【保険】みんなの後悔「断れない」「安くならない」保険の乗り換え経験談と2つのタイミング
LIMO / 2022年4月20日 17時50分

【保険】みんなの後悔「断れない」「安くならない」保険の乗り換え経験談と2つのタイミング
それでも保険見直しにはメリットがある理由
日本ではさまざまな保険が販売されています。
医療保険、死亡保険、がん保険。また自動車保険や火災保険なども馴染みがありますね。なんとなく加入した保険があると、「乗り換え」を検討する方もいるのではないでしょうか。
保険は多くの場合毎月保険料を支払うので、その負担は大きいものです。乗り換えることによって保険料が浮くこともあるので、「節約の裏技」として教えられることもあるほど。
しかし場合によっては、保険の乗り換えがうまくいかないケースもあります。
保険マンモス株式会社が実施した保険アンケート「乗り換えた理由やよかったこと・後悔したこと」から、乗り換え経験者の後悔した経験談をご紹介します。
生命保険を乗り換えるタイミングはいつ?
保険は一度入るとなかなか見直さない方もいますが、ライフスタイルの変化などで見直す方も多いです。
保険マンモス株式会社では、保険の乗り換えを経験した人500人に2022年3月31日~2022年4月2日でアンケートを実施。保険について、見直しや乗り換えた理由、乗り換えの満足度等について調査しました(2022年4月13日公表)。
こちらの結果から、実際に乗り換えたものの「後悔している」と答えた方の回答をご紹介します。
知人の勧めで断れなかった。
営業マンの言う通りに乗り換えたが、後になって前の方が利率がよかったと気付いたから。
思ったより月の支払いが安くならなかったから。
入っている保険会社の営業職員の話を聞いて、その時には納得して保険の乗り換えをしたのですが、数年後に他の保険会社で保険の見直しをしてもらったら、死亡保障金額が高すぎたり、必要ないオプションを付けていたりした事が分かったので、もう少し早く見直ししていたら、もっと保険料も抑えられたのにと思って後悔しました。
安い掛け捨ての連絡が取りづらい保険会社の商品から乗り換え、保険代理店の営業さんから加入しました。しかし結局今の保険会社も、後々質問しても淡々とした難しい回答がかえってくるだけでアドバイスもなく、乗り換えた意味があまりなかったです。
友人や営業マンの勧めで断りきれないパターンは、初回の保険加入時にも少なからず声があがる後悔ポイントです。
また、結果的に乗り換え後の保障内容に満足できていない点も、せっかくのチャンスが空振りに終わり残念な印象を受けます。
保険は見直すことでブラッシュアップできるものですが、こうした理由からうまくいかないこともあるのです。
一方で、同調査では「保険を見直してよかった」と答えた人が81%にものぼりました。

出所:保険マンモス株式会社「保険の乗り換え経験者、男女500人アンケート調査結果」
後悔したと回答したのは全体のたった3%です。
「保険の乗り換え」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。具体的なタイミングや方法、メリットについて整理しましょう。
「生命保険」を見直すタイミングとは
火災保険や自動車保険は短期の保険期間となることが多く、更新の度に見直すチャンスはあります。しかし終身タイプの生命保険であれば、「一度入ればそのまま」というケースも珍しくありません。
同調査から、「生命保険を乗り換えたきっかけ」をみていきます。

