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【2020年】保険の最新傾向がわかる! 「死亡」「就業不能」「医療」編

LIMO / 2020年1月2日 20時15分

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【2020年】保険の最新傾向がわかる! 「死亡」「就業不能」「医療」編

人生100年時代、長い人生をどう生きるのかを考えるのかが一つのテーマとなっています。また、長生きのリスクにどう備えるかも重要な課題となります。

ファイナンシャルプランナーである筆者が相談業務を行う中では、若い世代ほど保険はいらないと考えています。それに対して、ご高齢の方が保険を追加加入を希望するケースもあり、年配の方ほど保険を積極的に活用する傾向が見られます。

これには時代背景も影響しており、かつて金利が高い時代は保険を活用した貯蓄が当たり前で、保険を活用することに対し抵抗感がなく、「保険=お得」という認識を持った方がまだまだ多くいます。

逆に若い世代になると、本や雑誌、インターネット等で「保険は不要」といった記事を目にすることも多く、本来保険に入るべき人でも入っていないケースも増えてきているように感じます。

実際に保険が必要か必要でないかは、個々や世帯の置かれている状況により異なるため、自分にとって必要なのか不要なのかを考える必要があり、安易に不要と結論付けるのは危険です。

最近は、ライフスタイルの多様化や高齢化が進行し、また医療事情の変化などにより、以前は考えてこなかった分野の保障へのニーズが増えてきています。保障の分野別の最近の傾向についてみていきましょう。

死亡リスクに備える保険

死亡保障は、万が一の際に、残された家族が不自由なく生活できるように準備する保障です。子どもがいる場合、末子が産まれた時をピークに子どもの成長に合わせて必要な保障額は減っていきます。

「収入保障保険」は年々保障額が減っていき、「定期保険」と比べると保険料を抑えることができるので、必要な保障額を合理的に準備することができます。ただし、年金型で受け取る型となるので、一時金が必要な場合は「定期保険」との組み合わせが効果的なケースもあります。

また、「収入保障保険」も、年金で受け取れる金額より総額は減りますが、一時金で受け取ることも可能なので、一時金で受け取った場合の金額も確認しておくと良いでしょう。

いずれにしても、遺族年金を考慮して必要な保障を無駄なく準備しましょう。最近は共働き世帯も増えていますので、遺族年金の要件が厳しい妻側が死亡した場合の保障を見落としがちです。妻の収入ありきで貯蓄計画を立てているケースも目立ちますので、夫婦で保障を確保できているかの確認をしましょう。

就業不能リスクに備える保険

病気やケガで働けなくなった際に給付金を受け取れるのが「就業不能保障保険」です。死亡や治療費などのリスクを考える人は多いですが、働けなくなった場合のリスクについて考えている人はまだまだ少ないようです。

住宅ローンを組んでいる場合、通常は団体信用生命保険の加入が必須であるため、死亡した場合は住宅ローンの返済が免除されますが、死亡せず働けないような状態の場合は、収入が減り、しかしローンの返済は続く、という状況になってしまいます。こういったニーズが増えてきているので、最近は就業不能保障付きの団信なども登場しています。

注意したいのは、保険会社により支払い要件が異なるので、精神疾患でも対象になるかどうかや、障害等級の何級から対象となるかなどについても確認しましょう。

がんや急性心筋梗塞、脳卒中などの3大疾病を保障する「特定疾病保障保険」も一時金や年金型で治療費や収入減少に備えることができるので、合わせて考えると効果的です。

医療リスクに備える保険

入院や手術をカバーする「医療保険」については、高額療養費や傷病手当金があるのでいらない、という声をよく聞きます。確かに、制度を利用することで、月に掛かる医療費の上限額は抑えられますが、月をまたがった際の取り扱いや、多数回該当した場合など、詳細についても理解する必要があります。

実際には、差額ベッド代や交通費など、高額療養費の対象外の負担が大きくなったり、収入が減ってしまうことにより、教育費や住宅ローン返済に困るといったケースも多くあります。

安易に「医療保険」は不要とするのではなく、家族構成や家計、貯蓄状況、もし何かあった際に収入はもちろん、家事や子育てがどうなるかなども考慮した上で、必要がどうか検討しましょう。

最近は、病気予防の観点から「健康増進型」の保険も増えてきています。保険加入時だけでなく、加入後も定期的に健康診断結果を提出し、健康状態により保険料が見直されたり、過去にさかのぼって保険料が割引され、キャッシュバックされたりするなど、健康管理をしっかりしている人にメリットのある保険です。

人生100年時代を豊かに過ごすためには健康であることが必須です。そのためにも健康管理に力を入れることは、保険料削減にもつながるので、保障を準備するだけでなく、合わせて健康に高い意識を払って生活する時代になってきたといえるでしょう。

まとめ

今回は、「死亡」「就業不能」「医療」の保険の最近の傾向について見てきました。次回は、「がん」「介護」「貯蓄」の保険について整理していきたいと思います。

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