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モーターサイクル用ブレーキがよりスマートに ボッシュがアンチロック・ブレーキ・システムの追加機能を提供 安全性をいっそう向上させるソフトウェアとセンサー類

PR TIMES / 2012年10月11日 16時49分



・ボッシュのモーターサイクル用ABS Generation 9の新機能
・オールテラインモーターサイクルに合わせたABSオフロードコントロール
・トラクションコントロールによりオン/オフロードで発進時と加速時の安全性が向上

ボッシュはモーターサイクル用ABS Generation 9で、それぞれのモーターサイクルクラスに合わせて拡張可能なブレーキコントロールシステムを実現しました。新しい機能が複数追加され、モーターサイクルメーカーのニーズに合わせて安全性をさらに高めるソリューションを提案できるようになりました。たとえば、エンジニアはGeneration 9の幅広いバリエーションにオフロードバージョンやトラクションコントロールシステムを追加することができます。2013年に初めて、2つの機能がKTMの1190 Adventureと1190 Adventure Rに搭載されることになりました。ボッシュのモーターサイクル用セーフティシステムを担当するイリディーリム・フェヴジィ(Fevzi Yildirim)ゼネラル・マネージャーはこう述べます。「モーターサイクル用ABS Generation 9には豊富なバリエーションと各種の追加機能が揃っているため、あらゆるモーターサイクルメーカー、そしてエンドユーザーのご要望にお応えすることができます」

■オフロードコントロール機能付きABS - 荒れた路面での安全性が向上

舗装道路とかけ離れた荒れた路面でのモーターサイクルの運転は、ABSシステムの限界を試すようなものでした。舗装道路用に設計されたシステムでは、砂地や荒れた路面で適切なブレーキ性能を保つことも、オフロード走行の楽しさを存分に味わうこともできないからです。これに対処すべく、ボッシュのエキスパートたちは、荒れた路面での使用を想定した特殊なオフロードコントロール機能を開発しました。この機能は、ボッシュのアンチロック・ブレーキ・システムGeneration 9 ABS plusとABS enhancedに組み込むことができるようになっています。そのため、オールテラインモーターサイクルの安全性がいっそう向上するだけでなく、ライダーはオフロードで妥協した走りをせずにすむようになります。

ボッシュが開発したこのオフロードコントロール機能では、ブレーキ値とその他のパラメーターが調整されるため、荒れた路面でも最適なブレーキ性能を発揮できます。この調整により、ABSは通常より遅れて作動します。このため、道路用に設計されたABSに比べてタイヤと路面の間がより滑りやすくなりますが、後輪が路面をしっかりキャッチでき、荒れた路面でもブレーキ性能が向上します。

また、車体の安定性にマイナスの影響を与えることなく、前輪の制御によりさらに強く減速させることができます。モーターサイクルメーカーは、ライダーが後輪を意図的にロックし、タイトコーナーで行うドリフトやテールスライドなど、オフロードレースの典型的な走りを楽しめるようオフロードコントロール機能を調整できます。

■トラクションコントロール機能付きABS - 加速時の安全性が向上

ボッシュのABSで最適化できるのは、モーターサイクルのブレーキ性能だけではありません。ボッシュのトラクションコントロールと組み合わせれば、加速時の後輪のスピンを防ぎ、前輪の浮き上がりを抑えることができます。Fevzi Yildirimは革新的な機能の利点についてこうまとめます。「ボッシュのトラクションコントロールは舗装道路での安全性に寄与してきましたが、今回初めて、荒い路面でも同じようにその威力を発揮できるようになりました」。なお、このトラクションコントロールはボッシュのGeneration 9のあらゆる2回路システムに組み込むことができます。

モーターサイクルメーカーがボッシュの傾斜角センサーを追加した場合には、トラクションコントロールによってコーナーでの最大駆動力を制御することも可能になります。このセンサーを装備したセーフティシステムは、マシンの動的状態を1秒間に100回チェックし、傾斜やリーン角だけでなく、垂直加速度も計算するからです。また、トラクションコントロールをダートレース用のモトクロスマシンに合わせて調整することもできます。

■ブレーキングと車両ダイナミクス制御システムに革新をもたらすリーディング・サプライヤー

自動車機器テクノロジーの世界的なリーディング・サプライヤーとして、ボッシュはブレーキングと車両ダイナミクスに関するイノベーションで車両の安全性に大きく貢献してきました。1978年にボッシュが世界で初めて乗用車用電子制御アンチロック・ブレーキ・システムを発売して以来、車による死亡事故件数は著しく減少しました。1986年には、ABSプラットフォームをベースに、同じくボッシュが開発したトラクションコントロールシステム(TCS)が続き、1995年にはエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)も発売されました。

ボッシュは、セーフティシステムのノウハウをモーターサイクルの技術にも活かしています。ボッシュの初めてのモーターサイクル用ABSは1994年に量産がスタートし、モーターサイクルに合わせて初めて特別に開発した、今でも世界最小を誇るABSは2010年に発売されました。なお、このABSは二輪の安全性を強化するために、日本のボッシュ・コンピテンス・センターで開発されました。ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長のヴォルフガング・ヒラー(Dr. Wolfgang Hiller)はこう述べます。「モーターサイクルの事故の47%は不適切なブレーキングやブレーキング時の躊躇が原因ですので、モーターサイクルの安全性はABSによって大きく向上します」。量産に向けてボッシュのエンジニアが徐々に開発を進めてきた数々の新機能により、今後は安全性と快適性がいっそう向上するのは間違いありません。

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