出所:保険マンモス株式会社「保険の乗り換え経験者、男女500人アンケート調査結果」
保険の乗り換えでもっとも多かったタイミングは「結婚」でした。その後「保険料が払えなくなった、高いと感じたため」、「見直し・乗り換えについて考える機会があった」、「妊娠、出産」、「転職」と続きます。
保険を見直すタイミングは大きく
ライフステージの変化
家計の見直し
に二分されます。
ライフステージの変化
例えば結婚するタイミングでは、お互いに「万が一のことがあったときの配偶者の保障」を確保するため、死亡保障を増額するケースがあります。
また医療保険でも「働けなくなったときの生活保障」を見越し、入院給付金を増額したり「就業不能保障特約」を付加したりすることも。
保障を手厚くすれば保険料も上がるため、保険ごと乗り換えることで保険料の上昇を抑えるのです。
家計の見直し
反対に保険料を負担に感じて保険を乗り換えることもあります。ただし、生命保険は年齢があがるほどに保険料もあがります。若い頃に入っていた保険を解約して新しい保険に入るとなると、多くの場合保険料があがるでしょう。
それを踏まえると「保険料を安くする」=「何かの保障を削る」ことが多いです。保障内容の認識が不十分だと、その後の「後悔」につながりやすくなるのです。
「保険乗り換え」をした人が感じたメリットとは
保険の乗り換えにはさまざまな注意点があるものの、メリットも存在します。実際に乗り換えをした人は、次のメリットを感じたようです。
保障金額が同じで月々の支払いが安くなったのでとても満足しています。
同じ補償内容なのに1万円も月々の支払いを下げることができました!
保険の考え方から考え直すことができて、人生設計から見直すことができたから。
負担が増えたがその理由をきちんと把握できたため。
もちろん保険料が安くなればメリットとなりますが、もし保険料が増えても保障が適切であれば満足度はあがります。
また保険をきっかけに人生設計を見直すきっかけになったのも、大きなメリットですね。保険だけでなく貯蓄を含めたお金のことは、長い目でみたライフプランのもと計画するものです。
長期的な視点で考えられるようになれば、今後も役立つでしょう。
まとめにかえて
「保険の乗り換え」と言っても、実質的には「解約して新たに入り直す」ことになり、相応のリスクがあります。
一般的には年齢があがるほどに保険料もあがりますし、健康状態によっては加入できないこともあるのです。
慎重に検討すべきことではありますが、一方で乗り換えにメリットがあるのも事実です。保険料だけでなく、最適な保障内容に整えたり、人生設計を考えるきっかけになったりすることも。
「入ったまま放置している」という方ほど、一度見直してみてはいかがでしょうか。ただし「加入できないリスク」があるため、先に解約してしまうのはNGです。
保険料だけでなく保障内容も多角的に比較して、納得のいく保険を見つけたいですね。
参考資料
PRTIMES 保険マンモス株式会社「保険の乗り換え経験者、男女500人アンケート調査結果」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000096733.html)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
そもそも新NISAってオルカンでもS&P500でも「何歳まで積み立て続けるのですか?」その答えは
OTONA SALONE / 2025年2月6日 21時1分
-
年金暮らしに備えて、50代のうちに見直しておきたいこと4つ
オールアバウト / 2025年1月27日 8時10分
-
奨学金の「返還期限猶予」とは一体何? 制度を活用しながら「生活費」を見直そう!
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月22日 3時50分
-
「約40年ぶり」に学資保険の「予定利率」を引き上げる保険会社があるというニュースを見ました。予定利率が上がるとどんなメリット・デメリットがありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月21日 6時0分
-
「掛け捨てはもったいない」「保険料が一生上がらないはお得」…損する保険の誤解
MONEYPLUS / 2025年1月9日 11時30分
ランキング
-
1「パズドラ」ガンホー、株主がかみついた"高額報酬" 業績・株価低迷の一方、社長報酬は任天堂に匹敵
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 7時30分
-
2「顔パス」で現金引き出し…カードもスマホもいらないセブン銀行の顔認証ATMスタート
読売新聞 / 2025年2月6日 17時10分
-
3「トランプ関税」発動なら原油価格はどうなるのか 価格高騰か、それとも生産増加で急落か
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 10時0分
-
4トランプ関税の脅威、企業と家計に既に影響=カナダ中銀総裁
ロイター / 2025年2月7日 10時25分
-
5日産、統合は白紙でもEVは協力…ホンダは承諾するか
読売新聞 / 2025年2月6日 19時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
