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NIOと南方電網がバッテリー交換ステーションで協力、EV 2000万台の電力供給の解決策となるか―中国

Record China / 2024年3月13日 7時30分

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新エネ車の販売台数の増加に伴い、中国のEVユーザーの充電需要がますます高まっている。

新エネ車の販売台数の増加に伴い、中国の電気自動車(EV)ユーザーの充電需要がますます高まっている。中国国網智慧車聯網技術のエネルギーサービスセンターの秦倹(チン・ジエン)総監は、「中国の新エネ車の総充電量は2023年10月に67億8400万キロワット時に達し、社会全体の電力使用量の0.91%を占め、最大送電負荷は1600万キロワットを超え、社会全体の最大電力使用負荷の1.2%を占めた」と説明した。一方、EVの電池容量の向上に伴い、EVの充電負荷がさらに増加し続けている。地域や時間帯によって、EV充電は電力網が対応困難な充電ピークになっている。

日本がEVの発展を判断する際に考慮する要素の一つは、都市が100万台以上のEVに電力を供給する際に電力網にどれほど負担をもたらすかということだ。23年末時点の中国のEV保有台数は約2000万台で、大規模なEV電力供給に対して、どのような新しい対応策があるだろうか。中国の新エネ車メーカーのNIO(蔚来汽車)はバッテリー交換について絶えず模索し、新たな解決策を示した。


バッテリー交換とは、バッテリーを交換することでEVへの電力補充を実現し、交換されたバッテリーが交換ステーションの充電網で充電されることを指す。バッテリー交換は充電に比べ、時間が短く、効率が高く、わずか5分で済む。また、交換ステーションは動力バッテリーを集中的に管理でき、新エネ車の廃棄バッテリーの回収に有利で、バッテリーの廃棄による汚染環境などの潜在的な危険性を減らすことができる。

中国でバッテリー交換事業に従事する企業は主にEVメーカー(北京汽車、NIO、吉利汽車など)、バッテリー企業(CATLなど)、エネルギー企業(国家電網、シノペックなど)、第三者運営者(奥動など)の4種類ある。24年1月時点で中国にはバッテリー交換ステーションが3624基あり、そのうちNIOは2375基を有し、同分野のトップ企業となっている。

第3世代のバッテリー交換ステーションには21個のバッテリーがあり、約1575~2100キロワット時の電力を有する。第4世代のバッテリー交換ステーションには23個のバッテリーがあり、約1725~2300キロワット時の電力を有し、かつ60平方メートルの太陽光発電パネルがあり、毎年約1万8000 キロワット時の発電ができる。NIOにとって、バッテリー交換ステーションはユーザーにバッテリー交換サービスを提供するだけでなく、VPP(仮想発電所)との接続を通じて、電力使用量の少ない夜間にバッテリーを充電し、電力使用量の多い日中に電力網へ電力を供給し、電力網の電力供給圧力を緩和でき、電力取引の利益を得て、バッテリー交換ステーションのビジネス価値をさらに拡大できる。

NIOは20年8月から、ユーザーに夜間に充電して日中にバッテリーの一部電力をバッテリー交換ステーションへ提供する「逆バッテリー交換」を奨励している。2023年にはNIOのユーザー5692人が「逆バッテリー交換」を4万9390回行い、累計254万キロワット時の電力を逆変換した。


中国南方電網储能科技とNIO Powerは2月26日に提携を結び、VPPやバッテリー交換ステーション、電池の階段利用と回収利用などの分野で協力すると発表した。NIOは国家電網のVPPと提携する中国初のEVメーカーで、NIOのバッテリー交換ステーションは電力のピークシフトに貢献できることが多くの地域で実証された。

絶え間ない挑戦により、電力負担を電力資源に変えることができるかもしれない。この目標が早期実現できるよう期待したい。(編集/RR)

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