば大変便利に使えそうです。

 

このように、金融機関の窓口やATMがなくても、日常生活に困らないようになってきています。加えて、全国的に人口減少が進んでいます。

 

そのため、平日5日間営業しても来店者は少ない上にコストがかさみ、金融機関の負担が大きくなってしまっているのです。

 

このような状況に対応するため、金融庁の規制が変更になりましたが、今後はさらに変化が進み、銀行の店舗営業はますます少なくなっていくのではないでしょうか。

 

金融業界は変化しています。これらの変化に今すぐ対応しないからといって、即座に銀行預金が無意味になったり、大きな損につながったりすることは少ないでしょう。

 

しかし、視野を広げて10年先を見据えた場合はそうとばかりも言えません。40代のために必要なマネー支度は、新しい金融サービスの流れに乗っていくことです。テクノロジーの進化は日進月歩。少しずつ取り入れて、豊かな10年後に備えましょう。

 

↓マネー相談もお気軽に↓

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

 

≪ファイナンシャルプランナー(AFP) タケイ啓子さんの他の記事をチェック!≫

 

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