農業を体験できる宿泊施設を整備、担い手育成へ
産経ニュース / 2024年4月17日 11時14分
建築設計や教育、農業などの事業を多角的に手掛ける「類設計室」(本社、大阪市)が、奈良県宇陀市内にある自社農場に、小中高校生が農業を学べる宿泊施設を備えた農産物の生産・流通拠点を整備する。宿泊施設は来年11月にオープン予定で、農作業体験や農家との交流を通じて若い世代の農業の担い手を育成するのが狙い。阿部紘(ひろし)社長(78)は「都会の子供たちが自然豊かな宇陀の地で農業に親しみ、地域活性や農業を支える人材に育ってほしい」と話す。
同社は昭和47年に建築設計事務所としてスタートし、将来を担う人材育成に向けた教育事業として学習塾やフリースクールを展開。さらに、自然との共生を柱にした事業として平成11年に農業分野に進出し、宇陀市榛原下井足(しもいだに)と三重県度会(わたらい)町に農場を開園。宇陀の農場では、大和の伝統野菜の宇陀金(うだきん)ごぼうや大和まな、コメなどを栽培し、大阪府吹田市や大阪市内の直売所で販売している。
今回、農業事業25周年を機に宇陀市内の農場の施設を大幅にリニューアル。これまで農作物の出荷など作業用施設が中心だったが、農業を通じた子供たちの教育や地元農家との交流の場として整備することにした。
宿泊施設は小中高校生ら75人程度が収容でき、教育事業のノウハウを生かしながら、農作物の栽培体験や一定期間宿泊して農業を深く知る教育プログラムなどを計画している。
宿泊施設などは木造切妻造りの平屋建てとし、周囲の山並みの風景に溶け込むようなデザインにする。8月に着工し、宿泊施設などは来年11月にプレオープン、令和8年春の本格オープンを予定。人工知能(AI)も活用して消費者に安心安全で新鮮な農産物を届けるとしている。
宇陀市は、農林水産省が提唱する「オーガニックビレッジ宣言」を令和4年に全国で初めて宣言し、化学肥料や農薬を使わない農業振興を進めている。阿部社長は「自然に優しい農業を推進する市と協力しながら、地域活性にも貢献したい。宇陀市に定住して就農する若者が育ってもらえれば」と意欲を示す。
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