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上司が面倒な仕事を振りにくい部下キャラ

プレジデントオンライン / 2019年3月5日 9時15分

写真=iStock.com/RapidEye

どんな人間でも失敗はしてしまう。緊急事態に陥ったとき、どんな「屁理屈」であれば、その場を切り抜けられるのか。今回、5つのテーマで実例を収集し、作家の架神恭介さんに考察してもらいました。第2回は「嫌な仕事を押し付けられそうになった」です――。

※本稿は、「プレジデント」(2018年12月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

嫌な仕事を押し付けられそうになった

■足音を立てない、非常階段を使う

忙しいときに限って上司が面倒な仕事を振ってくる……。そんなことをやっていたら、大事な仕事が疎かになるし、そもそも、その仕事、自分がやる必要はないのでは……。そんなときはどう切り抜けるべきでしょうか?

まずは予防策からご紹介しましょう。予防のためには「上司の視界に入らない」ことが大切です。そもそも上司も「誰でもいいけど、お前でいいや」という気持ちで仕事を振ってくるので、視界にさえ入らなければ、あなたを探し出してまで仕事を押し付けようとはしないはずです。「足音を立てずに移動する」「上司と会わないようにエレベーターではなく非常階段を使う」「上司の行く店を避ける」などの物理的に影を潜める方法から、「上司へのメールも記憶に残らないように淡白な文面を心掛け、『!』などは絶対に使わない」などの心理的隠形(おんぎょう)術まで、様々な予防策がアンケートには寄せられました。

ですが、コソコソと逃げ回ることに抵抗がある場合、あなたが2つの部署を兼務していればチャンスです。例えば、あなたが営業一課と営業二課の両方のプロジェクトに関わっているとしましょう。一課の課長から仕事を振られたときは「二課のプロジェクトでいっぱいいっぱいで……」と答え、二課の上司から仕事を振られたら「一課のプロジェクトで……」と答えれば両方の仕事を回避できます。

■日頃から心がけるべきこと

相手の自尊心に訴えることで仕事を回避する方法もあります。例えば、あなたは部長から、合弁相手の中国企業に対して理不尽な要求を突き付けるよう命じられたとします。すごく嫌ですね。そんなときは上司にこう言いましょう。

「中国はメンツの文化です。私のような下っ端では受け入れてもらうことは難しいでしょう。同じことを言うにしても部長でなければ相手に呑ませることはできません。これは部長にしかできない仕事だと思います」

実際のところ、あなたが話そうが部長が話そうが相手は激怒するに違いありませんが、相手はともかく上司は丸め込むことができます。

日頃からのキャラクターづくりにより嫌な仕事を回避することも可能です。普段から「子どもが生まれたけど病弱で~」「最近、親が外をふらふらと~」など情報を小出しにすることであなたのキャラをつくり上げ、「あいつならしょうがない」という雰囲気をつくりましょう。上司から仕事を振られたときも、あなたが苦しげな表情で「親が……」と呟くだけで、「あっ、また徘徊してるんだな」と思われて上司が遠慮してくれるでしょう。

また、いかにも「クリエーティブ系でござる」という容姿・風体でキャラが定着していれば、それだけでもこの問題は解決できます。考えてみてください。ツーブロックで頭頂部に髪をまとめてボリューム感を出し、分厚い眼鏡をかけた部下が、椅子にも座らず常時壁にもたれかかって仕事をしているとします(これが「なんだかわからないがシーンの最先端で仕事をしてそう」なクリエーティブ系人材のパブリックイメージです)。きっと、たぶん、有能なのだろうけど、仕事に対する価値観が根っこから違いそうな、そんな部下に対して、あなたは仕事を振れますか? 振れませんよね。そういうことです。

絶体絶命の1000人を救った名言集

■嫌な仕事を押し付けられそうになったとき

※以下は、クラウドソーシング「ランサーズ」を通じて収集した1000人の回答から、プレジデント編集部が選んだものです。

●ほかの仕事で忙しいことを伝えて切り抜けました。
●苦手な内容だと伝えて切り抜けました。
●ほかの仕事を一切やらない条件で受けて、切り抜けました。
●家族のことを持ち出して切り抜けます。例えば、子どもの学校行事があるのでできません、などです。
●上司に対してなるべく目立った行動をしないようにし、ほかの人に仕事が回るようにしてきました。
●嫌な仕事を押し付けられそうになったとき、普段は笑顔なのに物凄い顔で睨み付けていたらしく、「やっぱり大丈夫……」と諦めてもらえたことがあります。普段とのギャップを活かすのが大事!?
●嫌な仕事を押し付けられたときには、最初は嫌だなと思います。でも、どんな仕事も仕事であり、つまらない雑用でも誰かの役に立つと考えて、仕事をするようにしています。だから、断ったことは1度もないです。でも、明らかに自分の能力では太刀打ちできないと思った場合は、正直にそれを指示者に伝え、どうしたらよいか相談しています。
●嫌な仕事を任されそうになると、一瞬、「げっ、嫌だな」と思いますが、「やってもやらなくても死ぬわけではない。慌てずに適度に事務的な作業としてこなそう」と思うと、何気なくささっと取り掛かり、何事もなかったかのように終わらせることができます。

(作家 架神 恭介 写真=iStock.com)

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