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パキスタンで広範囲薬剤耐性の腸チフスが流行。多くの抗生物質に耐性があり、世界で健康への懸念広がる

PR TIMES / 2018年7月18日 12時1分

渡航者は事前のワクチンの摂取と現地の食品・衛生に十分な注意を

医療と渡航安全の統合ソリューションを世界中のクライアント企業に提供するインターナショナルSOS(日本法人本社:東京都港区 代表取締役マーク・アタウェイ)は、パキスタンにおける広範囲薬剤耐性の腸チフスの流行について発表し、渡航者へのアドバイスを公開しました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/9911/98/resize/d9911-98-665008-0.jpg ]

                          (出典:CDC/ James Archer)

2016年にハイデラバードで確認された感染は、広範囲薬剤に耐性を持つ腸チフスの感染として、世界で初めて確認されたものとなります。その後複数の地区やカラチ市に感染が拡大しました。今年に入り、パキスタンを訪れた外国人渡航者も感染し、その後母国に帰国しています。

インターナショナルSOSで医療情報と分析を担当するコーポレート・メディカル・ディレクターのアイリーン・ライは以下のように述べています。「この腸チフスの株は通常使用される多くの抗生物質に耐性があり、どんな人にも感染のリスクがあります。パキスタンに渡航する予定のある人は、渡航前の少なくとも2週間前には専門的な知識のある医師を受診し、ワクチンを接種してください。予防接種は必ずしも100%効果があるわけではありません。予防接種を受けたとしても、現地では頻繁に手洗いをすること、手指消毒剤を使用することを心がけてください。また、腸チフスは菌で汚染された飲食物を介して感染が広がるため、食べ物や飲み物を選ぶ際には、しっかりと加熱された食品や信頼できるボトル入り飲料水を選ぶようにしてください。」

腸チフスとは
腸チフスはサルモネラ菌に起因する重篤な疾病です。感染者の糞便や尿で汚染された食べ物や飲料水を摂取することによって、あるいは時には感染者と直接接触することによって感染します。一般的に生の果物や野菜、貝類が感染源になります。「キャリア」と呼ばれる一部の人々は、無症状のまま菌を保有します。

症状
通常、菌を体内に取り込んでから1~3週間後に発症します。腸チフスは下痢性疾患とみなされることがよくありますが、すべての感染者に下痢症状がみられるわけではありません。インフルエンザ様の初期症状(身体の痛み、脱力感、食欲不振、鈍い頭痛の持続など)が現れます。発熱が続くか、あるいは一時的に熱が下がったり上がったりする可能性があります。一部の患者には胸部や腹部にピンク色の発疹が現れることもあります。重症化すると、腸穿孔により腹腔内出血あるいは腹腔内感染を引き起こし、重篤な症状、時に死に至ることがあります。 腸チフスは抗生物質が有効で、予防にワクチンも存在します。


インターナショナルSOS について

[画像2: https://prtimes.jp/i/9911/98/resize/d9911-98-499248-1.jpg ]

インターナショナルSOS ( http://www.internationalsos.co.jp )は、医療と渡航安全の統合ソリューションを、世界で事業を展開する企業・国際機関・各国政府機関に提供しています。世界90ヵ国1000ヵ所に拠点を持ち、11,000名以上のスタッフを有しています。5,200名の医療従事者及び2,300名のセキュリティスペシャリストを含む、高度な専門知識と国際ネットワーク基盤をもとに、渡航リスクを予防するプログラムと、重病、事故、社会不安時における緊急アシスタンスサービスを提供しています。世界中のどこであっても出張者・赴任者の健康と安全を支えることで、安全配慮義務の履行と事業継続計画の支援をし、企業のビジネスレジリエンス(ビジネス危機管理能力)をサポートします。

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