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女の子に人気の職業1位「看護師」は結婚しても安心か。平均年収500万円前後、その満足度とは

LIMO / 2022年2月8日 14時50分

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女の子に人気の職業1位「看護師」は結婚しても安心か。平均年収500万円前後、その満足度とは

資格職であり、結婚後も働き続けやすいといわれる看護師。株式会社エス・エム・エスが2022年2月3日に公表した、「ナース人材バンク」「ナース専科」を利用する全国の看護師1万8130人に2021年11月26日(金)~12月15日(水)のあいだ行った「看護師の働き方に関する意識調査」によると、結婚後も仕事を続けると答えた看護師は93.8%でした。

株式会社クラレが2021年3月に小学校を卒業した子どもとその親(男の子とその親各506名/女の子とその親各527名)に行った「2021年度版 小学6年生の『将来就きたい職業』、親の『将来就かせたい職業』」によると、女の子の「将来就きたい職業」1位は看護師で8.0%です(2021年7月9日公表)。

女の子に人気のある職業「看護師」について、企業規模別の平均年収や仕事の満足度などをみていきましょう。

看護師の平均年収は500万円前後

まずは厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに、企業規模別の女性の看護師の平均年収と年齢(勤続年数)を確認しましょう。

看護師(女性)の平均給与/平均年齢(勤続年数)

10人以上:490.0万円/41.5歳(8.9年)

1000人以上:521.2万円/37.5歳(9.4年)

100-999人:476.9万円/43.0歳(8.7年)

10-99人:453.3万円/46.9歳(8.5年)

※年収の算出方法:年収=「きまって支給する現金給与額」×12+年間賞与その他特別給与額

上記を見ると、看護師の平均年収は400万円代後半〜500万円台前半ほどです。

国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によれば、女性の平均年収は293万円。女性の平均年収と比べると約150~200万円ほど高いですね。

平均年齢は40歳前後と、育児中でも働いている方が多い印象を受けます。

仕事の満足度1位は「患者との関係」「同僚との関係」

平均年収が女性の職業の中では高い看護師ですが、実際に働いている方の満足度はどうでしょうか。

先ほどの株式会社エス・エム・エスの「看護師の働き方に関する意識調査」によると、職場に満足している看護師は61.0%。項目別に満足と不満足の割合をながめていきます。

出典:株式会社エス・エム・エスの「看護師の働き方に関する意識調査」(2022年2月3日公表)

看護師の方が満足を感じているのは上から順に「患者との関係」「同僚との関係」(ともに81.6%)、「休日・休暇の希望考慮」(74.5%)「やりがい」(66.7%)「配属先の希望考慮」(65.6%)「休日数」(64.1%)などです。

やりがいや職場環境の良さ、休日について満足する看護師が多いようですね。結婚して育児をする場合には休日が大切ですから、休日に関する満足度が高いことは重要なポイントでしょう。

では逆に、不満足に感じていることは何でしょうか。

「適切な人員配置」(67.7%)「指導方法のバラつき」(64.9%)「管理職のマネジメント」(62.9%)「企業・施設の方針」(61.4%)など、組織のマネジメントや方針について不満を抱える方がいるようです。

前職の退職理由を見ると、「人間関係への不満」(31.0%)「仕事内容への不満」(24.8%)「管理職のマネジメントへの不満」(20.3%)の順で挙がっています。職場選びの大切さがうかがえる内容となりました。

子どもができた後でも仕事を続ける人は94.1%

さまざまな満足・不満足なポイントがありましたが、はじめにご紹介したように結婚後も仕事を続ける看護師は93.8%。

今後子どもが生まれた場合には、「子供ができても仕事を続ける」(73.0%)「子供ができたら一旦退職して、子供が大きくなったら復職する」(21.1%)と、一旦退職するも看護師を続ける意向のある人は94.1%でした。

9割以上の方が子どもを生んだ後も看護師を続けるというのは多いように感じますね。

厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」より、子どもがいる世帯の母親の仕事状況を見てみましょう。

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

上記によると子どもがいる世帯の女性で仕事をしているのは72.4%、専業主婦は27.6%。そのうち正規の職員・従業員が26.2%、非正規が37.8%です。

現代は共働きが主流ですが、一方でワンオペ育児や実家が遠方で育児を頼れない方も多いです。そのような環境のもと専業主婦を選んだり、復帰するもパートにしたりという方は多いでしょう。

会社員の場合、一旦退職したりキャリアダウンしたりすると、なかなか戻るのは難しいもの。子どもが成長したら働きたいと思っても、その頃には年齢を重ねているため再就職できるかという不安もあります。

そういった面を考えると、看護師は育児中も育児後も働きやすい職業と言えるでしょう。

自分に合っているかどうかが大切

平均年収が高く、結婚後も続けやすい看護師。看護師になりたい子ども、看護師になってほしい親は多いでしょう。一方で仕事は収入や資格といった目に見える部分だけでなく、やりがいや適性といった目に見えない部分も重要です。お子さんに合った、長く続けられる職業が見つかるといいですね。

参考資料

株式会社クラレ「2021年度版 小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」」(https://www.kuraray.co.jp/enquete/2021_s6)

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

PRTIMES「【看護師の働き方に関する意識調査】全国約1.8万人の看護職が採用と定着をテーマに回答。67%が安定的に働く意欲。定着の鍵は病院の方針やマネジメントの在り方」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000013298.html)

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

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