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データでわかる「万博開催年の株価」の驚く結果 「せまる大阪万博」いい投資タイミングはいつか

東洋経済オンライン / 2023年12月15日 8時0分

(写真:つのだよしお/アフロ)

11月30日に大阪・関西万博の入場チケット販売がスタートしました。会場建設にかかる費用が膨れ上がりすぎなど、何かとお騒がせな話題にもなっている万博ですが、株式投資をするうえではとても重要なイベントになります。そこで今回は万博にちなんだ「株価のジンクス」を紹介します。

【画像でわかる】過去の万博で株価はどう動いたのか

大阪・関西万博は、大阪ベイエリアの人工島、夢洲(ゆめしま)で2025年4月から開催されます。2025年と言えば、再来年。「まだ2024年にもなっていないのに、そんな先の話をするなんて気が早すぎる」と思うかもしれません。しかし、そうでもないのです、万博にちなむ株価のジンクスを検証すると、今だからこそ、株式投資のうえでは万博に注目すべきということがわかります。

過去の万博と株価の関係を調べると…

結果から紹介しましょう。次の表は各国で行われた過去の万博を対象として、開催された年と、その前年の株価騰落率を調べたものです。

分析は1962年のシアトル開催以降の登録博覧会を対象としています。万博は小規模なものも含めると数多く開催されています。もっとも最近では、2020年のドバイの前は、2017年にカザフスタンでアスタナ万博が開催されました。

しかし、アスタナ万博は認定博覧会となり登録博とは違うカテゴリーです。これらの違いについてはネットなどで詳細な解説も多いため、そちらを参考にしてもらいたいのですが、一言でいえば万博の規模が大きく異なります。アスタナ博の入場者数は約400万人と発表されました。2020年のドバイの登録博では、入場者数が約2400万人とアスタナ博の6倍程度になります。

ちなみに、今回の大阪・関西万博では運営主体の日本国際博覧会協会は現在、約2820万人の入場者数を見込んでいます。

さて表で結果を見てみましょう。まず、注目したい点は開催年の騰落率です。それぞれの開催国で代表とされる株価指数の年間騰落率を見てみました。すると9回中6回が赤字です。表中の赤字は「株価が下落したケース」を示すものなので、67%の確率で下落しました。つまり、万博の開催年の株価は下がりやすいことがわかります。

しかし、上表の結果で、最も注目したいポイントは開催前年の騰落率です。9回中で8回が青字となっています。青字は株価が上昇したケースを示すものなので、おおむね9割の確率で開催前年は株価が上昇しました。

万博の開催前年は株価が高く、開催年は株価が安い

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