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【報道参考資料】南スーダン コレラ感染拡大とまらず、59名死亡

PR TIMES / 2014年7月7日 16時37分

日本人スタッフ3名活動中



※本信は ユニセフ・南スーダン事務所の情報を日本ユニセフ協会が独自に翻訳・編集
したものです
※原文は http://www.unicef.org/appeals/files/UNICEF_South_Sudan.pdf
でご覧いただけます


【2014年7月2日 南スーダン・ジュバ発】

2014年6月26日~7月2日の情勢レポートです。

■数字で見る概況
・昨年12月15日以降、自宅を離れ避難生活を送っている人 110万人
・上記のうち、18歳未満の子ども 58万8,222人*
・上記のうち、周辺国へ避難した人(含・子ども) 39万2,800人
・2014年年末までに必要な人道支援額 1億5,170万米ドル
(約154億7,340万円、1米ドル=102円で換算)**
・現在提供された資金(上記金額に対し) 約32%にあたる4,780万米ドル

出典:OCHA Sitrep #42 2014年6月26日発表
* 国内での登録が終了しておらず、非集計データを利用、18歳未満の人口は人口調査に
基づき算出
**南スーダン危機対応計画とコレラ対応へのユニセフの貢献額に基づき算出


■ハイライト
・北部のユニティー州ベンティウの国連施設内で、栄養不良の子どもが増加
5歳未満で重度栄養不良の子どもは4.9%、中度栄養不良の子どもは15.9%、治療食に
よる治療を開始

・6月29日時点のWHOの発表では、コレラの症例数は2,431件、死者59名
ジュバでの感染状況は落ち着いてきているが、南部の東エクアトリア州のToritと
Lopaで感染拡大

・6月24日、南スーダン政府は公式に、2012年に国連と署名した、政府軍における
子どもの徴用とそのほかの子どもたちへの重大な権利侵害をやめるとの行動計画を
改めて確約


■ユニセフの取り組み
・北部の上ナイル州、ユニティー州では、引き続き
衝突が発生、極めて厳しい人道状況

・約150万人が避難しており、うち10万人が国連
南スーダン派遣団施設内に、39万2,800万人が
周辺国のエチオピア、ケニア、スーダン、ウガンダ
に避難

・ベンティウの国連施設内では、この5週間で
5歳未満の子どもの死亡率が上昇中
1日あたり、1万人中3.38人の子どもが死亡
(5週間前は1万人中2.07人)
食糧不足や水や衛生などの基本サービスがない
ことから、施設に避難する人は増加中
しかし、施設内でも水やトイレが不足しており、
保健状況は悪く、衛生習慣の不十分さなどから
環境は悪い
ユニセフは、パートナー団体と保健、栄養、
水と衛生のサービス拡大を実施、コレラの
感染拡大の予防にも

・これまでコレラで死亡(保健施設内外)した人は
59名、致死率2.4%、緊急時のコレラ致死率の目標は1%
感染拡大は、南部の中央エクアトリア州から始まり、現在は北部の上ナイル州、南部の
西エクアトリア州、東エクアトリア州、東部のジョングレイの4州に拡大

・ユニセフはWFPやパートナー団体と共に、合同での複数分野支援(水と衛生、保健、栄養、
教育、子どもの保護)チームを結成し、遠隔地への支援も実施、目標24カ所での支援
現在、15カ所で支援が実施され、上ナイル、ジョングレイ、ユニティーの各州で子ども
6万7,000人以上を支援


■分野別の状況と進捗
<保健>


・6月29日現在、はしか予防接種を受けた
5歳未満の子どもは32万8,979人、ポリオ
予防接種を受けた15歳未満の子どもは
21万8,381人、ビタミンA投与を受けた
5歳未満の子どもは6万6,945人、虫下し剤
の投与を受けた5歳未満の子どもは
3万3,731人
・新たな避難者の流入に伴い、大規模な
複数ワクチンの予防接種キャンペーンを
実施中
・ジュバとベンティウでは、新生児と
妊産婦のケアを実施(健診、マラリア予防
の蚊帳の配布、微量栄養素の提供、破傷風
の予防接種実施、出産の立会い)
・保健スタッフが足りず、HIVの母子感染
予防のためのカウンセリングと検査の実施率が
低い
・コレラへの対応として、医薬品の配布、治療センターの立ち上げ、移動型の経口補水療法
サービス、監視体制の強化などを実施、また経口コレラワクチンの予防接種も実施

<栄養>
・今年1月からこれまでに栄養不良と診断された5歳未満の子どもは58万8,786人
うち、6.89%の4万612人が重度急性栄養不良、13.1%の7万7,343人が中度急性栄養不良
・ユニセフは、栄養不良の治療を行う外来治療プログラムを256カ所で支援し、合併症を
伴う子どもを入院して治療するセンター27カ所も支援
・治療を受けている5歳未満の子どもは計4万622人(3万8,345人が外来で、2,277人が
入院で治療)
69%の子どもが退院しているものの、7%が死亡、23%が治療継続となっている
・ユニセフは、治療食や医薬品の提供を行う一方で、WFPと効率的に支援を進めていくため
に協議

<水と衛生>
・国内の避難所内外や避難民キャンプで39万600人に安全な水を供給
・23万9,000人がトイレの利用可能に
・避難施設内では、新たに井戸を掘削し、保健施設の水の利用を可能にしているほか、
トラックによる運搬も
・コレラ予防のためには、避難者への手洗いなどの衛生習慣の啓発の拡大が不可欠


<教育>
・これまでに、7~18歳の子ども2万4,177人、3~6歳の子ども4,222人が緊急下での教育
プログラムを受ける
・本報告期間中も、小学校への入学手続きが国連施設内など2カ所で行われたほか、
ジュバの国連施設内では、学期末試験が実施されており、144人が受験中
・子どもたちに通学かばんや、学用品などの詰め合わせ「箱の中の学校」を提供したほか、
学習スペースやトイレも設置
・政府による教員への給与支払いが遅れていることから、避難先でのボランティアの教員
への報酬が教育提供の大きな妨げになっている
・国内で、78の学校が避難所や武装勢力などによって使用されており、利用できない状況に


<子どもの保護>
・家族とはぐれている子どもは合計で
4,750人(うち、3,974人をデータベース
に登録)
これまでに320人が家族の下へ戻り、残り
の子どもたちは、しかるべきケアを
受けている
・ユニセフは、「子どもにやさしい空間」
60カ所を運営し、子どもたちに心のケア
などを実施、国内各地で4万1,458人が
参加
・性暴力予防対応サービスも行っており、
被害にあった人への治療、心のケアを
行っている
また、地域へ向けて予防のための広報活動も実施

<ロジスティックス>
・紛争下にある地域には、主に空路で物資を搬入しているが、使える状態の機体も少なく、
空港の状況も悪い
・現在倉庫を5カ所に設置、さらに設置したいが治安が悪く略奪の恐れがあるため実施
できず
・雨季の開始と戦闘激化で、ロジスティックスはさらに困難に


* * *

ユニセフ・南スーダン事務所では、子どもの保護専門官と教育専門官、水と衛生専門官の
日本人スタッフ各1名(計3名)が支援活動に従事しています。取材をご希望の際には、
広報室までお問い合わせください。


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Jonathan Veitch ユニセフ・南スーダン事務所 代表 jveitch@unicef.org
Ettie Higgins ユニセフ・南スーダン事務所 副代表 ehiggins@unicef.org

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会
のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ
活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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