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シャーマン疑惑も浮上、韓国Kポップに打撃 BTS事務所の内紛

産経ニュース / 2024年4月26日 17時29分

【ソウル=時吉達也】韓国の男性グループ「防弾少年団(BTS)」など、所属アイドルが世界的人気を誇る芸能事務所「HYBE(ハイブ)」で内紛が表面化し、名物プロデューサーが業務上背任罪で事務所から刑事告訴される事態となった。このプロデューサーの行動にシャーマン(巫女=みこ)が関与していた疑惑も浮上し、国内外のファンに衝撃を与えている。韓国のグローバル戦略を牽引(けんいん)するKポップの人気にも影を落としそうだ。

問題になっているのはハイブ傘下のレーベルに所属する女性5人組の「NewJeans(ニュージーンズ)」のプロデューサー、ミン・ヒジン氏。ミン氏が事務所との契約に反し、不正にレーベル独立を図ったとの疑惑が出ている。

2022年デビューのニュージーンズは、米ビルボードのアルバムチャートで1位を獲得し、昨年末にはNHK紅白歌合戦に出場。メンバーが兵役義務で入隊し、同年に活動休止したBTSに代わり、Kポップ人気の中心的存在となっていた。

ハイブによると、ミン氏はレーベル経営権の奪取を関係者と協議し、外部の投資家と不正に接触した。BTSメンバーが入隊するようにと、ミン氏が知人の巫女に願掛けを頼んだことを示唆する対話記録もハイブは公表した。当時、BTSをめぐっては兵役義務免除の可否が議論されていた。

ミン氏は一連の不正疑惑について、自身が事務所経営をめぐる内部告発を行ったことへの報復だと25日の記者会見で反論。実名での暴言やスラングも交えながら事務所内で被った不利益を訴え、韓国メディアは「空前絶後の会見」と大々的に報じた。報道各社の会見中継は、同時視聴者数がそれぞれ数万人に上った。

べテラン芸能記者の安鎮庸(アン・ジニョン)氏は「現時点では、多くの証拠記録を公開したハイブ側の主張に正当性があると考えるメディアが多い」と指摘。「ニュージーンズを含むKポップグループは、活動や発言が今回の騒動と結びつけて報じられることになり、イメージ戦略に相当の打撃となるだろう」との見方を示した。

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