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パチンコホール「ガイア」の倒産にファンも業界も驚かないワケ――大反響トップ10

日刊SPA! / 2024年3月19日 8時45分

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写真はイメージです

反響の大きかった2023年の記事からジャンル別にトップ10を発表してきた。今回は集計の締切後に、実は大反響だった記事に注目。年間ランキングで忘れられがちな11月12月に公開した社会経済ニュース記事から選ばれた、第4位はこちら!(集計期間は2023年11月~2024年1月。初公開2023年11月1日 記事は取材時の状況。ご注意ください) *  *  *

◆社長逮捕、脱税、汚職、そして倒産

 コロナ禍前の2019年12月、筆者の仕事場近くにある大手ホールの本社ビル前に報道陣が集まっていました。

 昼の「与党の国会議員が大手ホールと結託したカジノ汚職で逮捕」というニュースを見て、もしかしたらと思いつつ散歩がてらに向かってみたら予感的中。野次馬としてしばらく待っていると、捜査関係者の車が次々にビルの駐車場へ——。

 思えば東日本大震災直後の2011年5月、まさにパチンコ業界が大々的にバッシングされている最中に当時の社長が薬物関係で逮捕されたり、翌年の7月には脱税を指摘されたりと、なにかとお騒がせなホール企業であった「ガイア」。10月30日に民事再生法の適用を申請し、実質的に倒産しました。

◆とにかく出ない店として有名

 当時の社長が逮捕された数年前には全国に200店舗以上を展開、一時は業界第3位の店舗数を誇っており、紛れもなく大手として知られていた「ガイア」というホール。ただファンの間では、「とにかく出玉に期待できない店」として知られていました。

 そんなイメージがあるからか、新機種を積極的に導入していましたし、最新設備を導入していた店内も清掃が行き届いており、他の大手と比べても決して見劣りするものではなし。スタッフのオペレーションも今どきのホールらしいもので、遊技環境としては申し分ありません。

 しかし、どんなに汚いホールでも出玉面が期待できれば(それが実際は幻想であったとしても)客が集まるのが、この業界では定説。だからこそ震災前など、大手ホールは出玉が期待できるという特定日をイメージさせた広告を大量に出稿していましたし、今でも規制ギリギリの広告宣伝を続けているホールが少なくないのです。

◆高設定を使う場合は稟議が必要!?

 そんななか、ガイアといえば、あくまで筆者の所感ですけど、ただただ淡々と営業していたイメージでした。それでもそんなスタンスの優良店も少なくないだけに、試しにとパチンコを打ってみると、まあ回りません。パチスロでは、一般的には店長の判断で使えるはずの高設定は「本社の稟議が必要」とまで噂される始末で、実際にガイアと取り引きがあった業界関係者にその真偽を聞いてみたら、あながち噂だけではないとのこと。

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