パリ五輪で体操女子の新エースへ 19歳宮田笙子、貫禄ノーミスで全日本初V「緊張はしたけど…」
THE ANSWER / 2024年4月13日 20時32分
■宮田笙子が大差で初優勝
体操の個人総合全日本選手権女子決勝が13日、パリ五輪代表第2次選考会を兼ねて群馬・高崎アリーナで行われ、宮田笙子(順大)が初優勝した。予選をトップ通過した19歳は、決勝でも安定して高得点を連発。合計得点109.798と2位に2点以上の大差をつけ、初の五輪出場に大きく前進した。体操ニッポンの女子新エースとしての活躍が期待される。
日本女子のエースが、強さを見せつけた。1種目目の跳馬で1人14点台の14.333を出してトップに立つと、段違い平行棒、平均台、最後の床運動までノーミスの演技。初めて全日本のタイトルを手にして「緊張はしたけれど、自信はありました。最初の種目で流れに乗れたのがよかった」と笑顔をみせた。
22年に世界選手権に初出場すると、平均台で銅メダルを獲得。パリ五輪へ向けてエースに躍り出たが、昨年はケガで苦しんだ。右足かかとの疲労骨折で全日本選手権は出遅れて2位止まり。5月のNHK杯はケガをかかえながらも連覇を果たしたが、2大会連続出場の世界選手権では満足な結果を出せなかった。
「ケガが気にならなくなった。いい状態で試合ができる」と臨んだ今大会。「世界で戦うためには安定感が一番大切」という言葉通りに貫録のノーミス演技で「最後まで自分らしい、いい演技ができた」と胸を張った。
2位には岸里奈(16=戸田市SC)、3位には中村遥香(15=なんばク)、4位には岡村真(18=相好ク)が入り、現役復帰して3大会連続五輪出場を目指す杉原愛子(24=TRyAS)は5位につけた。パリ五輪の代表枠は5。今大会と5月のNHK杯の合計点上位4人が代表に決まり、残る1人はチームへの貢献度を考慮して選ばれる。(THE ANSWER編集部)
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