ISSの新しい多目的実験モジュール「ナウカ」ロシアで打ち上げ準備進む
sorae.jp / 2021年1月31日 10時33分
宇宙飛行士の長期滞在開始から2020年で20周年を迎えた国際宇宙ステーション(ISS)では、同年から民間宇宙企業の有人宇宙船(スペースXの「クルードラゴン」)による本格的な運用飛行が始まり、今年からは今後数年間の需要を見越してボーイング製の太陽電池パネル増設が予定されるなど、アメリカを中心とした新たな動きが活発化しつつあります。
関連:国際宇宙ステーションに太陽電池パネルを増設、打ち上げは2021年から
いっぽう、ロシアでも今年2021年にISSのロシア区画に結合される予定の多目的実験モジュール「ナウカ」の打ち上げ準備が進められています。ロシア語で「科学」を意味するナウカはISSで最初に打ち上げられた構成要素である基本機能モジュール「ザーリャ」の予備機をもとに開発されたモジュールで、科学実験用の小型エアロックや欧州で開発されたロボットアームが備えられており、モジュール内外での実験に対応しています。
また、ナウカにはISSの姿勢制御や酸素生成・水再生能力も備わっていて、稼働すれば滞在中の宇宙飛行士の安全性が高まるとともに、より多くの装置や物資を保管することも可能となります。なお、ロスコスモスではナウカにドッキングポートを増設するためのノードモジュールを結合させ、さらに多くのモジュールをロシア区画に追加することも計画しています。
ナウカは2021年中にロシアの「プロトン」ロケットを使って打ち上げられる予定で、ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスによると1月19日の時点で打ち上げ前のチェックは80パーセントが完了しているとのことです。以下の動画にはナウカの機体や太陽電池パネルの準備・点検が進められている様子がまとめられています。
Image Credit: Yuzhny Space Center/ROSCOSMOS
Source: ROSCOSMOS
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
ESAとNASAが火星探査車「ロザリンド・フランクリン」の協力拡大で合意 2028年打ち上げ予定
sorae.jp / 2024年5月22日 19時28分
-
スペースプレーン「ドリームチェイサー」ケネディ宇宙センターに到着 2024年後半に初飛行予定
sorae.jp / 2024年5月22日 9時14分
-
スペースX、Maxarの新たな地球観測衛星を初打ち上げ 分解能30cmを実現へ
sorae.jp / 2024年5月14日 17時22分
-
ISSでクルードラゴン宇宙船の移動作業実施 スターライナー到着に備える
sorae.jp / 2024年5月5日 10時25分
-
中国の宇宙船「神舟18号」が中国宇宙ステーションに到着 ゼブラフィッシュも宇宙へ
sorae.jp / 2024年5月2日 7時39分
ランキング
-
1カメムシ、悪臭…まだある! 洗濯物を夜干ししない方がいい理由【家事のプロが解説】
オールアバウト / 2024年5月26日 21時50分
-
2若返りも期待「夕食後16時間は食べません」医師が実践する食事法で腸内環境が改善
週刊女性PRIME / 2024年5月27日 6時0分
-
3「国税庁」かたる不審なメールに注意 偽サイトに誘導される事例も
オトナンサー / 2024年5月26日 21時40分
-
4この筋肉を使うだけで脂肪がガンガン燃える…スラっとした体型の人が「毎日1分間だけ」やっていること
プレジデントオンライン / 2024年5月27日 9時15分
-
5日産「新型ノート“SUV”」世界初公開へ! まさに「小さな高級車」な豪華仕様! 精悍グリル採用の「AUTECH CROSSOVER」どんなクルマに?
くるまのニュース / 2024年5月26日 6時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください