COVID-19:国連の新たな物流拠点稼働開始、アフリカへの人道航空便を増便へ
PR TIMES / 2020年5月6日 15時55分
ローマ/リエージュ - WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、グローバルな物流拠点の稼働を開始しました。これは支援に携わる機関・団体のコミュニティー全体をサポートし、民間航空が実質的な停止状態にある中で必要不可欠な医療用品や人道支援物資を開発途上国に確実に届けるためのものです。
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「パンデミックを抑制するための医療用品や人道支援物資をアフリカに増やす機会の窓は急速に閉まってきています」と国連WFPCOVID-19対応担当部長のアメア・ダウディは述べました。「私たちのグローバル物流支援システムは稼働しており、今回の輸送は、今後世界中のあらゆる場所に空輸していく多くの貨物の最初のものです」と加えました。
国連WFPが契約したボーイング757型機は木曜遅くにベルギー・リエージュに新設されたグローバル人道支援対応拠点を出発し、国連児童基金(ユニセフ)と赤十字国際委員会に代わり、約16トンの医療貨物とマスクや手袋などの個人用防護具をブルキナファソとガーナに向けて輸送しました。この貨物の一部は、最終目的地のコンゴ民主共和国に移送されます。
国連WFPはCOVID-19のグローバルな対応のために物流支援網を立ち上げ、必要不可欠な医療用品や人道支援物資を空輸するとともに、医療従事者をパンデミック対応の最前線に送るための世界規模の航空網を配備しています。医療用品が生産される場所が近いリエージュ、ドバイ、中国にあるグローバル人道対応拠点は、エチオピア、ガーナ、マレーシア、パナマ、ドバイ、南アフリカの地域拠点とつながり、待機している小型航空機で支援優先国に向けて貨物と支援者を運びます。このネットワークは、イタリア・ブリンディジを含む、既存の国連人道支援物資備蓄庫(UNHRD)に基づいて構築されています。
国連WFPは今後6週間で、ボーイング747型機の37機相当分を中国とマレーシアから130カ国に輸送する予定です。この航空網が完全に稼働すると、毎月最大350の貨物機と、350の旅客機が飛ぶことができるようになります。
今回の航空便はリエージュに新設された物流拠点からの初めての飛行ですが、国連WFPは1月下旬から89カ国に300トン以上の人道支援物資と医療用品の貨物を輸送し、各国政府や医療支援にあたる協力団体のCOVID-19対応を支援しました。これらの輸送には、マスク、手袋、換気装置、検査キット、温度計が含まれます。
各支援機関と保健当局は、脆弱な環境下で物資を得ることに苦労しています。グローバルなサプライチェーンの崩壊、国境の閉鎖、民間の旅客機の停滞、そして輸送の混乱によって妨げられています。国連WFPの物流ネットワークは、必要不可欠なサービスのギャップを埋め、パンデミックの最前線にいる人道支援者と医療従事者が滞在し、命を救う支援を提供できるようにします。
国連WFPはまた民間航空の停滞を克服し、アフリカを東西に往来できるようにするために、地域の旅客航空サービスを人道支援者と医療従事者に提供する予定です。最初のフライトは数日内に飛行する予定です。このサービスは中東、ラテンアメリカ、アジアにも拡大されます。国連WFPはまた民間のサービスが途絶えた場合、ジュネーブやローマを航空でつなぐ準備ができています。
「簡潔にいえば、私たちの輸送支援がなければ、世界で最も脆弱な環境におけるCOVID-19への対応は途絶え、何百万人もの人々が危険にさらされることになります」とダウディ国連WFPCOVID-19対応担当部長は述べました。
国連WFPは共益のグローバル物流システムの立ち上げに対し、最初の3億5000万米ドルの資金要請を4月に行いました。これは世界中の人道支援組織も賛同し、国連WFPの率いるこれらの対応活動への緊急性を強調しました。
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国連WFPは世界最大の人道支援機関です。緊急時に人々の命を救う食料支援を届けるとともに、社会の繁栄を築き、紛争や自然災害、気候変動の影響から再起する人々の持続可能な未来を支えています。
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