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「自分も育児にかかわりたい」夫の提案に妻が猛反対…男性育休「取りたくても取れない」パパたちの悲鳴

日刊SPA! / 2024年4月2日 8時51分

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今年2024年、流通大手のイオン株式会社が、男女問わず育児休業(以下、育休)を取得する社員に、最長で子どもが1歳になるまで給与の手取り額を100%保障する方針を打ち出した。男性も育休を取りやすい社会になりつつあるが、職場や家庭によって大きく異なりそうだ…。
◆男性育休に猛反対する妻や親類一族の真意とは

 妻A子さん(32歳)の妊娠が判明したとき、桐山悠生さん(仮名・37歳)は、「自分でもビックリするような感情に包まれた」のだと言う。それは、「自分も出産や育児にかかわりたい」という強い気持ちだったとか。

「妻の妊娠が発覚するまでは、仕事一筋のタイプ。昇進や昇給に喜びを感じていましたし、妻は仕事への理解があり、やりたいようにやらせてくれました。深夜の帰宅や休日出勤にも嫌な顔ひとつせず、いつも笑顔で労いの言葉をかけてくれるのです」

 そんなA子さんへの感謝もあり、「妊娠を機に家族との時間を増やし、絆を深めていきたい」と考えるようになった桐山さん。貯金も十分。ダメもとで「男性育休を取りたい」と相談した職場からも祝福された。喜ぶ反応なども期待しながら妻にそのことを伝えたのだが…。

「次の瞬間、スッとA子から笑顔が消えたのです。すぐに笑顔は持ち直していましたが、あきらかに不自然な表情で、『悠生が育休を取るって、どういうこと?』と聞かれました。そして、『私は専業主婦だし、ひとりで平気』と、言うのです」

 口調こそやわらかいが、言葉の端々には何故か強い意志を感じるのだ。「仕事人間だった僕に遠慮しているのでは?」と思った桐山さんは、もう一度ゆっくりと育休を取得しようとしていることを伝えてみる。

「けれどA子は、『育休の間、給料が減るじゃない』と不満そうなのです。僕は、『赤ちゃんと過ごせる期間は短いし、いままで仕事が忙しくてほとんど家にもいなかったから、家族だんらんの時間を楽しみたい』と食い下がりましたが、まるで納得していない様子でした」

 さらには、「出産したらお金もかかるし、男の人が育休を取ったという話は私の周りでは聞かない。会社をクビになったらどうするの?そうでなくても今後、重要な仕事を任せてもらえなくなるかもしれない」と猛反対。とにかく、「1人で大丈夫」だと言い張るのだ。

「これも、仕事を優先してきた自分のせいだと反省。自分の両親やA子の両親にも相談して加勢してもらおうとしました。でも、僕の両親も義父母も、口をそろえたようにA子と同じようなことを言い、育休の取得を反対したのです」

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