「夫にはなかなか言えない…」帰省にまつわる妻たちのモヤモヤ体験
LIMO / 2019年10月19日 20時30分
「夫にはなかなか言えない…」帰省にまつわる妻たちのモヤモヤ体験
両親や義両親に「今度の連休はうちに来てね」と言われると、どうしても断りにくいもの。しかし、心の底で「できることなら行きたくない」と思っている妻も多いようです。
「来てね」という誘いと、「行きたくない」という本音の板挟みに悩む妻たち。その背景には、帰省に関するモヤモヤ体験がありました。そのエピソードをご紹介しましょう。
ミルク育児を否定された
「母乳が出なかったので、ミルク育児をしていました。そして義実家へ帰省したとき、ミルクを飲んでいる子どもの姿を見た姑が『ミルクなの?かわいそうに…母乳をあげたらいいのに』と告げたのです。なんだか、自分の育児を否定されているように感じました。『また孫に会いたいわ』なんて言われるけど、今度は何を否定されるかと思うと…」
母子手帳の内容が時々変更されたり、新しい研究結果が示されたりと、子育てにおける常識は少しずつ変化しています。それにも関わらず、「母乳じゃないと」「離乳食が始まる果汁を与えないと」などと昔の考え方を押し付けてくる祖父母世代も少なくありません。相手が義両親となると「その考え、今では違いますよ」とは言いにくく、ストレスを感じてしまうのでしょう。
共働きに理解を示さない
「帰省中に『保育園に通い始めました』と母に報告すると、『子どもを預けて働くの?かわいそうに…』と呟かれた。わが家の経済的に、私も働かないといけないのに。『そろそろ帰って来てね』と誘われますが、また『今も保育園なの?』と聞かれそうで憂鬱です」
「『夫婦で家事を分担している』と知った姑が、『それは妻の役目じゃない!』『洗い物まで息子がやっているの?』と驚いた様子で聞いてきました。うちは共働きだから、家のことをお互い協力するのは当然のはずですよね?今度会ったときは、一体何を言われるやら…」
「専業主婦世帯と共働き世帯1980年~2018年」(労働政策研究・研修機構)のデータによると、1989年の専業主婦世帯は930万世帯いたのに対し、2018年では600万世帯と大きく減少しています。その一方、共働き世帯は780万世帯から1200万世帯と増加。今では共働き世帯が専業主婦世帯を大きく上回る現状となっています。
このような背景により、両親や義両親との価値観が一致しないケースも多く見られます。「子どもを預けて働くなんて」「家事は妻が担うもの」と言われると、帰省に抵抗感を持つのも無理はないかもしれませんね。
子連れでの帰省は本当に大変
「うちの子はチャイルドシートを嫌がるので、長時間の車移動はかなり大変。帰省の時期が近づくと、『またあの過酷な移動が待っているのか…』とブルーになります」
「義実家は電車で行ける距離なのですが、子どもがグズったり、『トイレに行きたい』と言い出したり、車内をせわしなく動き回ったり…。目的地に着くまでに疲れ果てます」
「車や電車なら『いざとなったら降りればいい』という安心感がありますが、飛行機だとそうはいきません。移動中は子どもたちの機嫌を必死にとりながら、毎回ハラハラしています。『今度の休みに遊びに来て』という姑のセリフを聞くと、『簡単に言わないでよ…』と複雑な気持ちになりますね」
子連れで長時間の移動は、想像以上にハードな様子。車、電車、飛行機…何に乗ってもヘロヘロになるため、「帰省に伴う移動が辛い」という声も多く耳にします。
そもそも、帰省は絶対にしないといけないわけではありません。帰省ブルーに陥ってしまいそうなときは、思い切って「帰省のペースを落とす」「義実家には夫だけ帰省してもらう」という手もありますよ。
まとめ
育児に対する口出しや共働きの否定、移動時の苦労に対し、さまざまなモヤモヤを感じる妻たち。自分の気持ちと相手からの誘いに板挟みされつつも、どこかで「帰省しなければ」という義務感に襲われているのではないでしょうか。その固定概念を見直せば、帰省ブルーを和らげることができるかもしれませんよ。
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