「専業主婦はダメですか?」共働き世帯が主流のいま、専業主婦たちの本音とは
LIMO / 2019年6月3日 19時15分
「専業主婦はダメですか?」共働き世帯が主流のいま、専業主婦たちの本音とは
共働き世帯が増えている現在では、「女性も仕事を」という声もよく耳にするようになりました。その一方、「家事や育児は女性がするもの」というイメージもまだまだ根付いています。
家事と育児に加え、仕事の負担も背負っている女性たちはどのような状況なのでしょうか。板挟み状態に苦しむ彼女たちの悩みに迫りました。
価値観は人それぞれ
女性に対する周囲の考えはさまざまですが、ママたち本人はどう考えているのでしょうか。実際に子育てをしている女性から、仕事に対する意見をうかがいました。
・「平日は保育園を利用して働き、休日は子どもとの時間を過ごしています。これが自分に1番合った生活でした」
・「専業主婦になる予定が、すぐに復職。産後に『自分には向いてないな』と気がついたからです」
・「育児も仕事もしたいので、フリーランスを選びました」
・「子どもが小さい頃に準備しておき、起業しました」
・「家族を支えたい気持ちが強いので専業主婦です」
ご覧のように、同じママでも仕事に対する考え方には大きな差があります。もちろん、これらの考え方に正解・不正解はありません。
自分に合った生活スタイルは、自分が一番分かっているはず。他人が「こうするべき」と首を突っ込むことではないのです。自分の価値観を大切にして、ご自身が「こうしたい」と感じた選択肢を選びましょう。
専業主婦の本音は?
「専業主婦が羨ましい」「専業主婦は育児と家事に専念できていいな」という意見も聞きますが、実際のところ専業主婦は現状に満足しているのでしょうか。
ソニー生命保険㈱が2019年4月に公表した、「女性の活躍に関する意識調査2019(https://www.sonylife.co.jp/company/news/2019/nr_190424.html)」をみてみましょう。
この調査の全回答者(1000人)のうち、専業主婦(269人)に「現在の生活に満足しているか」と質問したところ、「そう思う」と答えた割合は56%でした。約半数の人が現状に満足しているようです。
しかし、「本当は外に働きに行きたい」という問いに「そう思う」と答えた割合は32%という結果に。年代別にみると、20代が70%、30代が51%だった点にも注目です。若い年代の専業主婦のなかには、働きたくても働けない状態であるケースが多いと考えられます。
実際に子育てが始まると、保育園に入れなかった、パートナーが働くのを許してくれなかったといった問題が生じることも。心のなかでは「専業主婦になりたくてなったわけではない」と感じている人も少なくないのでしょう。
家事・育児は1人でするものではない
仕事をしながら家事も育児も担う…。実際にこのような毎日を過ごしていると、かなりの気力と体力を消耗してしまいます。また専業主婦にも休みは必要です。平日に夫に協力してもらうのが難しいのなら、休日に家事・育児を頼みましょう。「働き方改革関連法」が4月から施行されていますが、家事や育児のために有給休暇を取得してもらうのも良いでしょう。また家事・育児代行サービスを利用するのも手です。
夫が家事・育児に協力的でない場合、いきなり「家事や育児もよろしく」と伝えたところで夫の行動を変えるのは難しいところ。スムーズに手を貸してもらうためにも、具体的な指示を出して動きやすくしておきましょう。
たとえば、「トイレ掃除か食器洗いをやってほしい」「洗濯か雑巾がけ、どっちをする?」と家事の内容まで伝えます。選択肢を用意しているのは、少なくとも1つは引き受けてもらいやすくするため。断りにくく、かつ明確に指示を出すことがコツです。
手伝ってもらったあとは、適度に褒めるのも大切。2人きりのときに感謝するのもいいですが、あえて人前で褒めると、より一層モチベーションがアップします。周囲から「できる夫」と思われることで、そのイメージ通りの行動をしようとヤル気になってくれるでしょう。
まとめ
女性に対する考えは、時代の流れによって大きく変化してきました。「女性でも働きなさい」「女性なら育児と家事をしっかりしなさい」など、異なる意見に悩まされることもあるでしょう。
でも、大切なのは「あなたはどうしたいか」ということ。他人の意見に心を乱される必要はありません。またなかなか実現できなくても、諦めないでください。今の状態は良くも悪くも永久に続くことはありません。小さな一歩でも行動に移せば、少しずつ環境は変化します。
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