「虎に翼」岩田剛典「奇遇」な朝ドラ初出演！自身も法学部出身 35歳で学ラン姿「まだイケます（笑）」

連続テレビ小説「虎に翼」で朝ドラ初出演を果たした岩田剛典。自身も法学部出身で、花岡悟役に「奇遇、ご縁」。学ラン姿もまだイケる？（C）NHK

　◇「虎に翼」花岡悟役・岩田剛典インタビュー（1）

「EXILE」「三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典（35）がNHK連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜前8・00、土曜は1週間振り返り）にヒロインと同級生の法学部大学生・花岡悟役でレギュラー出演。本格的な俳優業進出から約10年、念願の朝ドラ初出演を果たした。第15回（19日）で初登場し、第16回（22日）から爽やかに本格登場。作品に新風を吹き込んでいる。オファー時に感じた“法律との縁”、久々に袖を通した35歳の学ラン姿など撮影の舞台裏を岩田に聞いた。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　女優の伊藤沙莉がヒロインを務め、向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子（ともこ）の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

　岩田が演じる花岡は明律大学法学部の1年生。1935年（昭和10年）、女子部を卒業し、進学した寅子の同級生になった。

　法学部初日（第16回）。寅子たちが舐められまいと教室に入ると、花岡は「やあ、ごきげんよう」と第一声。「皆さん、お待ちしていました」と微笑んだ。「あなた方はいわば開拓者。法曹界を、いや男女平等の世を切り開いている」と尊敬の念を示した。

　「意見をしてる時の猪爪さんを見てるの、好きなんだよね」と寅子の乙女心を揺さぶる台詞も。しかし後日、ハイキングに向かう前の集合場所で「（今週、恋文は）4通目かな」「女ってのは、優しくするとつけ上がるんだ。立場をわきまえさせないと」（第17回、23日）とも。花岡の真意は一体、どこにあるのか。

　オファーが届いた際の胸中について、岩田は「幼少期から朝ドラが生活の一部という家庭で育ちましたので、まずは両親が喜ぶなと素直に感じました。友人やプロダクションの先輩・同期、周りのみんなからは揃って『おめでとう』と言われて。ドラマ出演が決まっただけで祝福されることはなかなかないんですけど、そこはみんな『おめでとう』で共通していましたね（笑）。あらためて朝ドラの影響力を大きさを身をもって実感しました」と述懐し、感慨。「年配の皆さんにも僕のことを知っていただく機会になればいいなと常々思っています」と期待した。

　奇しくも、自身も慶應義塾大学法学部出身。専攻は政治学科だったため、法律を学んだのは民法の授業ぐらいだが、「六法全書」を手に勉強したこともある。「法律が題材のドラマに呼んでいただけて、しかも、それが朝ドラ初出演ということで、凄く奇遇だな、と。ご縁を感じました」。女性に人気があるのも役との共通点と思われるが「僕は男子校でしたし、恋文をもらうなんてことはなかったです（笑）。そこに関しては花岡に共感というよりも、うらやましい奴だなと思いながら演じていました（笑）」と明かした。

　30代半ばながら詰襟の学生服姿も披露し、SNS上で話題に。「久しぶりに着ましたね。僕も学ランだったので、懐かしい気持ちになりました。もう日常で着ることはなかなかないですし、役者冥利に尽きます。（自身の学生役、学ラン姿は）まだ全然イケますよね（笑）。ドラマの時代背景もあるので、意外と成立するものだなと思いました」と笑いながらも手応えを語った。

　男尊女卑の時代にあって、紳士的に振る舞う花岡。その理由や背景は、まだハッキリとは分からない。「なので、寅子たち女性陣からはミステリアスな存在に思われたいなと役と向き合っていました」と役作りの一端。「男と同様に勉学に励む君たちを、僕たちは最大限敬い、尊重している。特別だと認めているだろ」（第18回、24日）に本心も透けて見えるが「その前フリの意味でも、ファーストインプレッションを与える第一声『ごきげんよう』のインパクトが大事。その後とのギャップを感じていただけるよう、ただただ爽やかに映るといいなと思いました」と振り返った。

　花岡のバックボーンが明かされる日に注目が集まる。

　＝インタビュー（2）に続く＝