海外が先に注目した「A-Daily」が3日デビュー!初シングルに既に3万枚予約注文が!
THE FACT JAPAN / 2014年12月1日 14時56分
まだ正式なデビューも果たしていない新人ガールズグループが海外で高い人気を得ており、話題を集めている。ベトナムではスペシャルアルバム制作を準備中で、日本では発売もされていない初のシングルに対し既に3万枚という予約注文が入っている状態。メジャー事務所の所属でもない新人ガールズグループに一体どんな魅力があるので、デビュー前から、それも海外でこのように大きな反響が見られるのだろうか。羽ばたきを始めたばかりの彼女たちに音楽ファンたちの耳目が集中する理由を調べてみた。
6人組のガールズグループA-Daily(エーデイリー)が12月3日、ワーナーミュージックを介して初のシングルをリリースする。所属事務所であるDKエンターテイメントによると、「日ごとに違う魅力と最高の姿を見せる」という意味でA-Dailyという名前がつけられたという。メンバーはセナ、ユンソル、チェイ、ディアナ、ジユ、ジェイドの6人で、特にジェイドはベトナム出身で最近チームに合流したメンバー。A-Dailyが3日に正式にデビューすると、ベトナム出身のアイドルが所属する韓国初のガールズグループになる。しかし、ベトナム出身のアイドルという話題性もあるが、A-Dailyのデビューが注目される最大の理由は、“韓国よりも海外で先に認められているガールグループ”という背景があるからだ。
A-Dailyは11月1日と2日、ベトナム・ホーチミンで開かれた「2014 GOOD TO GREAT CONCERT」に参加し、盛況裏に公演を終えた。ベトナムの韓流ファンのためにさまざまなプログラムが披露された今回のコンサートには、SISTAR、イル、マヤ、フィソン、MBLAQなどのK-POPを代表するアーティストたちが大挙参席し、華麗なステージで現地のファンを熱狂させた。このような大きな舞台に新人のA-Dailyが参加できたのは、既存のK-POPとは違う独特の音楽世界と現地プロモーション戦略が功を奏したからだ。
まず、彼女たちの音楽を見てみると、3日発表された初のシングルアルバムには『言わなければ知らないよ(原題)』と『二人で二人で(原題)』が盛り込まれている。タイトル曲『言わなければ知らない』は、最近の傾向である刺激的で反復的なフックソングを思い切って捨てたことが特徴。シンプルながらもディテールが凝っているヒップホップのビートに、洗練されたピアノの旋律が溶けているのが目立つ。また、フックを捨てた代わりに、聞き慣れたメロディーと共感できる歌詞に力を入れている。最近の傾向とは正反対であるベーシックな音楽だが、これについてDKエンターテイメントは、「複雑で難しい設定ではなく、周りで起こり得るような話。A-Dailyが今回の曲で最も見せたかった部分だ」と説明する。後続曲である『二人で二人で』は爽やかで溌剌としたエレクトロファンキー曲で、A-Dailyの魅力を存分に発散している。女性らしくてソフトな音楽だが、その中に隠された強烈さとセクシーさは果敢なダンスで表現しており、より一層期待感を高めている。
A-Dailyならではの音楽世界の構築とともに進められたのが、現地マネジメントの強化だ。所属事務所DKエンターテイメントは、新興国のリーダーとして毎年経済急成長を遂げているベトナムを拠点とした現地化戦略を立て、着実に推進してきた。その結果、最近のベトナム最大のマネージメント社<ボゴク・エンターテイメント>とパートナーシップ締結に成功。パートナーシップの主な内容は、A-Dailyの定期的かつ積極的なベトナムでの活動。そのためにベトナム出身のメンバーの迎い入れが計画され、アイドル出身のジェイドが最終的に選ばれた。ジェイドはすでに実力とルックスを認められ、様々な広告モデルと歌手活動を並行しながら、多数のファンを確保しているスターアイドル。A-Dailyのベトナム活動に大きなシナジー効果をもたらすことが期待される。
来年1月にはベトナム語バージョンのスペシャルアルバムを発売して、本格的な進出に挑戦する。また、メンバーたちのベトナム語教育を通じて、現地での放送活動にも乗り出す計画だ。そのための宿所と地元でのマネジメント計画がすでに用意され、着実に準備中だ。<ボゴク・エンターテイメント>側は「今回のプロジェクトを通じて、韓流に熱狂するベトナムの人々に真のK-POPミュージシャンの音楽がお見せできる貴重な機会となることを期待している」とベトナムでの成功を自信した。
A-Dailyの次の目標は日本進出だ。日本は、韓流の冷え込みが今も続いているが、政治的な和解が成立すればいつでも以前の活気を戻せる地域。その意味で、今回のデビューアルバムに3万枚の予約注文が入ってきたのは、A-Dailyにとって貴重なチャンスになる。新人のデビューシングルに大胆な投資を行ったのは、日本で韓流関連商品を流通・販売している中堅某企業。同会社の代表は、韓流の再跳躍のための方策を悩んでいる際、デビュー準備中のA-Dailyの練習過程を見て投資を決心したという。
巨大アルバム市場を持っている日本とはいえ、3万枚はトップアーティストも消化しにくい物量だ。なかなかの運がなければ、そのまま在庫に残るしかないのが最近のアルバム市場の雰囲気。さらに、A-Dailyは巨大企画会社が付いていないため、広報にも限界がある。そのため、A-Dailyはメジャーではなく、マイナーリーグに集中する計画だ。投資した企業側は、「韓国とは異なって、多様な市場を持つ日本では地方や小規模の舞台を中心に大活躍しているマイナーのガールズグループがたくさんある」と日本攻略の戦略を明らかにした。つまり、放送や大規模なプロモーションの代わりに、東京・秋葉原を中心とした小型ステージや小さなスペースで継続的にイベントを開催してファン層を拡大していくのがA-Dailyの計画だ。
数多くのガールズグループが誕生して消えてゆく「ガールグループ戦国時代」に、A-Dailyはデビュー前からその可能性を認められた。問題は、その可能性をどのようにステージの上に繋げていくのかだ。その意味で今回のシングル発表の結果は重要。海外での活躍も重要だが、K-POPガールズグループというタイトルがついている以上、韓国内での基盤確保は不可欠な要素であるからだ。果たしてどんな魅力とパフォーマンスで彼女ならではの音楽世界を構築していくか、今後の成り行きが注目される。
THE FACT|安・ビョンチョル記者
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