「論理国語」と「文学国語」の分割、「実用重視」の入試改革……国語改革の問題点を鋭く指摘! 集英社新書『ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う』が6月17日(水)発売。

PR TIMES / 2020年6月18日 0時40分

「国語」改革の何が問題なのか? 東大文学部の有名教授陣による白熱の講演録!




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大学入試改革や新学習指導要領の公示以来、「国語」をめぐる様々な変更点が注目を集めています。たとえば、従来の現代文は「論理国語」と「文学国語」に再編されるとともに、2021年度入試からセンター試験に替わって導入される「大学入学共通テスト」では、文学の割合が激減し、実用的な文章の読解が大きな比重を占めるとされています。

 こうした「実用性」をもっぱら強調し、文学を特殊な領域に囲い込もうとする大学入試改革・教育政策は、どのような点で問題なのでしょうか。その背景にある社会の偏った価値観とはいかなるものであり、「国語」の時間に文学を学ぶことの真の意義とはどのようなものなのでしょうか。

 本書は2019年10月に東京大学文学部が企画し、大きな反響を呼んだシンポジウム『ことばの危機―入試改革・教育政策を問う―』の内容を基に、より発展・深化させて一冊の書籍としてまとめたものです。東京大学文学部を代表する5名の有名教授陣がそれぞれ専門の立場から、「文学」や「読解力」という概念が迎えている危機に対して警鐘を鳴らすとともに、文学的知性や想像力の重要性について熱く語ります。

◆本書の主な内容
・「国語」から「文学」が消える!?
・新テストで求められる「読解力」は「忖度する力」?
・文学は本当に役に立たないのか
・国語改革で連発される「論理」という言葉への根本的誤解
・契約書の読み方は「国語」で扱うべき内容か
・日本社会に蔓延するコミュニケーション不全という問題
・そもそも「読解力が無い」とはどういう状態か
・なぜ難しくてわけのわからない文章も読むべきなのか
・迷走する国語改革の背景にある誤った考え方とは

◆目次
はじめに (安藤宏/国文学研究室)
第一章 「読解力」とは何か――「読めていない」の真相をさぐる (阿部公彦/英語英米文学研究室)
第二章 言葉の豊かさと複雑さに向き合う――奇跡と不可能性の間で (沼野充義/現代文芸論研究室/スラヴ語スラヴ文学研究室)
第三章 ことばのあり方――哲学からの考察 (納富信留/哲学研究室)
第四章 古代の言葉に向き合うこと――プレテストの漢文を題材に (大西克也/中国語中国文学研究室・文化資源学研究室)
第五章 全体討議
おわりに (安藤宏)
資料

◆書籍情報
書名:ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
著者:阿部公彦・沼野充義・納富信留・大西克也・安藤宏
編者:東京大学文学部広報委員会
発売日:2020年6月17日(水)
価格:本体価840円+税
判型:新書判
ページ数:240ページ
ISBN 978-4-08-721124-5
集英社新書  https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-721124-5


◆著者プロフィール◆


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○阿部 公彦(あべ まさひこ)
1966年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は英米文学。
著書は『文学を〈凝視する〉』(岩波書店、サントリー学芸賞受賞)、
『史上最悪の英語政策――ウソだらけの「4技能」看板』(ひつじ書房)など

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○沼野 充義(ぬまの みつよし)
1954年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、
2020年4月より名古屋外国語大学副学長。専門は近現代ロシア・ポーランド文学、
現代文芸論。著書は『徹夜の塊――ユートピア文学論』(作品社、読売文学賞受賞)など

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○納富 信留(のうとみ のぶる)
1965年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
専門は西洋古代哲学・西洋古典学。著書は『ソフィストとは誰か?』
(筑摩書房、サントリー学芸賞受賞)など。


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○大西 克也(おおにし かつや)
1962年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
人文社会系研究科長・文学部長を務める。
専門は古代中国語文法、特に秦漢以前の中国語。
著書は『戦国縦横家書』(東方書店、共著)など。

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○安藤 宏(あんどう ひろし)
1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
専門は日本近代文学、とりわけ太宰治の文学。
著書は『近代小説の表現機構』(岩波書店、やまなし文学賞・角川源義賞受賞)など。

※写真提供:東京大学文学部広報委員会

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