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台湾電力設備製造業の動向<ワイズ機械業界ジャーナル2021年2月第3週号発行>

PR TIMES / 2021年2月18日 13時15分

~台湾機械業界の動向が分かる~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2月第3週号を発行しました。今週号では、電力設備業界、ファスナー業界、電子産業機械設備メーカーのSogotec、機械設備業界について紹介します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/43/resize/d59899-43-994430-0.png ]

<210218号内容>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/43_1.jpg ]


●今週号の記事を一部紹介します。
<台湾電力設備製造業の動向>
一、産業概況
 台湾電力(台電、TPC)が進めている配電・送電計画から派生する関連需要が、台湾電力設備製造業の主要な収入源となっている。台湾政府は石炭発電の割合を引き上げたほか、▽洋上風力▽地熱▽小規模水力──などの発電計画を推進している。また、台湾の配電・送電網の強化工事計画「第七回送電・変電計画」の2020年度予算額が上方修正されたことが、台湾電力設備製造業メーカーへの追い風となった。

 川下の電子製品産業からの需要については、新型コロナウイルス感染症の流行が中国から世界各地に拡大した影響で、スマートフォンの買い替え需要が低迷した。一方で、各国が防疫のために自宅隔離を実施したことから、リモートワークと遠距離教育の需要が増加し、ノートパソコン及びタブレットの出荷台数が成長した。このため、2020年1~8月の台湾電力設備製造業の生産額は前年同期比1.23%減の小幅減少にとどまった。また、原材料価格の下落を受けて、製品価格が下方修正されたことから、20年1~8月の台湾当産業の販売額は同5%減となった。  

 輸出入については、洋上風力発電工事の推進と台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資増加を受けて、電力設備・部品の輸入額は順調に成長し、20年1~8月の台湾当産業の輸入額は同7.86%増となった。一方で、新型コロナウイルス感染症が世界経済に大打撃を与えたため、中国以外の市場への輸出額は減少し、20年1~8月の台湾当産業の輸出額は同5.95%減なった。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/43/resize/d59899-43-755892-1.png ]


二、産業動向
電力消費者の再生エネルギー使用が増加、関連発電設備の需要が拡大
 世界大手メーカーが再生エネルギーの使用割合を引き上げており、各社の台湾拠点と台湾サプライチェーンメーカーの再生エネルギーに対する需要が増加している。例えば2020年7月、台湾積体電路製造(TSMC)は洋上風力発電開発業者のエルステッドから「大彰化西南」第二段階及び「大彰化西北」全段階の発電量を買い取る方針を発表した。また「再生可能エネルギー発展条例」改正案では、大口電力消費者に一定容量の再生エネルギー発電設備を設置するか、納付金を支払うことで、再生エネルギーの開発に貢献することを義務づけた。大口電力消費者向けの規定は2021年より実施される。このことが台湾再生エネルギー産業の成長を促進し、関連電力設備の需要がさらに増加する見通しだ。

5G応用分野の増加によってインフラ商機が浮上
 新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて、第5世代移動通信システム(5G)は関連基準の制定が遅れたことに加えて、サプライチェーンの供給能力が低下したため、普及率と普及スピードが予測を大きく下回っている。しかし、遠距離医療など5G応用の需要が増加していることから、今後5G関連の▽基地局▽電力・シグナル伝送用ネットワーク▽データセンターなどインフラ整備から派生する商機が期待できる。
 また、行政院が計画する「5G発展計画」では、2021年より500億台湾元を投資することで5Gネットワークの▽インフラ整備▽地方都市のハード整備▽検証実験▽応用開発などの項目を推進する方針だ。これらによって、台湾電力設備製造業の商機が生み出されるだろう。

三、今後の展望
 2021年、TPCの重電設備に対する需要は成長し続けるとみられる。また、台湾の洋上風力発電工事の推進に伴って、当産業メーカーは陸上変電所建設工事と関連設備の受注が増加している。一方で、当産業メーカーは洋上風力発電機、変圧器及びケーブルなどキーコンポーネントの研究開発力と生産能力が不足しているため、洋上風力発電開発業者はスケジュール、コスト及びシステムの安定性を理由に、工事の初期段階では主に海外製品を採用している。このため、台湾当産業メーカーへの恩恵は少ない。

 また、2021年は多くの国で5G商用化のために関連工事が加速しており、5G対応スマートフォンの買い替え需要が刺激される見通しだ。さらに▽電源ユニット及びバッテリーモジュールの台湾における生産規模の成長▽ワイヤレス充電製品の応用範囲の拡大▽大型エネルギー貯蔵設備の稼働開始などから、21年の台湾電力設備製造業の生産額と販売額は前年比で小幅成長となると予測される。


<ワイズ機械業界ジャーナルとは>

[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/43/resize/d59899-43-738318-2.png ]

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【会社概要】
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所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
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