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「起業は自己実現、でも経営は修行」である理由 元起業家・起業家・私設図書館長が組織論を語る

東洋経済オンライン / 2023年12月8日 10時30分

平川:今何人くらいでやってるの?

栗原:今は70人ですね。

平川:売り上げはどれくらい?

栗原:8.3億円程度です。今回これは本質的じゃないよねっていうことで、下方修正したんですよ。

平川:そんなことできるの?

栗原:しました。

平川:進行基準で厳しいんじゃないの?

栗原:厳しいんですけど、でもそれは自分たちがこれまでやってきたことが、別に間違ったことをやっているとは思わないから。どう反応されるかわからないからやってみようと。でももし自分が今回無理して売り上げをつくるために先々の売り上げをこっちに持ってくるみたいないことをしてしまったら、たぶんずっと帳尻を合わせ続けなければならないなと。そういう負のスパイラルに入ってしまう分岐点もあるんじゃないかと思っていて。これをこの先もずっと続けられるかどうかですね。

平川:そうか。でも売り上げが200億、300億円ぐらいまではやっぱりキツイよね。500億円ぐらい突破するといろんなところに資産も溜まってるから揺るがなくなるんだけど。売り上げ10億、20億円っていったら自転車操業的なところもあるから本当にキツいと思うよ。よくやってるよ、たいしたもんだよ。

青木:やっぱり2人のお話を聞いてると、「会社をやる」って思わないほうがいいんじゃないかっていう気がしてきますね。平川さんも運動体みたいな段階のときはモチベーションが維持されている。慎吾ももしかすると、会社をやって売り上げをどんどん上げていきたいというよりも、運動として社会をよくするためにやっている部分が強いんじゃないかと思う。

栗原:そう。先ほど平川さんも、自分がやりたいのは会社じゃなくてコミュニティーなんだとおっしゃってたと思うんですけど、自分もまさにそうなんです。それがどのレベルまで、どのくらい規模感までいけるのか。真兵は見てると思うけど、POPERってコミュニティーな要素がまだ残ってるじゃない。これをどこまで残しながらいけるのか。

起業家精神は表現活動に近い

平川:やっぱり栗原さんはアントレプレナー、要するに起業家なんだよね。通常の場合の起業家は、起業はするけどその後の経営はもうしないんだよ。上場したら、ファウンダーとしてストックオプションをもらってもう辞めちゃうの。その後の経営って全然違うからさ。アントレプレナー精神なんてないからね。現場はほんとに数字合わせとか細かいどうでもいいような仕事をやらなきゃいけないのが現実だからさ。

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