第7回「食品産業もったいない大賞」農林水産省食料産業局長賞を受賞!卵の殻も膜も100%有効活用。カルシウム強化食品や、化粧品原料へ。資源の有効活用と環境保全の取り組みが評価。
PR TIMES / 2020年2月13日 13時5分
未利用資源としての卵殻および卵殻膜の価値探求と食と健康への貢献
キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:長南 収、以下キユーピー)とキユーピータマゴ株式会社※1(本社:東京都調布市、代表取締役社長:齋藤謙吾)は、長年取り組んでいる卵殻と卵殻膜の価値探求と食と健康への貢献について、第7回「食品産業もったいない大賞」の農林水産省食料産業局長賞を受賞しました。
※1 卵加工品を手掛けるキユーピーのグループ会社
[画像1: https://prtimes.jp/i/44559/33/resize/d44559-33-976689-0.jpg ]
この表彰は、食品産業の持続可能な発展に向け、「省エネルギー・CO2削減」「廃棄物の削減・再生利用」「教育・普及」などの観点から、顕著な実績を挙げている食品関連事業者ならびに食品産業によるこのような取り組みを促進・支援している企業、団体および個人を対象としています。(主催:公益財団法人 食品等流通合理化促進機構、協賛:農林水産省)
キユーピーグループは、社会に対するグループの貢献価値を定量的に測る指標としてサステナビリティ目標を設定し、「資源の有効活用と持続可能な調達」を掲げています。「食品産業もったいない大賞」での受賞は、「野菜の未利用部を活用した資源循環の推進」で受賞した昨年に続き2度目です。今後も、さまざまな資源循環活動を通して社会的な課題解決に取り組んでいきます。
【受賞テーマ:未利用資源としての卵殻および卵殻膜の価値探求と食と健康への貢献】
キユーピーグループは、日本の卵生産量の約10%(1年間で約25万トン)を使用しています。1年間に卵殻は約2.8万トン発生し、廃棄すると環境へ多大な負荷が掛かります。そのため、1956年から卵殻を天日で干し、土壌改良材(肥料)として農家へ販売し、現在では社内外と協働することで100%有効活用しています。さらに付加価値の高い活用方法を研究し続けることで、環境保全や健康への寄与に貢献していきます。
■卵殻は米を強くし、ヒトの骨を強くする
近年は、東京農業大学 応用生物科学部(辻井良政教授、加藤拓准教授)と共同で、卵殻の肥料としての価値を研究しています。現在までに、水稲に卵殻を施肥することで、猛暑などの天候不順による水稲への影響を低減し収穫量を改善すること、米の品位が向上することが分かってきました。米の作付面積は日本の耕地面積の中で最も大きい※2ため、将来的には、キユーピーグループだけでなく日本全体の卵殻を有効活用できると期待しています。
※2 農林水産省 平成30年農作物作付(栽培)延べ面積及び耕地利用率 参照
[画像2: https://prtimes.jp/i/44559/33/resize/d44559-33-325707-1.jpg ]
また、ベトナムのハノイ国立栄養研究所との共同研究では、卵殻カルシウム(食用微細化卵殻粉、炭酸カルシウムを主成分とする生体素材)がヒトの骨量を増加させることを確認しました※3。卵殻は、高齢化で世界的に課題となる骨粗しょう症の解決に貢献できる素材です。現在ベトナムでは、卵殻カルシウムを配合した栄養強化食品の販売と合わせ、学校や病院への認知啓発と提案を進め、子どもの体格向上と高齢者の骨粗しょう症への課題解決に取り組んでいます。
※3 キユーピーアヲハタニュースリリース 2017年 No.33 参照
https://www.kewpie.com/newsrelease/2017/217/
[画像3: https://prtimes.jp/i/44559/33/resize/d44559-33-892664-2.jpg ]
■卵殻膜は肌のハリを改善する
キユーピー独自の製法で卵殻と卵殻膜を分離することに成功しました。卵殻膜には、肌のハリの素となるIII型コラーゲンを増やす働きがあることが分かり、1991年から化粧品原料として活用しています。
卵殻活用のあゆみ
1956年 卵殻を天日で干し、土壌改良剤として農家に販売を開始
1969年 卵殻の破砕・乾燥設備を導入(旧仙川工場)
1981年 卵殻を食品用カルシウムとして発売(膜除去技術の確立により実現)
1991年 卵殻膜を加工、化粧品原料として発売
2007年 卵殻を建築材や日用雑貨(壁紙、タイヤなど)の原料として発売
2012年 卵殻を肥料として生産した米に関する研究を開始
2017年 ベトナムにて栄養強化食品として卵殻カルシウムソースを発売
2019年 卵殻に関する取り組みが「3R推進功労者等表彰」において受賞
2020年 卵殻に関する取り組みが「食品産業もったいない大賞」において受賞
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
アイアグリ株式会社、みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画の認定を取得。農業資材販売店の強みを活かし、家畜排せつ物(牛ふん、鶏ふん)や食品残さを活用した指定混合肥料等の普及拡大を図る。
PR TIMES / 2024年4月18日 11時15分
-
吉野石膏が廃石膏を活用した資源循環の仕組みづくりへの技術協力を表明
PR TIMES / 2024年4月15日 12時45分
-
水産物の加工業を行う「きゅういち」 廃棄ホタテ貝殻 炭酸カルシウム肥料などへの再利用に向け取り組み開始
共同通信PRワイヤー / 2024年4月12日 9時0分
-
「やさしい献立 やわらかごはん」が金賞を受賞。第9回介護食品・スマイルケア食コンクール「噛むことに問題がある人(咀嚼困難者)向けの食品部門」にて。
PR TIMES / 2024年4月5日 12時45分
-
廃石膏を活用した新たな資源循環推進に向けた包括連携協定の締結について
PR TIMES / 2024年3月30日 17時40分
ランキング
-
1なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
2突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
3濃口醤油と淡口醤油、塩分が高いのはどっち?…醤油の「色の濃さ」と「味の濃さ」の知られざる関係
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 8時15分
-
4「加賀屋」50歳の元若女将が選んだ"第2の人生" 震災からの復興への道、仕事術について聞く
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 12時0分
-
5円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください