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旧ジャニーズ、福田新社長就任で何が変わるのか エージェント契約はタレントに救いとなるのか?

東洋経済オンライン / 2023年12月8日 17時50分

福田淳氏就任で、旧ジャニーズはどう変わるだろうか?(画像:連続起業家 福田淳の時事放談 【トークド.jp】より)

「SMILE―UP.(スマイルアップ)」(旧ジャニーズ事務所)は、タレントのマネジメントなどを担う新会社の名称を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」とし、社長に福田淳氏が就任した。

【画像】なぜ「エージェント契約」なのか、どう変わるのか

当初、新会社の社長にはタレント出身の東山紀之氏が就任するとされていたが、コンサルティング会社・スピーディの社長である福田氏が就任。スピーディ社は女優・のんとエージェント契約しており、同社の社長である福田氏はこれまで日本のメディアや芸能界の閉鎖的な体質を批判。旧ジャニーズ事務所についても否定的だった。

保守本流の芸能事務所である、旧ジャニーズが社長として招聘することには、筆者としても驚きを禁じ得なかった。

福田氏就任により、新会社はうまく立ち上がっていくのだろうか? さらに、日本の芸能界に一石を投じることになるのだろうか?

エージェント契約とマネジメント契約の違い

旧ジャニーズ事務所の新会社は、エージェント契約を導入すると発表している。なお、日本の芸能事務所の大半は、タレントとマネジメント契約を結んでいる。

10月2日の記者会見では、旧ジャニーズ事務所は「若手タレントなどは新会社に所属することもできる」と補足している。これはマネジメント契約のことを示している。12月8日のSMILE-UP社の発表において、新会社のタレントとの契約方式として、エージェント契約とマネジメント契約の両方が併記されており、2つの契約方式が併存する形になりそうだ。

どちらの契約方式が主体になるかはわからないが、いち早く日本でエージェント契約を実践している福田氏が新会社の社長に就任すれば、エージェント契約が本格的に導入されることが予想される。

そもそも、マネジメント契約とエージェント契約はどう違うのだろうか?改めて整理しておきたい。

両者の比較は、下図を参照していただきたい。

マネジメント契約は、「専属マネジメント契約」という呼ばれ方もされるとおり、タレントは事務所に“所属”する。メディアや広告主(スポンサー)企業とは、事務所が契約する。営業やギャラ交渉はもちろん、スケジュール管理等のマネージャー業務、トラブル対応なども事務所が担当してくれる。その代わり、タレント側の報酬は相対的に少なく、仕事を自由に受けることも難しい。

一方のエージェント業務は、芸能事務所は営業とギャラ交渉はしてくれるが、その他の業務はタレント個人が行う必要がある。企業と契約するのもタレントであり、ギャラはタレントに直接支払われる。事務所はタレントから手数料を徴収する。

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