交通事故は下校中が最も多い?親として子どもにするべきこととは
LIMO / 2019年6月15日 19時45分
交通事故は下校中が最も多い?親として子どもにするべきこととは
子供の通学路を通るたびに「ここ、危険なんじゃないかな…」と思う箇所がいくつかあります。また、通学途中に起こった痛ましい事件や事故のニュースを見聞きするたびに、登下校に使用する通学路を親子で確認する必要性を痛感します。
子供が入学する際だけでなく、入学した後も定期的に通学路の安全確認をし、子供たちには自分の身を自分で守ること、を教えてあげる必要があるのです。
■通学路には危険がいっぱい
警視庁が発表した「⼩学⽣の交通⼈⾝事故発⽣状況〜平成30年中〜(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.files/schoolchildren.pdf)」によると、平成30年の小学生の交通事故は約1000件、これは前年に比べると約70件増加しています。そのうち死亡事故は3件。負傷者数は約1,200人です。また、小学生の歩行中の交通事故の発生状況を見てみると、下校中の交通事故が最も多く、続いて登校中、遊戯中、買い物中…と続きます。つまり、小学生の交通事故の多くが登下校中に起きている、ということなのです。
毎日通っているから…とついつい油断してしまいがちな通学路。実際に、こんな経験をした、という方もいらっしゃいました。
「息子の友人が車にはねられて入院。通学路に、車がほとんど通らない横断歩道があって、よく歩行者が信号無視しているんだけど、その子もついつい信号無視してしまったらしい。そこへ車が走ってきて…」
「小学生が横断歩道を渡るときに、左右を確認せずに飛び出して、あわや…という場面を何度も見かける」
「交差点で信号待ちしているときに、車道ぎりぎりで待っていたために、車の後輪に足をひかれた子がいる」
「通学路にある信号がとっても危ない。車を運転している人は、その次の信号を見てしまって、手前にある信号に気づいてないことが多くて…。何度も信号無視して猛スピードで横断歩道を横切る車に遭遇しています。子供には、青になってもすべての車が止まるまで横断歩道は渡ってはダメ、と伝えています」
また、交通事故だけでなく、通学途中にはこのような危険もあります。
「娘の通う小学校の6年生の女の子が、帰宅中に痴漢に遭遇。通学路に一カ所、ひとけがないところがあり、そこでの出来事でした」
「小学2年生の女の子が帰宅途中に不審者から、『お母さんが事故に遭ったから病院に行こう』と連れ去られそうになった。幸いその子は走って逃げたので無事だったけど、もし付いて行っていたら…と思うとゾッとする」
「お友だちとふざけて下校していて、用水路に落ちて大けがをした子がいる。友だちと帰っているとどうしても気が緩んでしまうから危ないなぁ、と思いましたね」
普段何気なく歩いている通学路にも危険はたくさん潜んでいるのです。
■繰り返し教えること
毎日親が登下校を子供と一緒に行うことができればいいのですが、なかなかそうはいきません。
また、地域の人たちや保護者が登下校の身守り活動をしてくださったり、学校でも登下校指導を行ったりしてはいますが、子供たち自身が「自分の身を守ること」を覚えることも必要なのです。
入学時だけでなく、定期的に親が子供の通学路を歩いてみて、危険な場所はどこかをチェックする、子供と危険シミュレーションや交通安全シミュレーションをしっかりと行うことが大切です。
「うちの子には1回教えたからもう大丈夫」などと安心してはいけません。そのときは覚えていても、何かに気を取られてしまったり、楽しいことがあると子供たちは親の言ったことをすっかり忘れてしまったりする可能性もありますし、通い慣れるとついつい「自分は大丈夫だろう」と安心してしまう可能性もあるのです。
物ごとに「絶対」はありません。「絶対安心」「絶対事故に合わない」ということを子供だけでなく親もしっかりと肝に銘じ、繰り返し「気をつけて登下校すること」を教えて行くことが大切です。
子供たちが安全に通学できるように、親としてできる限りのことをしてあげること。これも重要な親の役目ではないでしょうか。
■悲しい事故が起きないように
「いってきます!」と元気に学校へと向かった我が子が事故に…なんて、想像しただけでゾッとしてしまいます。しかし、これは決して他人事ではありません。我が子が事件や事故の当事者になってしまう可能性もじゅうぶんにあるのです。
子供が事件や事故に遭う確率をできる限りゼロに近づけるために、親子でどうすればいいか、何に気をつけるべきかを普段からしっかりと話しあっておきましょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「気付いた時は病室で手術の後でした…」警察の取り締まりに“密着取材” 横断歩道『ワースト1』の現状
BSN新潟放送 / 2024年3月13日 17時37分
-
【車が歩道に突っ込む】「居眠り運転」で小学生3人がはねられた事故から一夜明け 警察官や地域の人が通学路を見守り 福岡
FBS福岡放送ニュース / 2024年3月6日 11時56分
-
下校途中の児童3人重軽傷交通事故受け警察が“現場診断”…安全対策検討へ(静岡・焼津市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年2月28日 17時47分
-
JA共済が地域貢献活動として、幼児・小学生向け交通安全啓発『一緒につくろう!つうがくろ あんぜんMAP』特設WEBサイトを公開
@Press / 2024年2月22日 12時0分
-
静岡・焼津市で小学生3人が車にはねられた事故うけ県内全域で警察が緊急パトロール…安全運転呼びかけも
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年2月21日 18時12分
ランキング
-
1運動ナシで-17㎏できた51歳が食べてた昼食って?「しっかり食べて痩せただけでなく更年期障害も…」
女子SPA! / 2024年3月18日 8時45分
-
2自然といい人が寄ってくる……「周りに恵まれる人」の特徴とは? 気付いたら人が離れていく人との違い
オールアバウト / 2024年3月18日 22時5分
-
3「野茂英雄に俺の気持ちは伝わらなかった」元近鉄監督・鈴木啓示氏が落合博満氏に語った当時の思いとは?
マイナビニュース / 2024年3月19日 7時30分
-
4存在感スゴイ! 新型「超スポーティ“ワゴン”」初公開! 斬新光るグリル&テールライト採用! 3リッター6気筒エンジン搭載の「E53」欧州に登場へ
くるまのニュース / 2024年3月18日 22時10分
-
5「知らなかったー!」サイゼリヤの絶品メニュー、実は100%リトアニア産だった...!駐日大使も絶賛の味。
東京バーゲンマニア / 2024年3月18日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください