【2023年卒就活の実態調査】約6割の学生が、面接で本音を「言えない」。
PR TIMES / 2022年8月9日 0時40分
約9割が「内定承諾先は、本音の自分を受け入れてくれると感じた企業」と回答。一方で、約6割の学生が面接では「本音とは異なる発言をしたことがある」ことが明らかに。
はじめてのキャリアを選ぶ就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 宮下尚之、以下ワンキャリア)は、2023年卒業の学生312人を対象に「就職活動と学生の本音に関するアンケート」を実施しました。
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背景と目的
ワンキャリアが2021年10月に行った調査では、新卒の学生は企業選びにおいて「企業内の社風やカルチャーを重視する」ということがわかっています。学生は、企業から発信される情報や選考過程中の企業とのコミュニケーションを通じて、カルチャーの理解を図っています。
一方で、企業からの発信は従来から大きく変わっていないのが現状です。その証拠に、就活サイト「ONE CAREER」には、企業とのコミュニケーションに不満を感じている学生からのクチコミが日々投稿されています。「表面的な情報しか得られなかった」「公式HPの内容を超える内容はなかった」など学生と企業のコミュニケーションに齟齬が生じているようです。
そこで今回は、就職活動における学生と企業のコミュニケーションに関する調査を行いました。調査の結果、学生が欲しい情報と企業が発する情報に乖離があったほか、学生は就職活動において本音を言えていないことが明らかになりました。
調査結果サマリ
・「面接で、本音で話せなかった経験がある」と回答したのは約6割。その背景には「不採用への不安」。
・「逆面接で聞きたいことを聞くことができなかった」と回答した学生が「聞けなかった内容」は「給与、福利厚生」。
・学生の約9割が「内定承諾先は“本音の自分を受け入れてくれると感じた企業”である」と回答。
・学生の約6割は企業説明会や新卒採用サイトで社風やカルチャーを「理解できていない」。その理由は「良いところしかわからないから」「どこまでが本音かどうかわからない」など。
・良いと感じた企業説明会は「現場社員の話を聞くことができ、社内の雰囲気がよくわかった」「インターネットで知ることができない情報が多く含まれていた」。
調査結果詳細
1 . 約6割の学生が、面接で「実際の本音や事実と異なる発言をしたことがある」と回答。
「不採用への不安から、面接において実際の本音や事実と異なる発言をしたことがある」と回答した学生は全体の62%にのぼりました。学生は、企業との対話の場であるはずの面接で、本音ではなく、企業が求める回答をしてしまうようです。
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2.「面接で聞きたいことを聞くことができなかった」と回答した学生が「聞きたかったが聞けなかった内容」は「給与、福利厚生」。
「逆質問」の場で「聞きたいことを聞くことができなかった」学生は、全体の37%でした。「聞きたかったが聞けなかった内容」について尋ねたところ、「給与」「福利厚生」が回答の半数以上に及びました。選考中に処遇や待遇について尋ねることをタブーと感じている学生が多いことがわかります。
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3. 全体の約9割が、「本音の自分を受け入れてくれると感じた企業に入社を決めた」と回答。
面接の場で「本音で話せなかった経験がある」学生が半数以上であったとはいえ、89%の学生が、実際に内定を承諾した企業については「本音の自分を受け入れていると感じた企業」であると回答しました。23卒の学生にとって、内定承諾における決め手の一つが「本音の自分を受け入れてくれるかどうか」がであることがうかがえる結果となりました。
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4. 学生の6割以上は企業説明会や新卒採用サイトで社風やカルチャーを「理解できていない」。
企業主体で発信を行っている企業説明会や新卒採用サイトでは、62%の学生が「社風やカルチャー」を理解できていないことが明らかになりました。また、「社風やカルチャーを理解できなかった経験がある」と回答した人のコメントからも、学生には「企業の発信は、企業にとって都合の良いことしか言っていないのでは」という先入観が前提にあるようです。
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「企業説明会や企業の新卒採用サイトで、社風やカルチャーを理解できなかった経験がある」と回答した人の理由コメントをご紹介します。
企業にとって良いことしか言わない・書いていないから。
説明が少なく、写真で明るいイメージを強調するサイトが散見されました。具体的な雰囲気が伝わりづらいと感じた。
本音を話しているように感じられなかったから。人事の方が一方的にしゃべっていたから。
5. 「満足度の高かった企業説明会コンテンツ」は、「社員との座談会」「先輩社員による現場の話」、「仕事内容」が上位3位を占める結果に。
「企業説明会で最も満足度の高いトピックは何でしたか?」という質問に対し、「先輩社員による現場の話」「社員の座談会」、それらに次いで「仕事内容」が挙げられました。先輩社員からのリアルな話、仕事内容の説明を通じて、「いかに入社後の働く姿をイメージできるか」を重視していているものと考えられます。
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6. 「満足度の低い企業説明会コンテンツ」は「会社概要」や「経営陣の話」「求める人物像」に関する説明。その理由は「企業の新卒採用サイトにも出ている内容が多く含まれていたから」「曖昧に感じて理解が深まらなかったから」。
一方で満足度が低いコンテンツとしては「会社概要」や「求める人物像」といった新卒採用サイトでも確認できる情報があがったほか、「先輩社員の就活体験談」も挙げられました。
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満足度が低い説明会に関するエピソードをご紹介します。
社員クチコミを見ると残業があるはずなのに、紹介されている社員のスケジュールが定時退社の場合のみだった。
一方的に説明を行われ、社員とのコミュニケーションが無いもの。
ホームページに記載されている内容をそのまま使用していた。
社員の1日の流れについて尋ねたら、人事部の方が自身の話をしてくださったが、その説明会は特定の職種に特化したものだったため、その職種の場合はどうなのかを聞きたかった。
7. 良いと感じた企業説明会は、「現場社員の話を聞くことができ、社内の雰囲気がよくわかった」「インターネット上で知ることができない情報が多く含まれていた」ことが評価ポイントに。
企業説明会の良いと感じた点については、「現場社員の話を聞くことができ、社内の雰囲気がよくわかった」、「インターネット上では知ることができない情報が多く含まれていた」が上位2位を占める結果となりました。就活に関するあらゆる情報がインターネット上で見れる学生にとって、企業説明会に期待することは「その場でしか得られない情報」であることがうかがえます。
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総括
今回の結果から、学生が欲しい情報と企業が発する情報には乖離があることがわかりました。学生はインターネットでは知ることができない社風やカルチャー、社員の本音を知りたい一方で、企業から発信される情報は、予め整理されたアピールポイントが大半を占めているのが現状です。
また、学生の半数以上は、選考の過程で「本音や事実と異なる発言」をしていたことも明らかになりました。背景には不採用への不安があるほか、企業にとって望ましい姿を推察して内容を作り替えてしまうことがうかがえる結果となりました。
今回の結果を受け、当社は学生と企業のコミュニケーションについてあるべき方向性について、以下のように考えています。
「建前」から「本音」へ
「建前」の情報は新卒採用サイトや企業の公式ホームページで確認することができることから、学生は、企業を選ぶ上で、社員一人一人の「本音」を知りたいと考えています。面接の場で学生の本音を引き出すためにも、企業自身が本音で学生と向き合うことが重要であると考えます。
「企業」から「人」へ
学生の重視する「社風やカルチャー」は、曖昧な言葉だけで伝えていくことは困難です。企業から発信される情報に求められているのは、整理された美しい部分だけではなく、社員一人一人の声です。これからは、社員による「個人としての発信」や「人と人の関係性」をオープンにしている企業が、学生に支持される企業になりうると考えます。
「一方向」から「双方向」へ
学生が欲しい情報を発信するためには、学生の求めていることに真摯に耳を傾け、双方向のコミュニケーションを行っていく必要があります。アンケートやクチコミから、学生が求めているものに応じて選考体験を柔軟に変えていくことで、双方向性は生まれていくものと考えます。
調査概要
調査名:2023年卒 就職活動に関するアンケート
調査期間:2022年7月6日~7月24日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2023年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:312
サービス概要
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はじめてのキャリアを選ぶ、就活サイト「ONE CAREER」は、新卒入社までの最初のキャリア選択をサポートするサービスです。企業の採用活動に関する約50万件(※1)を超える就職活動の体験情報を集め、約1万社(※2)を超える企業のキャリアデータを蓄積しています。新卒領域において就職活動の情報収集・分析ツールとして多くの学生に支持され、2人に1人以上の学生に利用いただき、2023年卒学生が1年を通して最も利用した就職サイトランキングで2位(※3)を獲得しております。
サービスサイト:https://www.onecareer.jp/
※1,2:2022年3月末時点 ワンキャリア調べ
※3: HR総研×楽天みん就:2023年卒学生の就職活動動向調査より
[画像11: https://prtimes.jp/i/35321/72/resize/d35321-72-2d3efd1e3ae36a6ca41f-2.jpg ]
企業人事向けサービスとして、「キャリアデータプラットフォーム」を活用して採用活動を支援するワンキャリアクラウドシリーズを提供しております。新卒採用支援メディア「ONE CAREER」に会社情報や求人広告を掲載することができる求人掲載機能やオンライン説明会をはじめとした高品質なデジタルコンテンツで採用ブランドをデザインする動画サービス機能、採用活動計画を立案する際に必要なマーケティングデータを提供する採用計画機能を有しております。今後、採用計画の立案から求職者の募集、選考活動の管理に至るまで、企業の採用活動を通貫して支えるデジタルツールとして提供することで、企業の採用活動のDXを推進することを目指していきます。
サービスサイト:https://service.onecareercloud.jp/
会社概要
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社名 :株式会社ワンキャリア / ONE CAREER Inc.
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー16階
設立 :2015年8月18日
代表者 :代表取締役社長 宮下 尚之
URL :https://onecareer.co.jp/
事業内容 :キャリアデータプラットフォーム事業(採用DX支援サービス、その他)
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