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大学合格!したらかかるお金、入学後にかかるお金。「大学進学のために最低限備えるべきお金」とは?

LIMO / 2020年1月11日 19時15分

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大学合格!したらかかるお金、入学後にかかるお金。「大学進学のために最低限備えるべきお金」とは?

とある高校2年生の保護者向け進路指導説明会でのこと。

進路指導の先生が「保護者のみなさまにお願いがございます」と切り出しました。

「昨年も進学希望の子がひとり、経済的な理由でギリギリになって就職希望に切り替えました。ご家族ともに辛い選択だったろうと思います。大学に進学するには、それなりのお金がかかります。どうか、お子様の進学を希望されるご家庭の方は、今のうちから意識して資金の準備をお願いいたします」

言い終えて、先生は深々と頭を下げていたそうです。
では実際問題、子どもに大学を受けさせるとなると、どのぐらいの備えが必要なのでしょうか?少し考えてみましょう。

大きくお金が動くタイミング

大学に入学するとなると、まとまってお金が出ていくタイミングが何回かあります。

◆受験時

・出願にかかるお金…「受験料」「願書」
・受験のための費用…「交通費」「宿泊費」「滞在費ほか」

◆合格時

・初年度納付金…「入学金」「前期分の授業料」「施設・設備費などの諸経費」
・入学準備…「入学式準備」「教科書・教材代」「新生活の準備(住居・生活用品)」

◆授業開始

・授業…「授業料(前期・後期)」
・生活…「家賃」「生活費」

全国大学生活協同組合連合会「2019年度保護者に聞く新入生調査(https://www.univcoop.or.jp/press/fresh/report.html)」(2019/11)によれば、受験から入学までにかかった費用について、

自宅生の平均は、国公立 128万2,400円・私立 150万8,200円
下宿生の平均は、国公立 199万6,300円・私立 222万1,800円

という結果が出ています。

つまり、ここで注意しておきたいのが、奨学金の利用を予定している場合。ほとんどの場合、奨学金は授業開始後の支給となります。合格時に支払う「初年度納付金」「入学準備金」には、充てることができませんので、上記の受験から入学までにかかる費用については、あらかじめ各家庭にて準備をしておかなければなりません。

なかなか準備ができないことも

これだけ大きな金額がかかるとなると、大学入学費用の準備には早めに取り掛かっておきたいところですが、文部科学省による「平成30年度(2018年度)子供の学習費調査(https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf)」 によると、小・中・高の学習費の総額(1年間)は以下のようになっています。

《幼稚園》
公立…約22万4,000円(前回比4.4%減)
私立…約52万8000円(前回比9.4%増)
《小学校》
公立…年間約32万1,000円(前回比0.3%減)
私立…年間約159万9,000円(前回比4.6%増)
《中学校》
公立…年間約48万8,000円(前回比2.1%増)
私立…年間約140万6,000円(前回比6.0%増)
《高等学校》
公立…年間約45万7,000円(前回比1.4%増)
私立…年間約97万円(前回比6.8%減)

「子どもをよい大学に入れたい」と考える人の中には、幼少期から、目指す大学への合格率が高いといわれる私立の幼稚園や学校にお子さんを通わせたいと思う人もいるでしょう。毎年これだけの費用を捻出しながら、大学入学に備えてのお金を蓄えていくには、計画的な準備が必要といえます。

在学中の『もしも』も考えておきたい

無事大学に入学することができ、受験から入学にかかる諸々の費用を支払うことができたとしても、卒業するまでには「授業料」と「生活費」がコンスタントにかかります。

親に『もしも』のことがあった場合に、即支払いができなくなるという状況は避けたいもの。貯金はもちろんですが、万が一に備えて、なにがしかの準備はしておいたほうがよいでしょう。

おすすめなのは、大学生協の『学生総合共(https://kyosai.univcoop.or.jp/guidance/index.html)済』。そもそもは学生自身のけがや病気、他人に損害を与えてしまった場合の補償に備えるためのものですが、30~500万円の「扶養者の死亡保障」特約がついています。

掛金も、年額1万4,400円(生命共済BF:2019年4月29日までに払い込んだ場合の金額)と、とてもリーズナブルなのも、うれしいところです。

また、これを機会に親の生命保険を見直してみるのもよいでしょう。子どもが小さいうちに加入した生命保険は、残された家族のその後の生活費を長く補填できるようにと、補償額が高めに設定されていることが多いものです。

子どもが大きくなってからだと、そこまでの金額は必要がなくなりますので、一度生命保険を見直し、支払保険料を抑えて、その分を『もしも』に備えて貯金に回すなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「子どもの学力格差」は「親の経済力の格差」ともいわれてしまうほどに、子どもの教育には、思いのほかお金がかかるものです。家族全員の生活を逼迫させてまで、というのは考えものですが、子どもの将来の選択肢をひとつでも多く確保するためにも、こういった出費には、きちんと備えておきたいものですね。

【参考】
「2019年度保護者に聞く新入生調査」全国大学生活協同組合連合会
「平成30年度(2018年度)子供の学習費調査」文部科学省

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