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老後のお金が悩ましい…みんなはどんな金融商品を保有しているのか

LIMO / 2019年7月25日 6時15分

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老後のお金が悩ましい…みんなはどんな金融商品を保有しているのか

「人生100年時代」や「老後資金2000万円」などのフレーズを頻繁に目にする昨今、長い老後の生活に危機感を持つ人が増えています。では、現状どのような金融商品の保有が多いのでしょうか。また貯蓄ができない人にはどんな特徴があるのでしょうか。

どんな金融商品が保有されている?

まずは、金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)が2018年11月に公表した「平成30年(2018年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査][単身世帯調査](https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/)」をもとに、預貯金や保険、有価証券などの金融資産※の保有状況を見てみます。

同調査によると、現在保有している金融商品のうち最も割合が高いのは、2人以上世帯、単身世帯ともに預貯金で、それぞれ97.3%と94.1%でした。

2人以上世帯で預貯金に次いで多いのは積立型保険商品(生保・損保)の54.8%。以降、個人年金保険26.8%、株式19.6%、投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)13.0%、財形貯蓄11.5%、債権4.1%、その他金融商品(金貯蓄、金融派生商品など)3.1%、金銭信託・貸付信託2.1%という結果でした。

単身世帯でも預貯金に次いで多いのは積立型保険商品(生保・損保)の21.8%。以降、株式18.6%、個人年金保険18.5%、投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)15.5%、財形貯蓄5.6%、債権5.0%、その他金融商品(金貯蓄、金融派生商品など)5.0%、金銭信託・貸付信託3.2%となっています。

このように、2人以上世帯では、単身世帯に比べて保険商品の保有率が高くなっています。また、こうした金融資産をまったく保有していない割合は、2人以上世帯で1.6%、単身世帯で5.6%でした。

※この調査における「金融資産」は、運用または将来に備えて蓄えている部分を指します。事業のために保有している金融資産や土地・住宅などの実物資産、および日常的な出し入れや引き落としに備えている預貯金は「金融資産」の対象外です。

お金が貯まらないのは?

日本人の貯蓄は預貯金志向であると言われますが、上記の調査でもその傾向が顕著です。しかし今は低金利の時代でもあり、なかなかお金が貯まらず将来に不安を抱く人も少なくないでしょう。そのお金が貯まらない原因はいたってシンプル。家計の「収入」に占める「支出」の割合が高いために、貯蓄に回す分が少なくなるからです。

一般的に家計の支出は、固定費と変動費(生活費)、および臨時費の3つに分けられます。固定費とは毎月必ず支払う必要がある支出のこと。家賃や住宅ローン、保険料や学費、通信費や携帯料金などがこれに該当します。食費や日用品費、ガソリン代や医療費などは変動費。冠婚葬祭費やレジャー費などは臨時費に含まれます。

働き盛り世代の2人以上世帯では、「収入の多くを住宅ローンや学費などの固定費に回しているために、貯蓄をする余裕がない」というケースも多いかもしれません。貯蓄を増やしたいなら、まずは金額が大きくなりがちな固定費で無駄な支出をしていないかどうかチェックしてみましょう。

確実にお金を貯めたいなら、収入を得た時点で貯蓄に回す分を先取りして、貯蓄用口座に移してしまうのも1つの方法です。給与からの天引きで貯蓄ができる財形貯蓄などのシステムを利用するのも効果的でしょう。

お金が貯まらない人の特徴は?

「お金をどう使うのか」「いくら貯めたいのか」についての考え方は人それぞれ。今しかできない楽しみにお金を使いたいと考えている人もいるかもしれません。一方、切実に老後資金を作りたいのに貯蓄が増えない人にはいくつか共通する特徴があります。

お金について考えるのが苦手・面倒なタイプ

お金に無頓着な人やお金の管理に苦手意識を持つ人の場合、貯蓄を増やす方法を知っていても、なかなか実行に移せないということになりがちです。基本的に面倒くさがり屋でお金に対してアバウト、家計簿を毎日つけるのは面倒、節約がストレスになって長続きしない、という人はこのタイプに入るでしょう。

自分の欲求を優先させたいタイプ

お金を貯めることよりも自分の欲求を優先しがちな人も、貯蓄を増やすのが難しいかもしれません。目先のプライドや見栄のために使うお金が多い人や、欲しいものがあると衝動的に買ってしまう人などがこれに該当します。

自分磨きや自分へのごほうびは計画的に

女性に多いのが、「自分磨き」や「自分へのごほうび」にお金を使いすぎるタイプです。自己投資や上手なストレス発散のための支出は削れない部分ではありますが、無計画にお金を使うのは考えもの。「自分へのごほうび」が無駄遣いの言い訳になっているケースもあるかもしれませんね。

まずは現状把握から

「貯蓄を少しでも増やしたい」と考えているなら、家計の現状把握から始めましょう。お金が貯まらない人のなかには、支出の詳細を把握していない人も珍しくありません。家計の収入と支出のバランスを知ることが貯蓄を増やす第一歩になります。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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