──『不適切にもほどがある!』の純子だけでなく、『少女は卒業しない』や『愛なのに』などの映画でも高校生を魅力的に演じていますが、高校生役に臨むときは、当時の心境を思い出すのか、今ならではの解釈をして演じるのかというと、どちらですか?
河合優実(以下同) 高校卒業のタイミングで役者を始めたんですけど、年数が経つと当時の感覚から離れていきますし、高校生の現役の年齢の方々とご一緒すると、もう自分が持ってない輝きを感じて(笑)。自分ができないことを彼らができるなら、自分は違う年齢の役をやったほうがいいのかな、と思う時期もありました。
でも『不適切にもほどがある!』の純子は、これまで演じた高校生とは(生きている)年代も人間性も違うので、高校生だからというハードルはなかったですね。それに今は、高校時代を俯瞰する側面や、この役をどういう高校生にしたらいい作品になるかという目線も持てるので、今だからこそできることはあるのかなって思います。