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メディアリンクス 東海テレビ放送株式会社にIPビデオルータを納入

PR TIMES / 2018年4月9日 16時1分

株式会社メディアリンクス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長 ジョン・デイル 以下メディアリンクス)は、このたび、放送局向けにIPベースの放送局内素材交換システムである、“IPビデオルータシステム”を東海テレビ放送株式会社の回線センター設備として、納入しましたのでお知らせ致します。



 今回の設備では中継先などの社屋外のコンテンツを始め、社屋内のマスター、各サブ、VTR室などの素材交換に使用されており、扱う信号の4K(Quad SDI),3G/HD/SD-SDIやDVB-ASIをIP化しIPベース(SMPTE2022-1,2,5,6,7準拠)でのルーティングシステムで素材交換を行っております。
設備の中核を担うルーティングシステムとして、メディアリンクス製2RUサイズのIPビデオルータ「MDX4090」をコアスイッチとし、SDI⇔IP変換に用いるIP-GW「MD8600」が使用されております。
ルーティング制御にはメディアリンクス独自技術に基づく、プロビジョニング専用プロトコルMRF(Media Rapid Flow)による高速切替機能や回線センター設備では必須となる1:N伝送に対応するため、マルチキャスト伝送でも100%ノンブロッキングを保証する技術が使用されてます。
また新IPシステムの運用へスムーズに移行することを目的として従来のビデオルータシステムと同じ操作でのシステム運用を可能としました。
コアスイッチとなるIPビデオルータ「MDX4090」は冗長構成となっており、本システムの総入出力数は入力:347、出力:313を片系あたり1台の「MDX4090」でルーティングを行っております。
IP-GW「MD8600」には無瞬断切替機能(SMPTE2022-7準拠)が備わっており、現用系のIPビデオルータの故障や伝送路障害が発生しても、出力素材には影響を与えず、予備系に切り替えることができます。
またIP化のメリットとして、複数の信号を多重処理することによる同軸ケーブルの削減や各機能の集約が可能となり、従来設備と比較し大幅な消費電力とスペース削減を実現しました。
IP-GW「MD8600」は各サブ、VTR室等にも設置され、IPベースという利点を生かし、IP-GWに備わった1GbEのポートとネットワーク内でのストリーム信号の空き帯域を利用することで、各場所を結ぶL2のネットワークも同時に構築することが可能となりました。
本システムではパケットロスが許されない、映像ストリーム信号を優先させるQoS機能が備わっている為、安定的な映像ストリーム信号の伝送が確保されております。
伝送には10GbEが用いられていますが、非圧縮伝送では12Gbps必要な4K伝送も遅延量及び映像劣化の少ないTICOコーデックを組み合わせることにより対応できるようになっております。
また、各サブ、VTR室への伝送について、イーサネットの双方向という利点を生かし、出力側のMD8600での折り返し伝送を用いることにより、各出先の出力状態を回線センターで確実に監視することが可能となりました。
本システムへの全面移行後、初の全国ネットでのライブ配信となった名古屋ウィメンズマラソン(3月11日(日)開催)でもトラブルはなく、現在も安定した運用稼働中です。
今回の納入は、局内ネットワークのIP化の代表例となるものです。メディアリンクスは、今後の放送局の回線センターのIP化が一層加速していくものと確信しています。現在、複数の放送局からIPネットワークの構築計画のご相談を承っております。今後もメディアリンクスの技術及び製品を通して、お客様の問題を解決しスムーズにIP化への移行ができるよう努めてまいります。

なお、このシステムの概要は、2018年4月9日から 12日に米国ラスベガスで開催される世界最大規模の放送機器の展示会であるNABSHOWで展示いたします。
[画像: https://prtimes.jp/i/28223/4/resize/d28223-4-158113-1.jpg ]

 (写真:東海テレビ 回線オペレーションセンター)


本件に関するお問い合わせ 株式会社メディアリンクス IR広報室 044-589-3440

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