「あ、通知?」の勘違い…ファントムバイブレーション症候群の原因とは
LIMO / 2019年11月2日 18時45分
「あ、通知?」の勘違い…ファントムバイブレーション症候群の原因とは
スマートフォン(スマホ)が普及した現代、どこに行くにも持ち歩いている方は多いですよね。スマホには振動によって通知を教えてくれる「バイブレーション機能」があります。着信音がならなくても通知がわかる便利な機能ですが、少し困ったことも。
それは、スマホが実際は振動していないのに、振動したと勘違いしてしまうかもしれないということ。これは「ファントムバイブレーション症候群」と呼ばれ、多くの人が経験したことがあるといいます。今回は、ファントムバイブレーション症候群についてまとめました。
ファントムバイブレーション症候群とは
バッグやポケットに入れているスマホが震えたと思い、確認してみてもなにも通知はなく、ただの勘違いだったという経験はありませんか?友人や職場からの連絡を待っているときなどは、とくに勘違いしやすいですよね。このようにスマホが振動していないにも関わらず、震えたと勘違いしてしまうことを「ファントムバイブレーション症候群」といいます。
たまに振動したと勘違いしてしまう程度であればさほど問題はないのですが、頻繁にスマホが振動したと感じると、なんだか落ち着きませんよね。頻繁にこの現象が起こる場合は、本人も気づかないうちにストレスや不安を感じている可能性があります。
ファントムバイブレーション症候群の原因とは
SNSへの依存
ファントムバイブレーション症候群の原因は、さまざまなことが考えられます。例えば、SNSが原因となっている場合もあるのです。SNSが発達した現代では利用している人も多く、たくさんの人と連絡を取りやすくなりました。
自身が更新した際にメッセージなどの反応を受け取ったとき、特定の誰かが更新したときなどに通知が届くように設定している人もいますよね。そうすると、「SNSを更新したから、もしかしたらメッセージがくるかも」「〇〇さんが更新するかもしれない」と思うことも。「メッセージがきたらすぐに返信したい」「誰かが更新したらすぐに反応したい」などの考えから、スマホが振動していないのに、震えたと錯覚してしまうこともあります。SNSでのつながりへの依存が高まるのに比例して、そういった錯覚が増えていく可能性も。
忙しい社会人にも多い
ファントムバイブレーション症候群は、SNSに依存しがちな人以外にも、忙しい毎日を送っている社会人にも起こりやすいものです。スマホが普及した現代、いつでも簡単に連絡ができるようになり便利にはなりましたよね。
しかし、いつ連絡がくるかわからないと思い、休日もスマホを手放せず、スマホが振動したと頻繁に勘違いするようになってしまうことも。せっかくの休日もゆっくり休めず、くるかもわからない連絡を待っているような状態が続くと、不安になってしまいますね。
働いている親にとっても気になるもの
保育園に子どもを預けて働いているお母さんやお父さんの元には、子どもが体調を崩してしまったときなどに連絡がきますよね。体が弱く、熱を出しやすい子どもの場合は保育園からの呼び出しが頻繁にあることも。
そうなると、働いていても「保育園からいつ連絡がくるかわからない」という不安がたまり、スマホを手放せなくなったりファントムバイブレーション症候群になってしまったりすることも考えられます。
スマホが普及した現代社会のデメリット
現代社会ではスマホが普及したため、連絡が取りやすくなったり調べものをしやすくなったりと、便利な時代になりましたよね。しかし、いつでも連絡ができるということは、ある意味負担になってしまっているのかもしれません。「SNSでいつ反応があるかわからない」「いつ誰から連絡がくるかわからない」といった不安から、スマホが手放せず、ファントムバイブレーション症候群になってしまうことも考えられます。
また、現代社会では「ブラック企業」も社会問題となっていますよね。以前は、固定電話やファックスといったものが連絡手段でしたが、スマホの普及によって、外出中や休日であろうと簡単に連絡を取れるようになりました。そのため、外にいても「いつ上司から連絡がくるかわからない」「もしかしたら呼び出されるかも」という状態が続くことになり、すぐに反応しなければいけないと思って、ファントムバイブレーション症候群になることも。
ファントムバイブレーション症候群の対処法とは
スマホから距離をおく
SNS上でのつながりや会社からの連絡など、気になることは多いですが、スマホに依存しがちだとストレスを感じて疲れてしまいますよね。「誰かから連絡がくるかもしれないから」「上司からの連絡にはすぐに応じないといけないから」といった思いが強く、ファントムバイブレーション症候群を引き起こしている可能性もあります。
連絡を早くすることも重要ですが、その考えにストレスを感じて追い込まれる前に、スマホからある程度距離をおくのも大切ですよ。
いつもと違うポケットに入れる
じつは、スマホをいつもと異なる場所に入れておくだけでも、ファントムバイブレーション症候群には有効なんですよ。いつもと同じところにしまっておくと、振動に敏感になってしまって意識がそちらにいきがちです。そのため、「いつもは右ポケットだけど、今日は左ポケットに」というように意識的に変えてみると、改善する場合もあるようです。
スマホは依存しすぎないように利用しよう
スマホが振動したと思ったら、勘違いだったという経験は多くの人がしたことがあると思います。しかし、それが頻繁に起こってしまうと、ストレスがたまったりスマホが気になって落ち着けなくなってしまったりしますよね。連絡がくるんじゃないかという気持ちがあるのもわかりますが、自身の心の健康のためにも、スマホに依存しすぎないようにしましょう。
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