「韓国は日本と対照的」優良病院の世界ランキングに韓国メディアが警鐘＝韓国ネットにも懸念の声

5日、韓国・聯合ニュースは「米誌ニューズウィークによる優良病院の世界ランキングで韓国の病院が多数ランクインしたが、ほとんどが首都圏の病院だった」と伝えた。写真はソウルの病院。

2024年3月5日、韓国・聯合ニュースは「米誌ニューズウィーク（Newsweek）による優良病院の世界ランキング『World's Best Hospitals 2024』で韓国の病院が多数ランクインしたが、ほとんどが首都圏の病院だった」と伝えた。

記事によると、トップ250のランキングに韓国からは17の病院の名前が挙がった。ソウル峨山病院が22位で最も順位が高く、サムスン・ソウル病院（34位）、延世大学セブランス病院（40位）、ソウル大学病院（43位）、盆唐ソウル大学病院（81位）、江南セブランス病院（94位）が100位内に入った。

ただ、17病院のうち首都圏以外に位置するのは235位の大邱カトリック大学病院のみで、地方の国立大病院などはランクインしていない。「韓国の医療の首都圏への一極集中の深刻さを示すものだ」と記事は指摘している。

ソウルの病院

一方、日本は韓国より少ない15の病院がランクインした。最も順位が高かった東京大学病院（18位）をはじめ聖路加国際病院（24位）、亀田メディカルセンター（45位）などは首都圏に位置するが、九州大学病院（69位）、名古屋大学病院（86位）、京都大学病院（96位）、大阪大学病院（172位）、倉敷中央病院（177位）、北海道大学病院（206位）、神戸市立医療センター中央市民病院（224位）の7カ所は地方所在となっている。また、このうち5つは地方国立大病院とあり、記事は「医師の求人難で地域の患者がソウルに流出し、苦戦している韓国の地方国立大病院の状況とは対照的だ」と強調している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「口ばっかりの先進国と、根っからの先進国の違い」「かなり日本より遅れている」「なぜ首都圏ばかりに集中するんだ？。地方は空洞化しているというのに」「首都圏集中～競争激化～少子化誘導～人口・地方消滅～雇用・人口・インフラの首都圏集中深刻化」「地方に良質の医療、教育、行政施設を投資すれば人口も増える」「京畿道、仁川市、ソウル市だけで全人口の50％以上が住んでいるのだから、当然、いいインフラが備わる」「医者を増やせばいいという問題ではなく、メジャー病院を地方に作らないと駄目だろ」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/麻江）