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国際NGOプラン・インターナショナル、新型コロナウイルス(COVID-19)感染から難民を守るための支援に取り組む

PR TIMES / 2020年5月21日 13時5分

世界最大のバングラデシュ ロヒンギャ難民キャンプにて、一人でも多くの命を救うために

国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るう中、難民や国内避難民など各国で弱い立場に置かれた人々が暮らすコミュニティを支援し、特に女の子や若い女性たちが様々な困難に遇うリスクの軽減に努めています。



2020年5月15日、バングラデシュ、コックスバザール県にある、ロヒンギャ難民キャンプで1名の新型コロナウイルス陽性患者が確認されました。プランでは、事前に今回の事態発生を予測し準備を進めてきましたが、今後はキャンプ内2万人への衛生用品の配布、保健衛生に関する啓発セッションなどの支援活動を強化し、感染拡大の防止に向けこれまで以上に積極的に取り組む予定です。

「3密」状態のロヒンギャ難民キャンプ
バングラデシュ、コックスバザール県には、2017年8月以降ミャンマーにおける軍や治安部隊による迫害から難民として逃れてきたイスラム系少数民族ロヒンギャの人々約86万人が暮らしています。世界最大といわれるこの難民キャンプは、2020年4月9日、新型コロナウイルス感染拡大を阻止するための処置として、バングラデシュ政府の要請により、完全なロックダウン(封鎖)状態となりました。1平方キロメートルあたりに4万人以上が暮らしている同キャンプでは、トイレや手洗い設備を40人で共用しなければならず、給水源である掘り抜き井戸から清潔な水を確保することは至難の業です。また、人口密度が極端に高い難民キャンプに暮らす人々にとって、身体的距離(フィジカル・ディスタンス)を保つことは不可能です。

また、ロックダウン状態のキャンプ内では、誤った情報や不確かな情報が拡散し、人々の不安や恐怖感が増しています。危機の際にはジェンダー不平等が拡大し、男性と同等の情報を得ることが難しい女の子や女性たちは、さらに弱い立場に追い込まれます。よって、社会から孤立しやすくなり、ジェンダーに基づく暴力、人身取引、性的搾取や早すぎる結婚の犠牲になる危険が高まります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12939/138/resize/d12939-138-988951-0.jpg ]



[画像2: https://prtimes.jp/i/12939/138/resize/d12939-138-640414-1.jpg ]


これまでにプランが実施した支援活動
ロックダウンによって学校の閉鎖が決まりプラン事務所が閉まるまでの短期間に、担当スタッフは急遽、教師やボランティアに対し、感染症からキャンプ内のコミュニティを守るための啓発セッションを行いました。狭いキャンプ内では、身体的距離を保つことは物理的にも無理があるため、衛生のためにとるべき行動と啓発は非常に重要です。このセッションに参加したロヒンギャのリーダーたちが、その後各コミュニティ内で同様の啓発活動を行うことで、キャンプ内の多くの人へ情報を広げることができます。緊急支援に関わるプランのスタッフとコミュニティ・ボランティアが協力し、キャンプ内の活動を把握、啓発に必要な資料の作成、物資の支援などを実施しました。また、コミュニティ・ボランティアが先頭に立ち、家にある素材でマスクを作り配布する活動も行いました。5月7日までに、生理用ナプキンや石鹸などの必要な衛生用品を含む衛生キットをキャンプ内の世帯へ届けることができました。
・ 感染症からキャンプ内のコミュニティを守るための啓発セッション
・ キャンプ内の活動の把握と啓発に必要な資料の作成
・ 物資の支援 (生理用ナプキン、石鹸など衛生用品を含む衛生キットを配布)
・ コミュニティ・ボランティアによる、家にある素材でマスク作り、配布
[画像3: https://prtimes.jp/i/12939/138/resize/d12939-138-276796-2.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/12939/138/resize/d12939-138-983229-3.jpg ]

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プログラム部 倉橋 功二郎職員のコメント
2020年5月15日にバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、最初の感染者が確認されました。世界最大の、それも非常に人が密集して生活している難民キャンプ内での感染拡大は、新たな人道危機を引き起こしかねません。プランをはじめとする支援団体の活動にさらなる制限かかることを危惧しています。キャンプ内のみならず、近隣のホストコミュニティの人々に恐怖心が生まれ、軋轢や暴力の原因にもなります。キャンプ内外の感染者を増やさないために、これまで以上の対応と支援が求められています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/12939/138/resize/d12939-138-826814-5.jpg ]

情報へのアクセスの保障を求め要望書を提出
4月16日、プランを含む国際人道支援団体26団体は、ミャンマー、バングラデシュの両政府に対し、バングラデシュのコックスバザール、ミャンマーのラカイン州、チン州における携帯電話、インターネット通信、ロヒンギャのSIMカード使用制限の解除、および両国の避難民、地域住民らが新型コロナウイルスの感染予防法を含めた重要な情報に平等にアクセスできるよう通信の制限解除を求めた要望書を提出しました。難民キャンプのロヒンギャの人々はSIMカードを合法的に取得できないことに加え、2019年9月には通信業者に対し、ロヒンギャ難民キャンプでのインターネット通信を制限するようにとの指示が出され、キャンプ周辺のコミュニティにも影響を及ぼしている状況です。ミャンマー・ラカイン州内においても、携帯電話を用いたインターネットの利用に制限のかかる状況が続いており、プランは状況の改善を注視し続けます。

5月15日時点のバングラデシュ国内における新型コロナウイルス陽性患者数は、1万8863人、死者283人で感染拡大のスピードは日毎に上がっています。プランは引き続き、最も弱い立場に置かれている難民の人々を守るため、バングラデシュ国内だけでなくキャンプ内における感染拡大の阻止に努め、1人でも多くの命を救うための活動を継続します。

● プラン・インターナショナルの新型コロナウイルス対策
https://www.plan-international.jp/special/coronavirus_info/


[表: https://prtimes.jp/data/corp/12939/table/138_1.jpg ]


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