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バスケ新アリーナ「横浜BUNTAI」開業 bjリーグ時代を知る両HCが感慨「ここに戻ってこられた」

THE ANSWER / 2024年4月13日 17時33分

こけら落としとなった新アリーナ「横浜BUNTAI」。横浜BCの新たな本拠地として使用される【写真:B.LEAGUE】

■旧・横浜文化体育館を知る2人が「横浜BUNTAI」のオープニングゲームで対峙

 バスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、ホームタウン・横浜市内に完成した新たなアリーナ「横浜BUNTAI」で4月10日にオープニングゲームを戦った。対戦相手となったのは、かつてbjリーグ時代に横浜BCの指揮官だった勝久マイケルが率いる信州ブレイブウォリアーズ。試合は84-66で信州が勝利し、リーグ戦での連敗を「18」でストップさせた一方、かつてこの地にあった旧・横浜文化体育館(通称「文体」)での戦いを知る両チームの指揮官にとっても、新たな船出となる一戦だった。

 横浜BCは、チームとして最初の公式戦となったbjリーグの2011-12シーズン開幕戦、2016年に開幕したBリーグでの最初の公式戦を、それぞれ旧・横浜文化体育館で迎えている。現在の横浜BCを率いる青木勇人ヘッドコーチ(HC)は、11年当時はまだ選手、16年のBリーグ開幕時には横浜BCのHCという立場で試合を迎えている。

「横浜BUNTAI」のこけら落としとなった10日の試合後、青木HCは当時と現在を照らし合わせてこう語る。

「神奈川の藤沢で生まれて、ずっと横浜文化体育館でのバスケットを見て育ってきましたし、素晴らしい環境ができたと感じています。ここは2011年にビー・コルセアーズが初めてbjリーグを戦った場所でもあり、2016年にはB1を初めて戦った場所です。そして、BUNTAIのオープンに合わせてビー・コルセアーズがここに戻ってこられたことは感慨深いものがあります。30代後半に差しかかり、選手生活の最後を地元で過ごせれば最高だと思い、なんとか横浜へと入団して『神奈川のプロチーム』として立ち上がったチームの開幕戦で、横浜文化体育館でプレーできて『本当にバスケットを続けられて良かった』と思えました」

 出来立てのチームだった横浜BCへの移籍を選んだ青木は、2013年のbjリーグ制覇を見届けて引退すると、そのまま指導者に転身し、横浜BCのアシスタントコーチ(AC)、HCを務め、2016年のBリーグ開幕時には指揮官として文体のコートに立った。そのシーズンの途中で、青木はHCを退任するなど、本人曰く「いろいろあった」とするが、「コーチとしてこのコートに戻ってこられて良かった」とも口にする。かつての「文体」の記憶は、いまだに鮮明なようで、青木はさらにこう続ける。

「横浜文化体育館の頃も、スタンドがコートの3方を囲むような状況で、BUNTAIも3方を囲むように作られていてコートや選手がステージのように見える感覚がありました。(これまでの本拠地である)横浜国際プールでできなかったような暗転などの演出もあり、新しい一面を見られたと思っていますし、素晴らしいステージの上で選手たちが戦っていると感じられました。もっともっと選手たちには輝いてもらいたいと思います」

■横浜BCの歴史を彩ったメンバーでの初陣は「本当に特別なこと」

 一方、この日の対戦相手となった信州にも、かつての横浜BCを知る面々が並ぶ。HCの勝久は立ち上げ当時のAC。さらに現・信州ACの久山智士も、当時は選手として横浜BCを支えた。さらにbjリーグ時代の横浜BCに在籍歴があるウェイン・マーシャルは、今なお現役として活躍し、この試合では17得点・6リバウンドの活躍を見せ、チームの連敗脱出の立役者となった。

 旧知の面々が集まる場での対決となっただけに、勝久HCは会見で試合を振り返るにあたって、まず「BUNTAIでの一戦」であったことに触れた。

「10年以上前にビー・コルセアーズができ、ここにあったかつての文体で試合をしていました。青木さんや謙治(山田謙治。横浜BCのAC兼アシスタントGM。横浜BCの旗揚げメンバー)、さらにはウェイン(マーシャル)など、元ビーコルのメンバーたちで、たまたま今日、試合ができたことは本当に特別なことでした」

 試合が終わると、青木、勝久の両HCは握手を交わし、特別な一戦だったことを改めて伝え合ったという。2026年に再編が予定されているBリーグにおいて、横浜BUNTAIは新たな最高峰リーグ「B.PREMIER」の基準にも対応している。

 こけら落としこそ敗れた横浜BCだが、シーズン最終節までに、横浜BUNTAIでは4試合の開催が予定され、CS出場が極めて厳しい状況となったチームにとっては、単に巻き返しを図るだけでなく、来季に向けた戦いぶりを示す意味でも、これらの試合の重要度は増していくことだろう。“海賊”たちの新たなストーリーの始まりこそ苦い結果となったが、試合を重ねるごとに大きな歓喜が渦巻くアリーナとなっていくことを祈りたい。(荒 大 / Masaru Ara)

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