グッドマンは今「酷く取り乱している」 陣営もただただ落胆「手術うけないと」「全て奪われた」

サム・グッドマン【写真：Getty Images】

■井上は代役のキム・イェジョンと対戦

　ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥は、24日の4団体防衛戦（東京・有明アリーナ）で挑戦者のWBO＆IBF1位サム・グッドマン（オーストラリア）と対戦予定だったが、グッドマンの負傷で対戦中止に。代役挑戦者キム・イェジョン（韓国）との対戦が11日、決まった。

　グッドマンをプロモートするノーリミット・ボクシングのマット・ローズCEOの言葉が米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版によって伝えられている。「とにかく酷いことになってしまった」と語る同CEOは「最初に起きたこと全てが過ぎたところで、またしても起きるとは……何と言えばいいのかわからない」と話している。

　当初は12月24日に有明アリーナで対戦予定だったが、グッドマンが来日直前のスパーリングで左目上を裂傷。試合10日前に1か月後への延期を発表していた。再びの悲劇。ローズCEOは「もう言葉がない」「今朝起きたばかりだ」と落胆を隠さない。

　この日、大橋ジムで取材に応じた大橋秀行会長は、グッドマンの怪我の状態について「前回の3倍酷い傷」「最後のマススパーでまた切ったと。もう延期とかいうレベルの話ではなく。あとから知りましたが、全治半年くらいでかなり大きい傷なのだなと」などと語っていた。

　ローズCEOは「確実に治すことに希望をつなぐため、24時間以内に形成手術を受けなければならない」と手術が必要であると説明。「こうして再び開いてしまったということは、そこの皮膚が柔らかく（弱く）なってしまっているということで、検査する必要がある」とも語っている。

　グッドマンの様子については「酷く取り乱している」と表現。「この4か月、彼はもう明日はないかのごとく準備を重ねてきた。それが、全て奪われてしまった。しかも2度目だ」とまさかの出来事に同情するしかなかった。（THE ANSWER編集部）