世界の飢餓人口は減少、しかし今だ8億500万人が慢性的に栄養不足

PR TIMES / 2014年9月20日 10時52分

ローマ発-国連が16日に発表した新しい報告書によると、世界では約8億500万人、9人に1人が、飢餓に苦しんでいる。



「世界の食料不安と現状2014年報告(SOFI2014)」によれば、世界の飢餓人口は過去10年間で1億人以上、1990~92年以降では2億人以上減少しているという良好な傾向が見られることが確認された。この報告書は、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)及び国連WFPにより年に一度発行されている。

この報告書によれば、開発途上国全体での飢餓人口の減少は、「適切かつ即時に対応が図られるならば」、2015年までに飢餓人口の割合を半減するというミレニアム開発目標(MDG)は達成が可能な範囲であるということを示唆している。現在までに、63の開発途上国がこのMDG開発目標を達成しており、さらに6か国において2015年までに目標が達成される見込みである。

FAO、IFAD、そして国連WFPの各長は、「これは、我々が、飢餓との闘いに勝てるという証拠であり、必要に応じた国際社会の支援を受けて各国が飢餓対策を進めることを後押しするものである」と、本報告書の序文において述べている。

彼らは、「必要な政治的コミットメントによって、加速された、実効性のある、かつ持続的な飢餓の削減が可能となり」、そして、「このコミットメントは、国家的な課題、適切な政策オプション、広範な参加及び他の経験からの教訓を十分に理解した上で、適切に伝えられなければならない。」ことを強調した。

SOFI2014は、経済全体の成長を経験した国々、とりわけ東アジア及び東南アジア諸国における食料へのアクセスが、著しく、かつ急速に改善された様子について特筆している。南アジアやラテンアメリカでも食料へのアクセスは改善したが、主に、十分なセーフティーネットや農村部の貧困層をも対象としたその他の社会保護政策を実施した国々での改善が見られた。

飢餓の減少は加速傾向、しかし遅れが見られる国もある

全体的には著しい改善が見られているが、いくつかの地域や小地域では飢餓人口の削減において遅れをとっている。サハラ以南のアフリカでは、4人に1人以上が慢性的な飢餓に陥っており、世界で最も人口の多いアジアもまた5億2600万人という、多数の飢餓人口を抱えている。

ラテンアメリカおよびカリブ海地域は、全体的な食料安全保障の改善において最大の進歩を遂げてきた。一方、オセアニアでは、栄養不足人口率がわずかな改善(1.7%減)に留まっており、2012~14年は14%となり、1990~92年と比較して実際には飢餓人口の増加が見られた。

PR TIMES

トピックスRSS

ランキング