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大企業出身なのに…転職先で“無能扱い”。崖っぷち営業マンが3か月で退職に追い込まれたワケ

日刊SPA! / 2024年3月12日 8時53分

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※画像はイメージです

 安定的な地位や社会的信頼を手に入れることができる大企業。ただ、優秀な人材が集結しているため、社内での競争も激しくなることが少なくありません。今回話を聞いたのは、憧れの大企業に入社したものの、落ちこぼれてしまったある営業マンのエピソードです。
◆同期で一番の出世頭だった

「僕は、実家が福島県なんですよ。大学から東京に出てきてそのまま就職して……。あの頃は本当にトントン拍子に物事が進んでいきました。希望する会社にも入れましたし、そこで出会った受付の女性にも一目ぼれしちゃって結婚することもできました。子供も授かり、同期の中では一番に出世もしました」

 昔を懐かしむように語ってくれた、都内の大手人材派遣会社に勤めていた三村さん(仮名・42歳)。しかし、その幸せも長くは続かなかったようです。

「30歳を過ぎた頃から仕事に行き詰まりを感じていきました。というより、同期や周りの社員がどんどん成績を上げていくんです。みんなより早出したり残業したりして自分なりに努力したのですが、気がつけば後輩にも抜かれる始末で……。相変わらず営業成績も伸びず、精神的にも追い込まれていましたね」

◆仕事で追い込まれ、うつ状態に

 軽いうつ状態に陥っていた三村さんは、これ以上、今の会社に勤務することは不可能だと感じていたといいます。そこで、地元の先輩に相談し、とある人材派遣会社を紹介してもらいます。

「どうやら数年前に設立された人材派遣会社ということで、中途採用を募集していました。地域密着型で、業績も悪くないとのことです。とにかく前に進みたかったので、有給を使用して地元に帰り、その会社を訪問することにしました」

 その会社の副社長と面談することになった三村さん。東京の大手人材派遣会社出身ということもあり、すぐにでも来てほしいというオファーをもらったそうです。

「たぶん、単なるUターンで地元企業へ転職すると思われたのでしょうね。改めて大手企業のステータスには驚きました。いろいろ葛藤はありましたが、入社希望の旨を副社長に伝えて、退職時期を前倒しして転職を急ぎました。家族はしばらくしてから呼ぶつもりでした」

◆始まった新天地での勤務、しかし…

 大手企業と東京に別れを告げ、バタバタと3か月後には地元の人材派遣会社で勤務をスタートさせた三村さん。周囲からの歓迎ムードの中、順調に業務をスタートさせました。しかし……。

「好調だったのは最初の1か月ほどだけで、次第にうまくいかなくなりました。クライアントから急に連絡が入らなくなったり、派遣先でトラブルが起きたり、まるで東京時代の二の舞でした。来月には家族も引っ越してくる予定だし、今度失敗したらもう後がないと思うと、正直消えてしまいたい気持ちになりました」

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