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日経平均24,000円台回復の期待も。米大統領選の混迷で方向感が掴みにくい展開

LIMO / 2020年10月11日 19時0分

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日経平均24,000円台回復の期待も。米大統領選の混迷で方向感が掴みにくい展開

【日経平均株価】テクニカル分析 2020年10月11日

トランプ氏早期復帰で、再び株が買われる展開へ

2020年10月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より27円38銭安の23,619円69銭となりました。

前週は米トランプ大統領の新型コロナウイルス感染などを受け、米株、日本株ともに大きく値を下げました。しかし、先週に入ると5日にはトランプ氏が早くも退院すると伝わり、投資家の不安が後退。日経平均も週初から反発しました。

その後、トランプ氏が追加の経済対策などに言及すると米株が上昇。日本株も連れ高となり、8日・9日には一時23,700円台に乗せる場面もありました。

今週の動きはどうなるでしょうか。注目すべきはやはり米大統領選の行方です。トランプ氏のコロナ感染が発表された時点では、政府機能の不全、さらにはバイデン氏の勝利を予想する声が多数起こりました。バイデン氏は増税政策を掲げていることから、株が売られる展開となりました。

しかし、トランプ氏が早期に復帰したことで、また展開が読めなくなってきました。現状の世論調査ではバイデン氏有利とも言われていますが、自身のコロナからの復活を「強いアメリカ」になぞらえてアピールするトランプ氏の逆転もあり得ます。

9日の米株式相場は3日続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比161ドル39セント高の28,586ドル90セントで終えました。9月2日以来ほぼ1カ月ぶりの高値となっています。日本株も週初から買われる展開になることが期待されます。

ただし足元で為替相場がやや円高方向に動いているため、輸出関連株などの値動きには注意が必要です。ちなみに、バイデン氏優位の場合には、円安・ドル高になると予想されています。いずれにしても、しばらくは方向感が出しにくい動きになりそうです。

今週15日には欧州連合(EU)首脳会議が開かれます。英国とEUの自由貿易協定(FTA)交渉の期限を迎えますが、交渉は難航。FTAで合意しなければ2021年1月から関税が復活するため、日系自動車メーカーの業績への影響も大きくなります。欧州は新型コロナでも再拡大が続いているため、注意が必要です。

直近の戻り高値を更新、上値を切り上げる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週初5日はいきなり窓をあけて上昇して寄り付き、前週末の下げ分を一気に回復、25日移動平均線も上回りました。

その後は5日線に下値をサポートされるように上昇。8日には一時23,701円と、直近の戻り高値である9月29日の23,622円を更新しました。翌9日にもさらに、一時23,725円まで上昇しています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。前週、終値ベースで25日線を割り込んだことでややヒヤリとしましたが、先週これをすぐに回復したのはいい兆しです。

6月中旬以降、じりじりと上値、下値ともに切り上がってきていますが、なかなか力強く一段上のステージに上がっていきません。しかし、上値メドとしての24,000円、さらに1月17日の高値(24,115円)も接近してきました。このあたりを超えることができれば、流れが変わってくるのではないでしょうか。

今週まずは24,000円台へのトライに注目したいところです。逆に下値メドとしては、23,000円や10月2日の安値(22,951円)あたりになりますが、おそらくその前に25日線あたりで押し目買いが入るのではないでしょうか。若干調整が入ったとしても、押し目買いのチャンスと考えられます。目線を上に持って、上昇の気配があれば積極的に付いていきたいところです。

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