1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

“観る将”芸人が力説「藤井聡太は何がすごいか?」。デビューからの記録を振り返る

日刊SPA! / 2024年4月4日 8時50分

 もう僕は怖いんですけど、これからずっと藤井八冠が勝ち続けちゃうんじゃないかって思っちゃう時があります。絶対そんなわけはないんです。きっといつか八冠の牙城を崩す棋士が現れ、素晴らしい対局を見せてくれるでしょう。

 ちなみにまだ7つしかタイトルがなかった頃に羽生善治九段が達成した七冠ですが、その七冠保持期間は167日でした。羽生善治九段ですら全冠制覇していた時期はおよそ半年だけだったんです。藤井八冠はどれだけ続くのか楽しみです。

◆小学生でプロに勝る終盤力

 将棋が強くなるための方法としてよく挙げられるのが「詰将棋」です。

 詰将棋とは相手玉(相手の王将のこと)をもう絶対に逃げられない「詰み」という状態にする将棋のパズルのようなものです。なので将棋の“終盤力”を鍛える練習にはとてもいい方法なんです。

 1回動かして詰みになるものを一手詰、3回動かして詰みになるものを三手詰といいます。必ず奇数です。なぜなら偶数は相手の手番ですからね。

 アマチュアなら五手詰でもスムーズにできれば相当強いです。が、棋士は平気で十三手詰や十五手詰を解きます。

 そしてその“詰将棋力”を競う大会があります。それが「詰将棋解答選手権」です。

 この詰将棋解答選手権は初級戦、一般戦、チャンピオン戦の3段階にクラス分けされています。中でも最難関のチャンピオン戦は、詰将棋好きがプロアマ問わず、10問の詰将棋を180分で何問解けるかという超ストイックな大会です。難易度設定は参加者が全員解けそうな問題から、正解者が1人出ればいいだろうという超難問まで。

 そんな詰将棋解答選手権に彗星の如く現れたのが藤井聡太少年。2015年に、なんと小学6年生で全問正解して単独優勝してしまったのです。当然、将棋界では大きな話題になりました。

 参加者には過去6回の優勝を誇る詰将棋の名手「スーパーあつしくん」こと宮田淳史六段など棋士も数多く参加していました。その錚々たるメンバーを薙ぎ倒して小学生が優勝しちゃったんです。つまり当時からプロをも凌ぐ終盤力があったと言えます。

 まあ、なんかのまぐれで優勝することもあるからね。そう思ってる方もいるかもしれませんが、ここからが藤井聡太さんの怖いところ。そこから5連覇しちゃいます。5連覇。もう誰も寄せ付けません。

 そしてコロナ禍の影響で開催が見送られていたチャンピオン戦が2024年の3月、5年ぶりに開催されました。空白の5年の間に八冠となった藤井聡太さんの6連覇が期待されましたが、残念ながらご多忙のため不参加でした。今回優勝したのは古賀悠聖六段。新チャンピオンとなった終盤力を武器に、これからの活躍を期待してしまいます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください