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「ムスコは元気か?」サウナ室内で“不適切行為”が横行し、鹿児島の人気ヘルスセンターが閉店「夫婦で来店したのに夫が男湯でこっそり…」「厳しく注意喚起の張り紙をしたらクレームが殺到」

集英社オンライン / 2024年4月26日 21時39分

鹿児島県民から長年親しまれてきた銭湯「太陽ヘルスセンター」が燃料費の高騰を理由に3月31日に閉店した。33年の幕を閉じる最後の瞬間まで閉店を惜しむ多くの客が訪れた。しかしその後、この浴場施設で男性客による不適切な利用があったことを一部メディアが報じると、ネットは大炎上。一体何が起きたのかー。

〈画像〉掲示板で待ち合わせを約束…不適切な書き込みも多数…組合の副理事長は「営業妨害ですよ」

「お子さんや奥さんと一緒にいらっしゃってる男性客までもが…」

市内にある源泉数は約270カ所にもおよび、県庁所在地では日本一の湯処である鹿児島市。銭湯と呼ばれる公衆浴場のほとんどが温泉で、大人も子どもも数百円で入浴できることから「朝の出勤前にひとっ風呂」との習慣も根付いているのだとか。

そんな鹿児島市で長年、親しまれてきた銭湯「太陽ヘルスセンター」が3月31日に閉店した。表向きの理由は「燃料費の高騰」というのだが…。

10年近く通っていた地元の男性常連客は言う。

「鹿児島中央駅や鹿児島インターからもアクセスがいい天然温泉で、市内にある銭湯のなかでも特にお風呂の種類が多く、珍しい2階建ての仕様でした。寝風呂や打たせ湯、歩行浴、さらに遠赤外線サウナと蒸気サウナなどがあり、テーマパークみたいに子どもから大人まで楽しめる最高の銭湯でした。

特に蒸気サウナは、熱すぎるサウナが苦手な自分には居心地のいい空間だったんですが、実はこの蒸気サウナ内で、不適切な行為をする男たちががいて……あまりに酷すぎて一時期は閉鎖されていたほど。しかも今回の閉店には、その男たちがからんでいたとも聞いていて、本当にガッカリしています」

不適切な行為とはいったい?

「太陽ヘルスセンター」を運営していた不動産業者スタッフが深いため息をつきながらこう説明する。

「一部の男性客同士が、蒸気サウナの中で抱き合ったり、愛撫したり、なかには“合体”するなど、不適切な行為が横行していたんです。お子さんや奥さんと一緒に来店された男性客までもが、触発されたのか、サウナ内でそうした行為をしていることもあって、本当に何が何だかわからないです」

「店としてはゲイ差別をしている訳ではない」

営業中に「なんか変なことしてる人がいるよ」と客からの通報があり、警察を呼んだことはこれまでに何度もあったというが、警察としても「現行犯逮捕でなければ取り締まれない」と、結局逮捕には至らなかったという。

施設内で実際に初老男性に声をかけられたことがあるという会社員(45歳)もこう話す。

「あれは平日の仕事前、早朝5時に蒸気サウナ室に一人で入ったときのことです。初老男性から『最近、暑いですね』と声をかけられたんです。相槌を打つと『お子さんは元気か?』と聞いてくる。

もしかして週末に妻や子どもと来ているのを知ってるのかな、なんて思いながら『そうですね、まあ』なんて答えたら、突然、耳元で『大きくしてあげようか』と言ってきたんです。僕は会社の人から“噂”を耳にしていたので『ついに来たか…』と思いながらも『そういうの、いいんで』と言って立ち去りました。60〜70代くらいの白髪の方で、こんなご年齢の方でもそういうことを言うんだなと思いましたけどね」

こうした“迷惑行為”には、鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合の永用八郎副理事長も頭を抱えていた。

「鹿児島市内には太陽さんも含め40軒もの銭湯があるが、サウナがないのはそのうちの4軒だけ。それ以外はほぼサウナ付きなんです。わかってないだけで他の店舗でもそういう行為はあったのかもしれないが、太陽さんは階段をあがった“死角”に蒸気サウナがあり、不適切な行為をしやすかったんだろう。

かれこれ10年くらい前からこういう客が来て困ってるということは聞いていた。一般のお客さんからしたら、そんなのを見たり、声をかけられたりしたら不愉快だし、はっきり言って営業妨害ですよ」

前出のスタッフもこううなずく。

「『不適切な行為はやめてほしい』といった内容の張り紙を何回かしました。それでも改善しないので、『××行為やめて』と、かなり強い文言の張り紙をしたこともあります。すると今度は店にLGBTの団体を名乗る方から、張り紙についてクレームのお電話をいただいたり、無言電話が立て続いたり、法務局の人権擁護の関係者が店に来て『この内容はちょっと…』というようなご指摘を受けたこともありました。店としてはゲイ差別をしている訳ではない。みんなが安心して利用できるようにしたかっただけなのに…」

こうした迷惑客の悪評がたち、利用客が減ったことで経営は悪化の一途をたどった。

「もともと太陽ヘルスセンターは『お風呂を気軽に利用してほしい』と思いから、午前4時から翌午前2時までめいっぱい営業していました。

施設はスパ並みに充実しているのに数百円という銭湯価格ですから、以前より経営はギリギリの状態…というか、銭湯事業の数百万円近くの赤字はすべて、母体の運営会社が手掛ける不動産業の利益で補填していたのです。そこに悪評がたって客が激減、さらに最近の燃料費高騰が追い打ちをかけ、これ以上は無理だと決断したのが昨年11月のことでした」(前出・スタッフ)

「公共の施設で“そのような行為”をしないでほしい」

だが、このスタッフによれば「3月31日で閉店とは言ったものの、(銭湯運営会社の)会長は『経営的には厳しいが鹿児島の温泉文化を守るために施設の改修も含めて検討したい』とも話している」という。前出の永用八郎副理事長もその意気込みに期待してこう話す。

「実は太陽さんは閉店とは公表したものの、組合も退会していない状況で、今年6月の総会にもご出席されるご予定です。私どもとしては、是非ともいつかは再開してほしいという思いを強く持っています。

実は大阪の銭湯組合の関係者にも話を聞いたことがあるけど、この手の不適切利用は大阪でもあると聞く。おそらく全国各地で悩む同業者は多いのだろうと思います。そう思うといたたまれないですね。お客さまがさまざまな志向を持たれることを否定はしません。ですが公共の施設で“そのような行為”をしないでほしいとだけお伝えしたい」

地元民や全国各地の銭湯好きに愛された「太陽ヘルスセンター」の復活を誰もが願っている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 河合桃子
   

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