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【プレスリリース】シリア危機 凍るような寒さと不衛生な環境 シリアの子どもたちに厳寒の備えを

PR TIMES / 2013年12月4日 15時15分

ユニセフは、冬の厳しい寒さとじめじめとした生活環境が、シリア難民の子どもたちの健康状態へ悪影響を及ぼすことを懸念しています。



※本信は、ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会が翻訳・編集したものです


【2013年12月3日 ジュネーブ/アンマン発】

厳しい寒さが、シリア危機に巻き込まれている約550万人の子どもたちに迫ってきています。シリアと
周辺地域には、今年初め、過去10年で最も寒い冬が訪れました。ユニセフは、冬の厳しい寒さと
じめじめとした生活環境が、シリア難民の子どもたちの健康状態へ悪影響を及ぼすことを懸念しています。


迫りくる冬に備え、過去最大規模の人道支援が求められています。昨年12月時点では、シリア危機に
巻き込まれた子どもたちはシリア国内でおよそ115万人、周辺国に逃れ難民となった子どもたちは23万
2,000人でした。紛争発生後3年目に突入する現在、紛争下にある子どもたちはシリア国内で430万人、
国外へ逃れ難民となった子どもたちは120万人と激増しています。


ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所のマリア・カリビス代表は、「何百万人ものシリアの子どもたちは、
不十分な生活環境のなかで、“安全”を求めなければならない状況に置かれています。凍るような寒さの
中で雨が降れば、特に5歳未満の子どもたちは、人が密集している場所で移りやすい呼吸器感染症のような
病気に感染しやすくなります」と話します。


シリア難民のうち、5歳未満の子どもたち43万6,000人は、レバノン、ヨルダン、イラク、トルコ、
北アフリカの難民キャンプやテント式住居、受け入れ先のコミュニティで暮らしています。「ユニセフは、
パートナーと協力し、緊急物資をシリアと周辺国に輸送しています。これらの物資は、子どもたちが、
あたたかく、じめじめとしていない環境で生活し、健康を保つために役立てられます」 (カリビス代表)


レバノンに避難している40万人のシリア難民の子どもたちが直面する状況は特に不安定です。現在、何千
もの家族が、洪水の起こりやすい地域に立てたテント式住居の避難所で生活をしています。雨が降ると
住居のテントやトイレが水没し、水に起因する感染症発生のリスクが高まります。


ユニセフ・レバノン事務所は、冬の衣類キット8万8,000箱をレバノン国内全域のテント式住居で暮らす
子どもたちに配布しました。一つのキットには、ジャケット、防水加工された靴、手袋、マフラー、
ウールの帽子、あたたかい下着が入っています。ユニセフは、排水システムや排泥水処理タンクの整備や
テント床面へのコンクリート土台建設も進めています。また、温水を沸かすためのボイラーなどの支援
物資も、難民キャンプ内に設置されてきています。


シリア国内では、200万人の子どもたちを対象に、冬用の緊急物資一式(子ども服や毛布、防水シート、衛生キット)を届ける予定です。
ヨルダンでは、ユニセフが5歳未満児の子どもを対象に3万5,000の冬服一式セットを提供し、また毛布
2万4,000枚を配布します。


イラクやトルコのシリア難民キャンプでは、教室や「子どもにやさしい空間」の設置用に冬用のテント
370張と暖房用の燃料を提供し、子どもたちが学校に通い続けられるように支援しています。


ユニセフは、厳冬に備えるための緊急支援活動への資金の提供を呼びかけています。現在、必要支援額
に対し、1300万米ドル(約13億3,900万円/1米ドル=103円で換算)が不足しています。


* * *

募金告知ご協力のお願い
ご協力ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。


<シリア緊急募金>

郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「シリア」と明記 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料は免除されます
インターネットからも募金を受け付けています www.unicef.or.jp


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Simon Ingram, ユニセフ中東北アフリカ地域事務所 Tel: 962 79 590 4740; singram@unicef.org
Juliette Touma, ユニセフ中東北アフリカ地域事務所 Tel: 962 79 867 4628; jtouma@unicef.org

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために
活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で
具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、
世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で
支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、
日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、
政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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