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米ラッパー夫妻に性的暴行疑惑

Rolling Stone Japan / 2021年3月3日 6時45分

写真右がラッパーのT.I.(Photo by FilmMagic)

ラッパーのT.I.と妻のタメカ・ハリスが「性的暴行、麻薬の強要摂取、誘拐、脅迫、不法監禁」の容疑で告発され、弁護士に訴えられている。

11人の「被害者」の代理人を務めるタイロン・A・ブラックバーン弁護士は、米ジョージア州とカリフォルニア州の州当局および連邦当局に宛てた書簡の中で、T.I.(本名クリフォード・ハリス)とその妻が2015年から2018年にかけて「性的暴行、麻薬の強要摂取、誘拐、脅迫、不法監禁」を働いたと訴えている。ニューヨーク・タイムズ紙が報じている。

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被害者のうち5人は書簡の中で、夫妻からレイプされた、または性的暴行を受けたと主張。1人の女性は元軍人で、クラブで2人と出会った後ドラッグを盛られたと語っている。その後、その女性は夫婦が泊まっていたホテルの部屋に連れていかれた。そこでタイニーは彼女をT.I.と一緒に風呂に入れ、3人で性行為におよんだという。その間女性は嘔吐していた。

「その後彼女が覚えていることは、目が覚めるとソファーに裸の状態でタオルがかけられ、膣がとても痛んだということだった」と書簡には書かれている。女性の友人らもニューヨーク・タイムズ紙にこの話を裏付けた。

訴えられた夫妻の弁護人を務めるスティーヴ・サドウ氏は、ローリングストーン誌に宛てた声明の中でこのように述べている。「クリフォードとタメカ・ハリスは、こうした根も葉もない容疑を、最大限の強い言葉で否認いたします。これらの主張を公正かつ徹底的に捜査すれば、起訴は行われないものと確信しています。こうした疑惑はソーシャルメディアに端を発する一連の強欲なゆすり行為にすぎません。メディアを操作し、司法制度を乱用するこうした明白な企みを鵜呑みにしないよう、ハリス夫妻より皆様にお願い申し上げます」

これ以前にも、複数の女性がソーシャルメディアでT.I.とタイニーを性的暴行の容疑で非難している――そのうちの1人サブリナ・ピーターソンさんは1月にInstagramで、T.I.から頭に銃を突き付けられたと主張。その後彼女は自らのアカウントで、30人以上の女性から証言を集めた。みなハリス夫妻から薬を盛られ、脅迫または力づくでセックスさせられ、売春させられたと主張している――夫妻が出演するVH1のリアリティ番組『T.I. and Tiny: Friends and Family Hustle』シーズン4は制作が中断された。ブラックバーン氏はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、依頼人の中にはソーシャルメディアで性的暴行を告発した女性たちはいない、と語った。

番組の広報担当者は次のようにコメントした。「我々も疑惑を認識しております。番組との関連性はないものの、T.I.とタメカ・ハリス、および地元当局と州当局と連絡を取りました。疑惑の深刻さを考慮したうえで、さらなる情報収集のために番組制作を中断することにいたしました」


夫妻は事実無根だと否定

T.I.の広報担当者は次のような声明を発表した。「ハリス夫妻ははっきり申し上げます。何よりも世間の皆様には、サブリナ・ピーターソンによる全くもってとんでもない容疑を2人が最大限の強い言葉で否定していることをお分かりいただきたいと思います。ハリス夫妻は10年以上もこの女性に悩まされてきました。夫妻はこの件を深刻に受けとめ、こうした疑惑が収まらなければ、適切な法的手段をとらせていただきます」

T.I.本人も1月29日に8分間の動画をInstagramに投稿し、疑惑に言及した。「俺たちはこうした忌々しい、はた迷惑な疑惑をすべて真っ向から否定する」という文言に加え、こう語った。「被害を受けた女性の意見には耳を傾けるべきだが……しかし、悪意と性別は関係ない。悪意を持った人間に男も女もない。脅威はあらゆる形、あらゆる規模で襲ってくる。俺は脅威への対応と同じようなやり方で女性を扱ったりはしない」

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from Rolling Stone US

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