「その節約、ホントに効果ある?」見直したら出費が減った!やめてよかった節約術5選
LIMO / 2020年9月2日 19時45分
「その節約、ホントに効果ある?」見直したら出費が減った!やめてよかった節約術5選
依然として予断を許さない状況が続いているコロナ禍において、日本経済全体への打撃が深刻化しています。内閣府が8月17日に発表した2020年4-6月期の「国内総生産(GDP)の速報値(https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2020/qe202/pdf/gaiyou2021.pdf)」は年率換算でマイナス27.8%と、リーマンショック後の数値を上回り、戦後最大の落ち込みとなりました。
楽観的要素が見当たらない先行き不透明な景気の行方に、危機感をおぼえている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、少しでも家計に対する不安を軽減すべく、見直したら結果的に出費が減った「やめてよかった節約術5選」に注目します。
コロナ禍による出費増で節約意識高まる
8月7日に公表された総務省統計局家計調査(2020年6月分)の追加参考図表1「新型コロナウイルス感染症により消費行動に大きな影響が見られた主な品目など(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf)」を見ると、外出自粛による影響を受け、食事代や旅行費が対前年同月と比べてマイナスになっている一方で、テレワークの導入などにより、冷凍食品や酒類、ウェットティッシュやマスクなどの消耗品の増加が目立ちます。
毎日使う生活必需品の出費増により家計が圧迫されているという危機感が高まり、改めて節約意識が強まっていることが予想されます。ただ、一言で節約といっても、ただやみくもに実行すればいいという訳ではないようです。
知りたい!みんなの節約
ここで、コロナ禍が及ぼす家計への影響について、意識調査の結果を見てみましょう。LINE Pay株式会社が4月28日~4月29日「LINE家計簿」のLINE公式アカウントをフォローしているユーザー10,000人を対象に実施した「新型コロナウィルスの影響による家計の支出状況に関する調査(https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3216)」によると、回答者の約4割が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響で支出が増えたと答えています。
増えた支出の内容トップ3は食費、水道・光熱費、日用品購入費で、具体例としてデリバリー・テイクアウトの利用やマスクや衛生商品の購入という意見が挙がりました。また、「コロナ禍により家計管理や節約を意識するようになったか」という設問に対しては、約5割の人が意識するようになったと回答しています。具体的に最近実践している節約のトップ3は下記のとおりでした。
・無駄な買い物を減らす 62%
・お金がかからない楽しみを増やす工夫 35%
・食費や日用品の支出の見直し 34%
やめてよかった節約術5選
せっかく取り組むなら、「やってみたけど効果がなかった…」と後悔するような節約はしたくないですよね。そこで、やめてよかった節約術についてまとめてみました。
必要以上に水道光熱費を切り詰める
「光熱費節約のため、夜中エアコンをタイマー設定にしていたら、寝ている間に脱水症状になっていたらしく、朝起きたら目まいと手足のしびれの症状が…。怖くなって病院に行き、結果的に医療費がかかってしまいました。」(20代・女性)
小遣いを極端に減らす
「思い切って自分の小遣いを0円にしてみたところ…カフェでコーヒーを飲んだり、大好きなコンビニスイーツを買ったりできなくなってしまった結果、ストレスが溜まりネットで洋服を爆買いしてしまいました。」(30代・女性)
サブスクリプションサービスを多用する
「定額という安心感もあり、音楽・マンガ・ゲームの3つのサブスクを利用しています。ただ、仕事が忙しくてほとんど利用しないときもあり、トータルコストとしては結構負担が大きいかもしれません。」(30代・男性)
多種多様なキャッシュレス決済を利用
「ポイント還元やクーポンに惹かれていろいろなキャッシュレス決済を使っていたら、総額を把握できていなかったようで、想像以上の請求金額に焦りました。」(40代・男性)
交際費を削る
「友人の結婚式のご祝儀をケチってしまった結果、相手から距離を置かれてしまった経験があります…。当時は20代で給料も低かったとはいえ、たった数万円で10年来の友人を失ってしまいました。」(30代・女性)
やみくもな節約はNG!賢い節約とは?
良かれと思って実践した節約で、結果的にお金や健康、人間関係まで失ってしまっては本末転倒ですよね。また、あまり根を詰めすぎてストレスを抱えてしまうのも考えものです。
ただでさえ、コロナ禍で不安感や閉塞感を抱えている方が多いので、今こそ賢い節約とは何かを考える良い機会かもしれません。固定費の見直しや自炊を心掛けるなど、王道といわれる節約術はありますが、収入や家族構成、その人の特性などにより、効果的な節約術というのは家庭によりそれぞれです。決して無理することなく、むしろ楽しんで継続できる自分なりの節約術を見つけられるとよいですね。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
GDPとは
英語名称(Gross Domestic Product)の略で、日本語では国内総生産といい、一定期間内に国内で生産された財(モノ)・サービスの付加価値の合計額です。一国の経済活動を包括的に示す指標・景気を測る指標として重要なもので、内閣府が作成・公表しています。
【参照】
内閣府 2020年4-6月期「国内総生産(GDP)の速報値(https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2020/qe202/pdf/gaiyou2021.pdf)」
総務省統計局家計調査(2020年6月分)追加参考図表「新型コロナウイルス感染症により消費行動に大きな影響が見られた主な品目など(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf)」
LINE Pay株式会社「新型コロナウィルスの影響による家計の支出状況に関する調査(https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3216)」
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