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中国ショートドラマが日本で人気、背景に「文化的共感」―中国専門家

Record China / 2024年4月26日 16時0分

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24日、中国メディアの環球時報に、中国のショートドラマが「文化的共感」によって日本で人気を博しているとした清華大学人文社会科学高等研究所の徐仕佳研究員による記事が掲載された。

2024年4月24日、中国メディアの環球時報に中国のショートドラマが「文化的共感」によって日本で人気を博しているとした清華大学人文社会科学高等研究所の徐仕佳(シュー・シージア)研究員による記事が掲載された。

徐氏はまず、「日本でブームを巻き起こしている中国のショートドラマは、日本の映画やドラマ制作における新たなモデルとなっている。新興のインターネット企業から老舗のテレビメディアまで、多くの日本企業がこのトレンドを追随している。また、多数のショートドラマを制作しているだけでなく、日本のユーザー向けに特化したショートドラマアプリの開発に取り組む企業も出てきている」と紹介した。

続けて、「これらのショートドラマは通常、縦型で撮影され、1話当たりの長さが90秒から10分程度と、短くテンポが速いのが特徴。社会に出始めたばかりの日本の『Z世代』の若者たちに広く支持されている。2023年には、青春がテーマとなったショートドラマが、9カ月で累計視聴数4億回を超える成功を収めた。市場調査会社の予測によると、26年には日本の縦型スクリーンのショートドラマ市場の規模は10億ドル(約1500億円)に達する可能性がある。この新しい短編動画形式は大きな潜在力と機会を秘めており、日本社会の各界からの注目を集めている」と説明した。

さらに、「中国のショートドラマが日本で大ヒットしているのとは対照的に、日本の従来の映画やドラマは危機に直面している。まず、モバイルインターネットの普及を象徴とする情報革命により、エンターテイメントの手法やプラットフォームはますます多様化している。インターネットに親しんだ若者にとって、特定の時間に放送されるテレビドラマを視聴するのは時代遅れだ。また、1時間以上かかる従来のドラマと比べて、中国のショートドラマは1話ごとの時間が短く、若者のペースの速さと断片的な生活スタイルに適合している。さらに、片手でスマートフォンを操作するという習慣も、情報を受け取る際の人々の視覚慣性を変化させ、縦型動画が横型動画に匹敵する視聴体験を提供している。インターネットの視聴文化産業の隆盛も、縦型動画をより豊かにし、人々のニーズを満たしている。そのため、ますます多くの日本の若者たちが従来の映画やドラマからショートドラマへとシフトしているのだ」とつづった。

徐氏は、「社会的な要因はさておき、中国のショートドラマが日本で人気を博しているのは、『外部の助けを借りることなく、自力で目的を達成する力』によるものだ。中国企業と提携している日本の業界関係者は、中国企業は『視聴者を惹きつける物語を作り出すのが得意だ』と評価しており、具体的には中国企業が得意とするユーザーのプロファイリングが魅力的なショートドラマのキャラクターやストーリーを生み出すのに役立っている。またアルゴリズムによる推薦技術の蓄積により、企業はターゲット層を正確かつ効率的に特定できているのだ」と述べた。

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