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なぜ「LDH」は国民から飽きられないのか。“伝説”が30年以上も続く理由

日刊SPA! / 2024年3月29日 15時52分

今やJr.EXILEやNEO EXILEなど、新世代グループを擁するLDHの中で、(『ARTLESS』リリース日に)35歳になった岩田さんはすでに中堅の域にある。デビューから14年目。彼が積み上げてきた“歴史の声”に耳を傾けてみる。

パフォーマーとして所属するのは、EXILEと三代目JSB。2010年11月10日に三代目JSBメンバーのひとりとしてデビューし、EXILEには2014年に加入した。ひとりのアーティストが複数グループに兼務所属することが珍しくないLDH史実の文脈からわかること……。LDH&岩田の即応的な関連性からかなり大胆だけれど、ぼくなりに肝煎りの岩田剛典試論となればいいんだけれど。

◆“直感”として紐づけられている50代男性リスナー

ここでひとつ、知人の証言を引用しておく。50代の男性リスナーである彼は、ボーカルATSUSHIが加入し新体制となった直後、J Soul Brothersからの改名を経た2001年9月27日リリースのデビューシングル「Your eyes only〜曖昧なぼくの輪郭〜」からの熱心なEXILEファン。

聞けば、ATSUSHIがデビューのきっかけを掴んだ『ASAYAN』(テレビ東京)の「男子ヴォーカリストオーディション」の視聴者でもなかった。あるいは、デビューシングルのR&Bマナーに共振したり、知人とちょうど同世代のLDH現社長・HIROが、渋谷のクラブで親しんでいたダンスミュージックのブラックネスを愛好していたわけでもない。にも関わらず、ATSUSHIのボーカルフローを“直感”したというのだ。

日本のダンス&ボーカルグループの草分けである「ZOO」の最年少メンバーとしてHIROさんがデビューしたのが、1990年。MISIAが1998年、宇多田ヒカルが1999年にそれぞれデビュー。「ZOO」が解散した95年から90年代後半までに日本でもR&Bが本格的に開放された。2001年のEXILE改名が意味するのは、21世紀の幕開けとともにダンス&ボーカルグループの礎を用意したことだ。

でもこうしたエポックメイキングと音楽シーンの背景とは無縁であるはずのひとりのリスナーを強烈に揺さぶり、ある日、突然変異的にそれまで聴いてこなかったはずのジャンルに目覚めさせることがある。2001年の改名デビューから20年以上の時を経て50代になった知人の脳内では今なお、個人史の直感として紐づけられている事実をきちんと押さえておく必要がある。

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