富山大学と(株)玄米酵素の共同研究 ~ 花粉によるアレルギー性鼻炎・皮膚の炎症を 発酵食品が抑制する可能性を示唆する研究成果
PR TIMES / 2021年4月14日 8時45分
この度、富山大学 和漢医薬学総合研究所所長 早川芳弘教授が行った「発酵玄米(FBRA)による抗炎症効果」に関する研究が、論文として発表されました。花粉によるアレルギー性鼻炎を起こすモデルマウスに、発酵玄米を含む餌を与えると、くしゃみの回数が抑えられることが分かりました。同様に皮膚に炎症を起こすモデルマウスに、発酵玄米を与えると、同様に症状が緩和されることが分かりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/75039/4/resize/d75039-4-717128-0.jpg ]
炎症は、ウイルスなどの病原体から身を守ったり、傷ついた組織を修復するのに必要ですが、過剰な炎症は花粉症、皮膚炎などのアレルギー、がんをはじめ多くの病気や老化の原因になります。このため、過剰な炎症を抑えることが、健康維持だけでなく長寿にもつながると考えられています。
この度、富山大学 和漢医薬学総合研究所所長 早川芳弘教授が行った「発酵玄米(FBRA)による抗炎症効果」に関する研究が、論文として発表されました(*)
花粉によるアレルギー性鼻炎を起こすモデルマウスに、発酵玄米を含む餌を与えると、くしゃみの回数が抑えられることが分かりました。
同様に皮膚に炎症を起こすモデルマウスに、発酵玄米を与えると、同様に症状が緩和されることが分かりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/75039/4/resize/d75039-4-437022-3.jpg ]
詳しい研究結果を解説します。
1. ブタクサ花粉によるアレルギー性鼻炎を引き起こしたモデルマウスに、発酵玄米を10%含む餌を与えると、くしゃみをする回数が、通常の餌を与えたマウスよりも有意に抑えられていました。
この研究は、アレルギー反応を抑制することを示唆しています。
2. 浮腫を引き起こす薬剤(TPA)をマウスの耳に塗ると、急性の炎症が起こり、耳が厚くなってしまいます。ところがこのモデルマウスに、発酵玄米を10%含む餌を与えると、耳の厚さの増加が通常の餌を与えたマウスよりも少なくなることが分かりました。
この研究は急性炎症を抑制することを示唆しています。
(TPA:12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate)
3. 乾癬を引き起こす薬剤(IMQ)をマウスの耳に塗り続けると、慢性的な炎症が起こり、同様に耳が厚くなってしまいます。このモデルマウスに、発酵玄米を10%含む餌を与えると、耳の厚さの増加が通常の餌を与えたマウスよりも少なくなることが分かりました。
さらに、発酵玄米を含む餌を与えたマウスでは、皮膚の炎症に関わる生理活性物質(IL-17A、IL-1β、COX-2)の遺伝子発現が、有意に抑制されていました。この研究は慢性炎症を抑制することを示唆しています。
(IMQ: imiquimod)
[画像3: https://prtimes.jp/i/75039/4/resize/d75039-4-679320-5.jpg ]
研究に使用した発酵玄米(FBRA)はこれまでの動物実験の結果、大腸炎を抑える機能、肝炎を抑える機能、すい臓の膵島の炎症を抑え1型糖尿病の発症を遅延させる機能、炎症性発がんを抑える機能、さまざまな臓器での化学誘導発がんを抑えるなどの機能が示されています。
30本以上の学術論文が発表されています。論文では「FBRA」という学術名を使用。研究データは、学術研究解説サイト「ふぶらぼ」で閲覧可能です。
ふぶらぼ : https://fbra.jp/
[画像4: https://prtimes.jp/i/75039/4/resize/d75039-4-395663-4.png ]
(株)玄米酵素は、発酵玄米の製造や研究だけでなく、玄米自然食を基本にした食の教育活動にも力を入れており、セミナーや自然食料理教室を全国で開催したり、玄米自然食のレストラン、自然栽培の農園の運営をしています。
健康経営優良法人2021の認定を取得し、健康経営サポート事業にも力を入れ、2021年度は21社の健康経営優良法人の認定取得を支援しました。
* Umeyama, L., Kasahara, S., Sugawara, M., Yokoyama, S., Saiki, I. and Hayakawa, Y. (2021), Anti‐inflammatory effect of fermented brown rice and rice bran with Aspergillus oryzae on mice. Traditional & Kampo Medicine, 8: 60-65.
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